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最後から2番目の「恋物語」じゃなくて「挑戦物語」です。42
熱中症警戒アラートが発令されている日曜日の午後二時、日傘をさしたヤドカリ気取りの私はバスに乗り、いつもの駅に到着しました。
バスの運転手さんに降ろしていただき「気をつけて、いってらっしゃい」とありがたいお言葉に送られ駅に向かいます。
街は昨日からお祭りで、昨夜は大花火大会が開催され大賑わいでした。
今日もまだ浴衣姿の女子グループやカップル、家族連れが多く、
いつもとは違う華やいだ雰囲気の中、駅の改札で駅員さんに声をかけます。
「こんにちは、○○駅までお願いします」
顔なじみの駅員さんが駅員室から出てこられ私の横にしゃがんで目線を合わせると、申し訳なさそうに「すみません、○○駅のエレベーターが壊れていまして…」
「ああ、まだ直っていないんですかこの間も隣の駅経由で帰ってきましたよ」
じつは数日前、○○駅で私が利用する下り線のエレベーターが故障していました。駅員さんの案内で一つ手前の駅へ戻り(上り線)その駅のエレベーターを使って下り線へ移動して帰ったことがあったのです。
その時、修理に1か月くらいかかるかもしれないとおっしゃっていたので
てっきりそのことだと思い込んでいました。
「でも、今日は大丈夫ですよね、壊れているのは下り線のエレベーターですよね」
すると駅員さんが「いえ、下り線はもう直っているんですが、上り線のエレベーターが今朝から点検中のままでまだ使えない状態なんです」
「それで大変申し訳ありませんが、一度△△駅まで行って、下り線に乗り換えて○○駅で降りて頂く形のご案内になるんですが、大変申し訳ありません」
「?????」
△△駅は私の乗車駅から6駅も先で、急行で11~2分かかります。
「あの、お隣の✕✕駅じゃないんですか?この間はそうでしたけど」
「申し訳ありません途中の各駅停車の駅は駅員が1名しかいなくて対応が間に合わないんです。大変申し訳ありません」
駅員さんもお気の毒にひたすら謝罪されます。
「あ、わかりました。大丈夫です。お手数をおかけしますがそれでお願いします」
ということで、△△駅Uターン、乗り換えて○○駅到着の30分乗り鉄コースで出発進行です。
娘たちにそういう事情で待ち合わせ時間に30分くらい遅れるからとlineで連絡。
「えええ?そんなことあるの?」
「うけるー」
と大うけです。
駅員さんたちはとても大変で、お気の毒でしたが、私は面白くってブログのネタになるし大満足でした。
親切にご対応いただいた駅員さんに感謝申し上げます。
○○駅に着いて、故障中のエレベーターを見ると係の方がベビーカーのお客様のお手伝いをして、ベビーカーを抱えて一緒にエスカレーターを降りたりしていらっしゃいました。
お疲れ様です。
その昔、駅の階段を持ち上げて頂いていたことをいろいろ懐かしく思い出す車椅子おばあちゃんでした。
駅員さんいつも本当にありがとうございます!