ボディコンバットを封印した話 #何かに挑戦するならば
新入社員の皆さんが会社で頑張っているのを見て、自分の新人時代を思い出した話。
学生時の卒論提出まで机かじり虫になっていた私は、入社時の健康診断にて、新人らしからぬ結果を弾き出した。
職場に配属され、皆さんに良くしていただき、職場にもなれた頃、年齢相当の検査値が出るようにジムへ通うことにした。
ジムにて筋力を測定したところ、「筋肉も脂肪も多い」と一粒で2度美味しい結果を頂いた。
筋トレも有酸素運動も必要で、食事も気を使えとのこと。
ぼっちで有酸素運動は飽きそうなので、「ボディコンバット30」に参加した。音楽に合わせる格闘技エクササイズの初心者向けの30分コースであり、筋トレと併用して続けた。
体力がついてきた頃、調子に乗って「ボディコンバット50」に参加した。
スタジオプログラムの空気感は、一言で言えば、ビ○ーズ○ートキャンプ。
抜けたくても抜けられる気がしない。
プログラム終了時にみんなで拍手しながらお互いを称え合い、達成感と疲労感により私は帰宅と共に眠りに着いた。
翌日、起きたときには時計の針は10時。
頭の中、真っ白。会社に寝坊したことを連絡し、出社して周囲に謝り回る。
体調を心配していた上司に陳謝する私。
「今後、遅刻しないよう気をつけます」
「倒れてなくてよかった。何かあったの?」
「ジムでボディコンバットを…」
「ボディコンバットってなんだい?」
その後、上司のデスクの前で「ボディコンバットとは何か」を詳しく解説させられた。
「何かに挑戦するなら、休み前の仕事終わり」
ホントそれ。