大切なもの

2019年の冬、私は貴女に出会った。
泣きながら言葉を紡ぐ貴女にどうしようもなく惹かれた。動画の更新を待って、更新されたらすぐに観た。何回も何回も観た。ハートのバッグの動画とか、脚やせの動画とか、脱毛の動画とかマジで何回みたかわかんないくらい観た。もちめるちゃんと出かけた動画もすきだったなあ、もちめるちゃんがいなくなってからはかなしくて観れなくなってしまったけど。
そして4ねんが経った、今、2023 24の冬。貴女はいない。最後に目玉焼きのツイートをしていってしまった。いってしまってもう半年、貴女のいない冬はさみしい。新しいコスメを追う気にも 新しいメイクを追う気にもならない。心はまだ埋まらない、埋まるわけがない。
百均は肌荒れるからやめなさい、メイクなんでまだ早いよ って言われてた小5のふゆ、こっそり百均に駆け込んでコスメを買った、メイクをしてみたんだ。でも下手すぎてかなしくてすぐにやめちゃった笑 そんで小6の秋からちゃんと頑張ったんだよなあ。何度も何度も童顔メイクみたよ。裸眼地雷メイクも見たよ。だいすきだったから。だいすきだから、ね
かなしくてかなしくてどうしようもない夜を何度も越えたよ。越えたというか過ぎた。だけかもしれない。何も乗越えてない。未だに夢に出てくる。ああ、そう、夏は眠れなくて何度も倒れたよ、そこから睡眠導入剤を毎日飲んでいる。それでも眠れないんだ。貴女が私にとってどれだけ大きい存在だったか痛いほど知る毎日。
下地何使ってんの？って友達に聞かれて、ウォンジョンヨ大先生だよ〜って癖で答えた。ごしゃいちゃんが言ってた癖、まだ抜けない。抜けたくない。ごしゃいちゃんがつくってくれた私の癖を、塗り替えたくない。二重延長するのとか 無彩色メイクの手順とか 盛れてないって思った日にカラコンのサイズとかハイライト確認する癖とか、全部全部ひなちゃんからもらった癖だった。習慣だった。こんなこと望んでないだろうってわかってるのに、ひなちゃんの動画が観れない。ひなちゃんの次に信仰するインフルエンサーを探す気になれない。それはきっとどうせ見つからないとわかっているからなんだな。
毎日貴女を想う。 お手手を開いて五本指、多分死ぬまで忘れられない。だいすきだよ
ひなちゃんのみれなかった世界を沢山見るのだと、ひなちゃんの使えなかった新しいコスメを沢山使うのだと、だから生きるのだと意気込んでいたあの頃の私はもう居ない。
半年前のこの時間、まだひなちゃんは生きてただろうか。最後に何考えたかな。何食べたかな。未だに考えてしまうし、きっとこれからも考えるの辞めることは出来ない。考えてもひなちゃんは戻ってこないのに。毎日考えるよ。
もうとっくに一生分の涙は枯れたと思ってたのに、唐突に涙が止まらなくなる時がある。かなしくてしょうがない。どうしようもない。そんな日、だいたい出かけなきゃいけないんだよ。人生って最悪な構成だ。でも、お守りアイテムがあるんだ。それがarmujuのリップ。
命にかけても守りたい大切なものなんだ
ひなちゃん、本当にありがとう、今までもこれからも1番だよ。