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車椅子おばあちゃんのひとり旅?その35

沖縄!那覇3泊4日徘徊の旅~#9

スマホの電源が切れてしまうということは・・・
音信不通?
非常時に連絡が取れない?
GPSがつかえない?
娘たちが遠い沖縄で消息不明になったと心配するかも…
捜索願を出したりする・・・ことはないでしょうけれど、
やっぱり不安です。
こういう時はどうすればいいか?

”お店がないかなぁ”
やっとここで、案内のパンフレットを見てみました。
近くに休憩所があるようです。
”カフェとか、今は充電できたりするかもしれない”
一途の望みを持って行ってみることにしました。

中へ入り、とりあえず「沖縄のお菓子4点とさんぴん茶のセット」を注文、車いす席が用意されています。
首里城や、沖縄の紹介動画を見ながら美味しいお茶をすすり一息、
沖縄のお菓子『ちんすこう』『くんぺん』などをいただいて、落ち着いて考えてみました。
”まあ、写真はいいや、心のアルバムに焼き付けよう”
と思いつつもダメもとでお店の方にお尋ねしてみました。
「あの、スマホの充電が無くなっちゃったんですけど、充電コードとかってないですよね」
「うちは置いてないのよぉ、入り口のインフォメーションにいくつかあって貸してくれると思いますよ」「数が少ないからあるかどうかちょっとわからないけれど」
”え?聞いてみてよかった!”
「そうですか!ありがとうございます、行ってみます!」

首里城茶屋の親切な方達

電動車いすのバッテリーはまだ大丈夫、スペアのバッテリーパックも満タンで持っています。
今上ってきた坂道を下りながら
”一人旅じゃなかったら、一緒に来た人に迷惑かけちゃうからこんなことはしないだろうな、写真は撮ってもらえばいいんだし”
などと考えていました。

坂道を下りきったところで、さっきの案内のおじさまが怪訝そうに
「もう全部見てこられたの?」と話しかけてこられました。
「ちょっとインフォメーションに」と答えて先を急ぎます。

インフォメーションセンターに着くと列ができていました。
”え?みんなバッテリーコード?”
なわけないですよね。
順番待ちの列に加わって”どうかコードがありますように”と心の中で唱えていいると、1人のスタッフの方が「どうされましたか?」と声をかけてくださいました。
「あの、スマホの充電コードをお借りしたいんですけど」
「ああ、ごめんなさい。今は扱ってないんですよ。以前は置いていたんですけどねぇ」
”ガ~ン!!!”
「あ、そうなんですねぇ…」
「わかりました、ありがとうございます。どこか充電できそうなところは他にないですよねぇ」
未練がましく食い下がってみましたが、そんなの自分が悪いに決まってるじゃないですか~
「すみません、大丈夫です。ありがとうございました。」
恥ずかしくなって、退散。
またまた坂を上り始めていたら、
「あ、お客様!」と先ほどのスタッフの方が走ってこられました。
「この公園の中にはないんですけど、そとの○○コーヒー店で充電ができるみたいです」
ご親切にどこかで調べてくださったようで、道順を教えてくださいました。
「こちらの出口から出て、ここにローソンがあって…」
”ん?ローソン?”
”そうだ!コンビニなら売ってるかも、充電コード”
で、いただいた地図を持ってローソンへ。
スマホの充電コードもいろいろあってよくわかりませんでしたが、親切な店員さんに選んでいただいて購入できました。
その場で開封していただき電動車いすのバッテリーにつなげ、ミッションクリアです!
来た道をまた戻り、もう顔なじみになってしまった案内のおじさまとアイコンタクトで微笑みをかわし、再び坂道を上っていきます。
ほんとうに、電動車いすには感謝です。
長い道のりを乗り越え、やっと首里城復興作業が見学できる有料エリアへ。

この門を通って有料エリアへ

初めに到着してからだいぶ時間が経ってしまいましたが、気ままな一人旅を好きなように満喫している車いすおばあちゃんです。


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