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『スラムダンク』読了したら何度でも仕切り直せる勇気もらえるって知った。
以前にも書きましたが、私は漫画が苦手でした。読んでると無性に罪悪感と、何だか心が乾いた感じがする…
「漫画は想像力と世界を広げるのには素晴らしいよ」と息子にはお勧めしていましたが。この、「子育てにおける自分との矛盾マニュアル」。なぞ。
でもですね…
『スラムダンク』は家族で映画を見まして(家で)。
ミニバスを始めた息子に買った漫画も読み終わった今…
声を大にして言いたい。
「漫画は素晴らしい』
『スラムダンク』、本当に良かったです!!
登場人物の個性も、桜木君の絶妙な熱い人間性も、安西先生の鋭い考察も言葉も、そして水戸洋平君の男気も、もう、どうしてスポーツはこんなにも一つのまとまりを作れるんだろうか…スポーツだけではなく、「成し遂げたいとき」というのは、こういうものなのかも知れないけれど。どこかで影響しあって、物事に一体感が生まる。動きになる。
(いや、待てよ。「成し遂げたい」でも「前に進めなくて一人でもがく」って時もあるけれど。)
私はスポーツはしてこなかった人間だけれど、やっぱりどこかで「声出していこう!」「まずは一本!」みたいな流れを作っていきたいことはあって、人間というのは集合体も楽しめるものだと思いました。
さて、『スラムダンク』…まず、漫画家の井上雄彦さんがめちゃくちゃ天才。
「ここで回想シーン!」
「ここで桜木君がそれ見てるの??」
「その言葉、めちゃくちゃ深くない?」
「その作戦あり?」
「こんな風に描いちゃうの!?」
「イラストの、この表情だけで…見ただけで泣ける」
もう、世界が「背中で語っている」!全ての登場人物の、全ての動きによって。
紙面に、1つ1つ描かれているはずなのに、どうして「スピード感」が生まれるんだろう?どうして一緒に泣けるんだろう?どうしてスポーツなんてしたことが無いのに一緒に味わえるんだろう?単に「恵まれセンス」を持ち合わせた主人公だから、と言い切れないのは何故だろう?
知らない世界を、あなたへ。
知っている世界で勝負して、それでも、壊せる世界を、あなたへ。
「時間が無い」なんて言って読まないその気持ちを動かしてほしい。このチャンスは「速攻!!」
勢いを付けたい時ではなくて、勢いを付けられそうな時に読むのも、感動を二倍にするコツかも。