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車椅子おばあちゃんのひとり旅?その22

『一度死んだ僕の、車いす世界一周』の著者
憧れの三代達也さんにお会いしたい!

Facebookのコミュニティでいつも応援をしてくださっているSさんからメッセージが届きました。
「おはようございます。H.I.Sとみよくんの対談みたいです」
そして、URLが貼られていました。

なにかな?と思いながらクリックしてみると三代達也さんのFacebookページが開かれ『緊急告知・・・』ということでした。
数日後に東京のビッグサイトで開かれる”ツーリズムEXPO ジャパン2024”というイべントで、三代達也さんが車椅子で単独世界一周をされた時のお話をされるという案内でした。

「ビッグサイトなら行ける!」
昨年の国際福祉機器展に一人で行っていたので、たぶん行けるはずです。
これは絶対行くしかないとすぐに決めました。
Sさんに感謝です。

ビッグサイトまでの経路を調べ、当日公演に間に合うように家を出ました。2度目なのでスムーズにゆりかもめの東京ビッグサイト駅に到着、
お迎えしてくださった駅員さんとエレベーター待ちの列に並んだその時です。
「どうぞ」と前に並んでいらした、2~3組のベビーカーの方や、大きなスーツケースを持った方達全員が私を先にと順番を譲ってくださったのです。
「ありがとうございます」私と駅員さんはお礼を言って先にエレベーターに乗せていただきました。
エレベーターの扉が閉まったとたんに駅員さんがとっても嬉しそうに
「いや~、いい人たちでしたね」「こんなこともあるんですねぇ、泣けてきちゃいますよ」「おかげさまで今日一日良い気持ちで過ごせます、ありがとうございました」とお礼を言われてしまいました。
いえいえ、お礼を言う相手が違います。
この出来事だけで、私もなんだかとってもいい一日になりました。

改札で駅員さんにお礼を言ってお別れし、東京ビッグサイトの建物に入っていきました。
さて、どこへ行けばよいのでしょう。ちょっとうろうろして、周りを見回すとどれかのイベントのスタッフらしい人がかたずけをしている様子が目に入りました。
近寄っていき「すみません、ツーリズムEXPOの会場はどちらかご存知ですか」
「ああ、ここをまっすぐ行けば会場ですよ」と長い通路を指さして教えてくださいました。
「ありがとうございます」

中央に動く歩道がある長い通路を電動車いすで走っていくと看板が見えてきました。
ところが、会場を案内する矢印に従って進んでもそれらしい会場は見当たりません。
「え~、間違えたかな~」
本当に方向音痴で困ります。

うろうろしていると、看板のそばに立っている黒のリクルートスーツグループがこちらを見ています。
「あの、ツーリズムEXPOに行きたいんですけど…」
「あ、こちらにエレベーターがあります、ご案内しますよ」と一人のお兄さんが連れて行って下さいました。
ツーリズムEXPOの案内スタッフの方だったのです。
思い出しました、会場は2階でした。

「H.I.Sのブースに行きたいんですけど、12:30から講演があって…」
「ちょっと待ってください」
エレベーターを待ちながら、お兄さんが手に持ったパンフレットを見てく下さいましたが、「ステージでそういう講演はないですね」と言われました。
「え? あ、たぶんブースでトークショーみたいのだと思います」
「H.I.Sのブースはどこでしょうか、旅行会社なんですけど」
「国内ですか?海外?」
「国内の会社です」
「じゃあこの会場ですね」とその入り口まで連れて行ってくださいました。

よし!いよいよ憧れのみよっちさんに会える!
わくわくしながらスマホのチケットを見せて、リストバンドを着けて頂いた車椅子おばあちゃんです。

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