ロクデナシの美しさについて
こんばんは。まずは来てくださって有難うございます。
今日は少し趣向を変えて私の好きな歌手「ロクデナシ」に関して書き綴ろうかなと思います。
ロクデナシ基本情報
今回はいちばん好きな曲「愛が灯る」に関して歌詞の観点から書いていきます。
「ただいつもより寂しくなって」「ぽつりぽつりこぼれる言葉」
出だしの2文。
特筆すべきは主語がないこと。
それに「寂しい」という誰もが抱えるやりきれない感情が描かれていること。
この二点により聞き手は皆この歌詞を自分ごとのように感じることができるようになるでしょう。
さらには言葉という文字に対して「ぽつりぽつりこぼれる」というワードチョイス。美しいと言わざるを得ない。
ここまでで少し憂鬱な感情がメロディとボーカルの声と相まって表されています。
2. 「僕には何も無いようだから」「涙くらい流させてくれ」
次の二文。
誰かと比較してしまう人ならわかるのではないでしょうか。ここでも「何も」という抽象的な言葉を使うことにより多くの人が私事として捉えられる様になっています。
また一人称が「僕」となっておりどことなく子供っぽい印象を抱かせ次の「涙」と上手に繋がります。
僕には何もないから涙を流す少し大げさな気もしますが、他者との比較を自分の結果を存在価値とかそういったものと結びつけてしまうような気質が少し垣間見えるかなと個人的には思いました。
自己否定をしている感じを詩的に描くとこうなるのかなという印象です。多少わかります。
今日はここまでです。書きたくなったらまた書きます。
有難うございました。