車椅子おばあちゃんストックホルムへの挑戦物語#1
それは突然始まってしまいました。
あるコミュニティに参加をした時のことです。
やりたいことを実現しようという会でした。
では自己紹介をお願いします。
5-6人のグループディスカッションが始まり進行係の女性が順番に指名を始め
私の順番になりました。
そのころ私は本の出版を考えていたのですが、
「海外留学をしたいと思っています」
なんと口をついて出たのが、この言葉でした。
すると、グループの方たちからは
「いいですね、行けますよ」
「いろいろな方法があるから調べてみたらいいですよ」
思いもかけず具体的な情報まで教えていただいたりしました。
え?車いすで、もうすぐ古希だという私に海外留学なんて無理だと思わないのでしょうか?
海外留学
私の知人で車いすの女性がいらっしゃいます。彼女は私のあこがれの人です。
60歳の時にそれまで頑張って働いてきた自分へのご褒美に、3か月間
カナダでホームステイの生活をされてきたのです。
そして、私の二人の娘たちもそれぞれオーストラリアとカナダに海外留学をしていました。
「海外で長期間生活するって面白そう…」
でも、私には無理。自分のためになんかそんなお金はとてもかけられないし、英語も全く話せない。
だいたい、一人で海外生活なんかできるわけがない。
ずっとそう思い込んでいました。
ところが、このグループミーティングで言葉にしたとたん、私のありえないやりたいことがどんどん前へ進み始めたのです。
「そういえばわたし、1人で飛行機に乗ったことがなかった~!」
これは重要問題です。
いきなりの単独海外旅行はちょっと無謀かも、どうしよう?
あ、じゃあ飛行機一人で乗ってみればいいじゃん!
え?どこへ行こう?
北海道は行ったばかりで、もうだいぶ寒くなってきているようです。
青森の産んだメンタルコーチに会いに行こうか?
いや、やっぱり寒そう、寒いと荷物が多くなるし…
そんなことを考えていたある日、訪問リハビリの理学療法士さんが
「いまうちの息子修学旅行で沖縄行ってるんですよ」
「なんか30度あるとか言って、海の写真送られてきたんですけど」
「へえ~沖縄まだ夏なんですねえ」
「そうみたいですよ」
あ、そうだ!沖縄へ行こう!
沖縄!青い海のリゾートでのんびりしたり、シュノーケリングやダイビングのアクテビティを体験!と心は踊りますが、今回は違います。
来年ストックホルムで1人で生活するための練習ですよ。
那覇のビジネスホテルに泊まって、一人で食事をしたり、街を探検したりすることが目的です。
大丈夫でしょうか?
誰も知っている人がいない知らない街で、
車椅子おばあちゃん3泊4日の一人旅
無事に過ごせるか、今からワクワクドキドキです。
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