車椅子おばあちゃんのひとり旅?その23
『一度死んだ僕の、車いす世界一周』の著者
憧れの三代達也さんにお会いしたい!
会場へ入っていくと、全国の都道府県の観光案内のようなブースが所狭しと並んでいます。
会場のあちこちに列ができていて、かなり混雑しているので、入り口のスタッフの女性に声をかけ「H.I.Sのブースはどの辺ですか」と尋ねました。
するとマップを見てちょっと悩んだ後に、旅行会社ならここを左へ行ってまっすぐ行った一番奥ですと教えてくださいました。
私は、お土産や、試食や、いろいろな展示に夢中な大勢の人たちの波をよけながら電動車いすで奥へ奥へと進んでいきました。
一番奥へ辿り着いたものの、それらしいブースは見つかりません。
「え~、ないじゃん」
もう13時半になります。
「終わっちゃう~」
仕方がないので、今来た人混みを引き返します。
試食販売の美味しそうな匂いがあちこちから漂ってきます。
「おなかすいた~」
やっとの思いで出口に辿り着き、もう一度会場を見てみました。
ここじゃなさそうです。
次に向かい側の『海外』と書いてある会場へ入ってみました。
「世界一周」の講演だからこっちかもと思ったのです。
中へ入ると陽気な音楽が聞こえてきます。
南の国のブースでダンスが披露されたりしているようです。
国内よりは少し少なめに感じますが、それでもたくさんの人がぞろぞろと歩いていて、あちこちで列ができたりしています。
天井から下げられている各国の目印を見ながらうろうろ、
あ、旅行会社の看板がありました。それを目指し人波をよけながら進んでいくと、ついにありました!H.I.S.のブース
ステージ前には人の輪ができていて、車いすの方もたくさんいらっしゃいます。
間に合った!
と思ったのもつかの間、講演はすぐに終わってしまいました。
それもそのはず、もう14時を回っていたのです。
それでも、講演終了後に一緒に写真を撮っていただき、お話もできました。
大満足です。
ストックホルムへ行き、生活をしたいという私の夢を聴いていただき
「大丈夫!行けます!」と心強いお言葉をいただきお別れしました。
それにしても、お腹がペコペコです。
会場内のイートインコーナー等があり、何かお腹に入れたいと覗いてい見ましたがなかなかの混雑です。
「どうしようかなぁ」メニューを見ても、ちょっとピンときません。
そういえば、この建物の中にレストラン街があったはず。
ちょっとしっかり食べたいなと思ったので、会場を抜け出しました。
レストラン街はほかの階にあるようです。エレベーターを探して行ってみました。
カレーのにおいがプーンとしてすきっ腹を刺激します。
けれども、私の頭の中はラーメンでした。
東京ベイキッチンというお店があり、ラーメンの看板が出ていました。
よし、入ってみよう。
勇んで中へ入ると、目の前には食券の自動販売機が現れました。
セルフサービスのお店のようです。
いきなり難関です。
さあ、どうする?
車いすおばあちゃん、ラーメンを食べることができるのでしょうか?
お腹がぎゅるぎゅるなっています。