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ネット社会に疲れたら。
現代は情報が日常生活に爆発していると言っても良い程、数多くの情報に人は晒されている。スマホが普及してからと云うもの、情報量が増える事はあっても減る事は一向にないと言っても過言ではない。そもそも現代人が1日に得る情報は江戸時代の人の1年分、平安時代の人の一生分なのだそうである。これはやはり現代と云う時代は情報量に関しては異常とも言うべき時代に入ったと言う事だろう。だからこの情報量の凄まじさは人間の脳にとって大きな負担となってはいはしまいか、と常々僕は思うのである。
かく言う僕もnoteに毎日記事を書いてはいるので、矛盾しているかもしれないが、最近のネット社会の情報量の過大さにはほとほと疲れてしまっている。しかしながら、最早スマホを手放す事は実現不可能なので、仕方なく使っているが、スマホなど生まれずガラケーで携帯電話の発展が終わって欲しかったと思う事もよくある。歴史にたらればなどないが、若き日のスティーブ・ジョブズがアップルを設立してくれなければ、どんな未来にその後なっていたのだろうか?と考える事もしばしばだ。ただ実際はスティーブ・ジョブズがアップルを設立していなくても、代わりに誰かが同じようなIT関連の会社を設立して、いずれはスマホが誕生したのだろうとは思うので、その考え方は無意味だと自覚もしている。
話は戻るが、とにかく現代社会には情報が多過ぎると思う。皆その情報を得て使いこなしていると思っている人が多いのかもしれないが、実際はその情報に飲み込まれて、自らの感覚や感性を摩滅させているだけではないのか?これだけ情報が多いと決断が遅くなり、迷ってしまう事がよくあると思う。そう言えば5年前、スマホを落として壊してしまい、修繕に一週間程掛かったが、その期間は僕はスマホを持たずに過ごしたものの、なんら不満はなく、むしろ快適に自由を感じて過ごせたものだった。
でどうしても現代の情報爆発状態に疲れてしまったら、僕の解決方法はスマホを解約する事などではなくて、昭和のドラマや映画を観て、ノスタルジーに浸る事である。具体的に僕の事例で述べると、僕は1970年代頃に製作された、「男はつらいよ」の映画だったり、「俺たちの旅」だったりを視聴する事で、しばしスマホの存在を忘れてその世界観に浸るのだ。これらの作品はスマホはおろか、携帯電話もインターネットもない時代の作品であるが故に、生の人間同士の触れ合いや日常が描かれており、僕は癒されるのである。謂わばネット社会になってからの効率最重視の世界ではないので、作品の中では時間がゆったりと流れていると言える。だからその時代の時間の感覚を知りたい僕にとってはこれらは必見の作品であるのだ。それにその時間はDVDプレイヤーに没頭している為、スマホを見る余裕もない。個人的には極めて良いネットストレス解消方だと思っている。
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