車椅子おばあちゃん 大ピンチ話その5
あきらめの悪い車椅子おばあちゃんがやらかした
いろいろ大ピンチを書きます。
はらはら、げらげらしていただけたら
うれしいです!
バッテリーが切れた!
今日もビリビリリハビリに出かけます。
お出かけの前に電動車椅子のバッテリーチェック。
残り50%
このバッテリーは連続走行2時間と聞いています。
なので50%と言う事はあと1時間は走れると言う事。
家から最寄りのバス停まで約10分、駅前のバス停から電車に乗るまでと乗り換え駅での移動はそう大したこともない距離、到着駅から病院までは15分、
まあ1時間あれば大丈夫でしょう。
病院へ着いたらバッテリー交換してもらえればいいし。
さあ出かけるか。
そして車椅子おばあちゃんは
「行ってきまあす」と家を出ました。
無事病院に到着して、ビリビリリハビリを終えました。
「お疲れ様でした」
「ありがとうございました、また次回もよろしくお願いいたします」と会計を済まし時計を見て「よし、ちょうどいい時間」
駅に向かい走り始めました。
あれ、なんか忘れてませんか?
駅へ向かう道は緩やかな上り坂になっています。
半分も走らないうちに「ピピピピピピー」
電動車いすから警告音が聞こえてきました。
「やばい忘れてた」
「バッテリー交換してこなきゃいけなかった」
「どうしよう」
大ピンチ!!
見ると、バッテリー残は15%。
駅までたどり着けば駅員さんに替えてもらえればいい、
このまま走っていけばきっと大丈夫。
車椅子おばあちゃんはちょっと不安な気持ちで走り続けました。
ところが、前方の歩行者用信号機が点滅を始めてしまいました。
1度止まってしまったら、やばいんじゃないか?
でも信号無視はできません。
信号がちょうど赤に変わったときに交差点に到着。
車椅子おばあちゃんは周りを見渡しました。
そして発見!
隣に立っている黒いリュックを背負って眼鏡をかけた(この人は絶対システムエンジニアに違いない)頭の良さそうなビジネスマンにロックオン!
即声をかけます。
「すみません、電動車椅子のバッテリーが切れちゃったんですけど、バッテリーパック交換していただけませんか」
(出川哲郎さんの「充電させてもらえませんか」という番組が大好きです)
そのIT関係に違いないビジネスマンは
「はい、いいですよ」普通に「どうやるんですか」と言ってくださいました。
「黄色いボタン押して上に引き抜いて、この後ろの背中のポケットにスペアのバッテリーバックが入ってるんですけれど、それと交換して」
「あ、はいはいこれですね」その方はさっさと充電済みのバッテリーパックと交換してくださいました。
すると、ちょうど信号が青に変わりました。
「ありがとうございました」
「いいえ」
何事もなかったようにビジネスマンは颯爽と信号を渡って私の前を歩いて行かれました。感動です。
今日も又、親切なイケメンさんに助けて頂いて素敵な1日になりました。
感謝です。
ウキウキルンルンでおうちに帰れた車椅子おばあちゃんです。