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立川談春独演会:ウィンクあいち。
冒頭、いきなり
”今日は落語たくさんやるよ”
という発言。客席も、おっ!という空気。
ただマクラで名古屋飯、サッカーの話題など回り道。結局
”やっぱり二席です(笑)”
と前言撤回。。。
名古屋飯の話はよく喬太郎さんがされるけど(こちらは徹底的なディスリですね)談春さんでは珍しいかな。
談春さんて、意外と言ったら大変失礼だけどマクラですごく真面目な話されることがあるんですよね。あまり他の噺家さんでは聞かないかな。
ああ見えて(重ね重ね失礼ですが)根は凄く真面目な部分があるのかと時々感じ、聴いているこちらがちょっと、こそばゆい思いをします。
初めの頃の、ギャンブル好きの強面(でも男前ですよね)の噺家さんという印象があって、そのイメージを今でもちょっと私が引きずっているので、真面目な(世相など)話をされるとギャップがあるんですよね、いまだに。
長くなったマクラの途中でちょっと照れながら?”こんなだから~(結局二席だ)”と仰ってたのが【素】がチラリと見えてファンとしては
胸キュンでありましたが。
この日は
うどん屋と芝浜。
どちらもこの季節ならでは、の噺。うどん屋は他の噺家さんでもよく聴く噺ですが、談春さんではあまり記憶がなく。。。
そもそも短い噺をされるイメージもなく。
芝浜は終りに
“これは落語だから成り立つ、落語じゃなければパワハラの噺“と一言。
そして今後名古屋でやるかは分からないがと仰って、どうやら新たな見方の芝浜をお考えのようで(有楽町の会のことですね)
芝浜、らくだ、文七元結って古参の落語ファンの方が好きですよねー。何気に謎。
私は落語ファンになる前に、歌舞伎でさんざん観てしまっているので、落語ファンの方がこの手の噺を神聖視するのがなんだか不思議なのです。
長くて、暗い噺だなーって。
齢を重ねると共に円熟味が増す落語ですが、
談春さんの場合、年々トゲが取れていく?
でも個人的には“触れたら切れそうな“近寄りがたい雰囲気も大いなる魅力だと思うんですけど。
今のご時世、芸能に携わる人も、一旦舞台を降りればサラリーマンとなんら変わらない風貌の方も多く。
ですので談春さんには“トゲ“はすっかり抜けきらないで欲しいなぁ、と。
“あの人怖い!“
“近寄りがたい!“
“なんか堅気じゃないオーラ“(ごめんなさい)
って存在が貴重(笑)
歌舞伎の松緑丈といい勝負!
なんだか失礼なことをたくさん言ってるようですが、つまりファンということです!