『人生の成功とは何か 最期の一瞬に問われるもの』
田坂広志著『人生の成功とは何か 最期の一瞬に問われるもの』 読了。
今回は、ある方におすすめされた本を読んでみました。物理学の先生が書かれた本とあって、かなり無駄が少なく、簡潔な文章でした。
彼は、自分にとっての人生の成功とは何か、自分の個性とは何かを問います。例えば、私の場合なら、人生の成功とは「出会ってよかったと思える人に一人でも多く出会って、一人でも多くの人に私に出会えてよかったと思ってもらうこと」です。そして、それに関連する個性は人間関係を大事にすることです。
著者は人生の成功とは何かを考えるにあたって、三つの局面があると言います。一つ目は「勝者の思想」。金や地位や名誉を基準に考えた成功哲学です。しかし、この考えには、常に自分が負け組になる恐怖と隣り合わせにならなければならなくなり、次の局面へと思想が深化すると言います。それは、「達成の思想」です。前者が他人による評価に依存するのに対して、後者はあくまでも自分の定めた目標を元に人生を歩むことができます。しかし、この思想にも限界があります。それは、必ずしも目標を達成できるわけではないということです。しかも、年をとって体力がなくなってきたらなおさらです。そこで、さらに思想は深化していき、「成長の思想」へと発展をします。成長の思想では、達成の思想において障害となったものを成長のチャンスと捉えられるといった利点があります。そして、究極的には日々成長を目指すといった思想につながります。つまり、人生いつまでたっても勉強、いつまでたっても日々精進ということですね。
今回の本は非常に短いものですので、興味がある方はぜひ気軽に手にとって見てください。
今日はここまで。
以上