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大切な紙切れ(企画参加)


今回も珈琲次郎さんのこちらの企画に参加させて頂きます。↓
この度も素敵なテーマをありがとうござます!


テーマであるパートナーとの想い出の「品」はこちら、


・・・この紙切れである。
正確に言うとアメリカ合衆国出入国記録の用紙。
(日本人の)CAさんの言っていることが世間知らずな私はよくわからず、
「必要ですか?」と聞かれ「はい。」と不要にも関わらずもらってしまった用紙だ。


話は2011年に遡る。

成田発NY行きの飛行機の中で私たちは出会った。

たまたま座席が隣同士だった赤の他人、それが夫だった。

私は一人旅、夫は出張での渡米。

この辺りのことは「なれそめ編」で詳しく書き留めておこうと思っているが、
一回り以上年が離れているにも関わらず、会話が弾み私たちは仲良くなった。

いよいよ約13時間のフライトも終わろうとしている時、
夫はこの用紙は不必要だと教えてくれ、そして電話番号をさらさらと書き
「もし困った事があったら電話して」
と私に手渡した。

夫は仕事関係の同行者がいたが、なんとなく私と荷物受け取りまで一緒にいてくれた。

そして・・

「じゃ、気を付けて」

と言われて別れた。

住んでいる地域も全く違う他人同士の私たちを繋ぐものはこの「アメリカ合衆国出入国記録用紙」のみになってしまった。

そしてNY滞在の終盤、私はこの電話番号に電話することになる。
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それから13年・・私たちは夫婦になり今まさに結婚生活が始まろうとしている。
縁とは本当に不思議なものだなとつくづく思う。

夫は今までたくさんのプレゼントをくれた。
ジュエリーや時計、バッグなどどれも本当に大切な「想い出の品」だ。

だがこの「紙切れ」がなければ私たちはもう会うことはなかっただろう。

そんなわけでこれが私にとって大切な想い出の品。


ちなみに、、
これをとってあることを夫は知らない。
この記事を書いたことを機に今度夫に見せてみようと思い付いた。
どんな顔するだろうか・・楽しみだ。


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