身近になったYouTube
前回20年前と現在のデータから子どもたちと職業について考えた。小学校でのキャリア教育から生まれた職業理解の違いが、20年前と現在のなりたい職業の違いに反映されているのではないかなどの発見があった。
今回は、前回調べて分かった「YouTuber」という職業が小学生のなりたい職業に台頭している理由を詳しいデータとともに考えていこうと思う。
まずはこちらのグラフを見て欲しい。
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r04/html/nd238110.html
このグラフは、総務省から出されているインターネットの利用率の推移である。このグラフを見ると、2019年に利用率が89.8%と前後の年より高い数値が出ていることがわかる。そして、2019年にインターネットの利用率が増えた理由に心当たりがある人がいるのではないだろうか。そう2019年はコロナウィルスが中国で最初に発見された年である。
こうしたところから、コロナ禍でのインターネットの需要や普及は急激に上昇したのだと考えられる。
そして、YouTubeの利用者は2018年には6,276万人2020年のコロナ禍には6,500万人を超えたとされ現在では、7,000万人以上が利用しているのが分かっている。これは、コロナ禍を通してインターネットやSNSに触れる人の母数が増えたことが関係しているのだと思う。
2020年の人気YouTuberランキングトップ10には子ども向けのチャンネルが数多くランクインしていることからも、子どもにYouTubeというものが浸透していることもわかった。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000092.000021986.html
このように様々なデータから子供がYouTuberになりたいと思う理由を考えてみた。スマートフォンやインターネットの普及から、動画サービスへの注目はじわじわと高まっていたがここまでSNSが根付く転機となったのはやはりコロナウィルス感染症が広まり、「stay home」の風潮が強まったことだと思った。現在では、HIKAKINやFischer’s、東海オンエアまいぜんシスターズなど多くのYouTuberが日々私達に面白い動画や役に立つ動画を発信してくれている。子どもたちの目に届くところまでインターネットが普及したことで、身近に感じられる職業となっているのだろう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?