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Amazon出品事業者必見!キャッシュフロー管理で事業を安定させる方法

「売上は順調なのに、なぜか資金繰りが厳しい…」そんな悩みを抱えたことはありませんか?

Amazonで物販事業を運営していると、売上と利益が出ても、入金と出金とのタイミングのずれにより事業が不安定になることが多々あります。

キャッシュフロー管理は、こうした課題を解決し、安定した事業運営を実現する鍵です。

本記事では、具体例を交えながら、キャッシュフローを改善する実践的な方法を紹介します。
今の運営方法に少しでも不安を感じている方は、ぜひ読み進めてみてください。

1.キャッシュフロー管理の重要性

なぜキャッシュフローが重要なのか

「キャッシュフロー」とは、ビジネスにおける「お金の流れ」を指します。

ここでは、キャッシュフロー計算書のキャッシュフローではなく、「口座の中の入金と出金の動き」をキャッシュフローと定義します。

Amazonで事業を運営する中で、売上があっても支出のタイミングが先行するため、手元資金が尽きてしまうことがあります。これは一時的な問題に思えるかもしれませんが、商品数の拡大、仕入れ金額の拡大に伴い、資金繰りが悪化すれば事業が立ち行かなくなる可能性もあります。

例えば、次のような経験はありませんか?

・仕入れの支払いが迫っているのに、売上の入金がまだ先。
・広告費や送料が予想以上にかかり、資金が足りなくなる。

これらは、キャッシュフローを管理せずに事業を進めた結果、起こり得る典型的なリスクです。

このような状況に陥らないためには、キャッシュフローを意識した事業運営が不可欠です。
利益が出ている企業でも、キャッシュフローのコントロールを誤ると支払いができなくなり「黒字倒産」になります。

逆に営業赤字でもキャッシュフローコントロールがきちんとできていれば倒産を防げます。
営業赤字でもAmazonやメルカリのようにキャッシュフローが雪だるま式にプラスになるような仕組みを構築している企業はどんどん成長しています。
※Amazonとメルカリは戦略的な営業赤字

2. キャッシュフロー改善の具体策

支払いサイクルの見直し

「売上の入金タイミングと支出のタイミング、合っていますか?」キャッシュフローを改善するための第一歩は、これらのタイミングを最適化することです。
例えば、売上が翌々月に入金される場合、仕入れ代金の支払いを翌月末以降に遅らせるよう交渉することが有効です。

仕入れ先との交渉が難しい場合もありますが、長期的な関係を構築することで柔軟な条件を引き出せることがあります。
また、広告費や配送費などの固定費についても、支払いタイミングの調整を検討することで、タイムラグを縮小できる可能性があります。

クレジットカードを活用した支払い戦略

「クレジットカード、ただ使っているだけになっていませんか?」実は、カードの締め日と支払日を活用することで、支払いを最大限に遅らせることができます。

カードをリサーチする時間がない方は以下の例を参考にしてください。

・楽天カード(末締め翌々月1日払い): 毎月1日~5日の仕入れに使用
・セゾンカード系(10日締め翌月4日払い): 毎月11日~15日の仕入れに使用
・三井住友カード系(15日締め翌月10日払い): 毎月16日~20日の仕入れに使用

この締め日の異なる3枚のカードを使い分ければ、支払いまでの期間を延ばしつつ、手元資金を効率よく活用できます。また、カード利用に伴うポイントやキャッシュバックも、事業コストの削減につなげることができます。

例えば、ある業者へのpaypalやクレジットカードの支払い手数料が3%だったとしても100円に月1ポイント貯まるカードであれば実質2%ということです。

この手数料がもったいないと安易に口座振込にしている方は本当に口座振込が最適な方法なのかを一度見直した方が良いです。

国内の一部の工場のように仕入れの支払いを月末締め翌月末払いにしてくれるなら振込みの選択もおおいにあり。

中国の工場のように先払いの場合には、振込み払いをしていると口座の現金がみるみる減っていきます。 融資を受けて潤沢に現金があれば、振込みでもOKですが、そうでない場合にはクレジットカードで手数料を払ってでも支払いを遅らせるのが事業破綻しないための最適な方法です。

ちなみに、最近は発行された請求書をクレジットカード払いで支払える以下の事業者の救世主といえるサービスがあります。
このサービスにより世界の倒産企業は間違いなく減っていくはずです。

これは相手企業が振込み払いしか対応していない企業の場合、その企業が発行した請求書をこのサービスのWebサイトにアップロードするとクレジットカードで決済でき、数日以内にこのサービス会社が相手の企業に支払いを代行してくれます。 その振込み元はこの代行会社の名前ではなく、自社の名前であたかも直接振り込んだかのように支払い代行してくれます。
知っておくと非常に安全なサービスです。

■請求書支払い代行サービス

┗ 三井住友カード 手数料2.7%
メリット:手数料が安いが振込みまで1週間程度かかる)
デメリット:手続きから振込みまで1週間程度かかる
申請者と承認者を分けなければならないので手続きが他のサービスより2倍かかる
相手が法人のみ可
対象カードは三井住友カード限定

┗ INVOY 手数料3.0%
メリット:幅広いブランドのカードが使用可
請求書発行元が法人ではなく個人事業主でも使用可
支払いが早い(3日ほど)
デメリット:アメックスが使用できない

┗ 支払い.COM 手数料4.4%
メリット:アメックスが使用できる
支払いが早い(3日ほど)
デメリット:手数料が高い

三井住友カードをもっていない人はINVOYがおすすめです。
100円につき1ポイント貯まるカードなら実質手数料は2%で計算できます。

【コスト計算】

では、さらに具体的にこのクレジットカード払いにした場合のコストへの影響額を試算します。

1個原価1000円の商品を500個仕入れるために50万円の請求書をpaypalまたはクレジットカードで支払うために3%の手数料を支払います。

仕入代金 50万円
手数料3%で15,000円
→ この金額を見て「高い! 振り込もう」と判断する方が多いです。

しかし、 1個あたりにすると 15,000 円÷500個=30円

つまり、原価が30円上がっても影響が低い商品であれば、カード払いして現金の口座が目減りするのを少しでも抑制する。 原価が30円上がった分、広告費を抑制するというのが賢い事業者判断です。

低単価の薄利多売の商品だと厳しいかもしれません。

このように支払いを遅らせることは何も特別なテクニックではなくて、どの小規模事業者も大企業も当たり前のように行っています。

大企業は経理部長または財務部がこのキャッシュフローコントロールをミスしたらあっという間に倒産します。

まとめ

キャッシュフローの管理は、Amazon出品事業者が事業を安定させるための最重要課題の一つです。

現金を増やすために副業で始めた物販事業......現金が減るのは困りますよね?

売上入金と支出のタイミングを最適化し、クレジットカードや手数料を戦略的に活用することで、資金繰りを改善できます。

少しの工夫で、あなたの事業がもっとスムーズに運営できるかもしれません。
今日からできることを見直してみましょう!


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