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イフ

物語の世界観に没入すると抜け出せなくなる

幼い頃は絵本とか子ども向けの
ビデオテープとか、そんなのを
見ていて集中はするのだが
やはり怖くなって賑やかな方に行く。

「かいけつゾロリ」が私は好きだった、
それらを読んでいて楽しいなと思いつつ
「飽きて」くると窒息するような、
溺れるような錯覚になってテレビをつけるか
賑やかな下のリビングに行ったりする。

テレビも00年代だとテレビでCGや
クレイアニメとかが目立ち始めて、
NHKでもそんな番組があったりして
プチプチアニメ枠とかおはなしの国とかの
人形劇を見ては何か言い様のない不安感に
襲われ、やはり賑やかな場所に逃げて行く。

これは偏見で申し訳ないがどうも北国とかの東北地方は寂しいイメージが私の中に
凝り固まっていて、土日親が色んな所に
連れてってくれたのもあって南か西の
賑やかな所に居たい、
ずっと居たいという気持ちが
いつの間にやら芽生えていた。

歳もとって10代半ば頃。
恋愛シュミレーションやアドベンチャー
ゲームやらやっていると世界観が構築され、
中々"現実"に戻り辛くなる話も多いのに
いざエンディングを迎えると達成感ではなく喪失感のが大きい物語も多くなる。

キミキスを終えて思ったのは
「そうだ、今度は私の番だ!」と
他校の文化祭にナンパしに行こうと
決めたのも束の間、行く気にもなれず終了。
メモリーズオブシリーズのとある作品だと
こんな大学生活も待ってるんだと
奮起していたのが現実に打ちのめされ終了。

これらの話をやっていると意外と
高学歴な製作陣が多いなぁという印象。
これも偏見だがエロティックな話を
創っていくのにも頭脳が必要なんだなぁと
それなりの話をプレイして思った。
やはり「好き」だけじゃやっていけないのか……

2007年くらいか?ゲオで中古ゲームが
買える事に気づいてそれからだったはず。
当時の酸素缶とか憶えてる人いるだろうか?
あれとかポルノのジャケットとか、
いい匂いではないがノスタルジーを
感じさせる大切な瞬間だったのだろう?
あの"瞬間"に気づくのは難しいよな。

ここで呼吸が止まる。
やはり「溺れる」。
残念ながら現実は無情だ、
スヌーピーも言ってたろ?
配られたカードで勝負するしかないんだ。
それが現実なんだ。

改めて理想とは遠い世界なんだと
悲しくも認めるしかなかった。

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(書き終えたな!うし。)

どこかの私鉄のトンネルの下、
何とか捻り出して書き終えた。

「ふにゃあああああああああああああ」

どこかで猫が交尾しているようだ、
全く…………

何か様子がおかしい?空気が変わった。

シュタタタタタタタタタタタタタタ

(!?)

こっちに来るようだ、
思わず立って壁から離れる。

シュタタタタタタタタタタタタタタ!!

私の座っていた位置を
見事に猫がシュタタタと駆けていく。
……去っていく。

(ひびらせやがってこんちくしょう!)

皮肉にも懐かしいこの感覚、
アクション映画の主人公のような
華麗な動きで敵の攻撃を避けるあの感じ。

ちょっと懐かしさと優越感を感じた。




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「しそ」の人生後記。
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