車椅子おばあちゃん 大ピンチ話その2
あきらめの悪い車椅子おばあちゃんがやらかした
いろいろ大ピンチを書きます。
はらはら、げらげらしていただけたら
うれしいです!
電動車椅子でタクシー乗っちゃいました
お友達と待ち合わせ、約束の場所と時間で乗り換え経路を検索。
最寄りのバス停から9:28発のバスに乗れば間に合いそうです。
「この時間は混んでるかなあ」いつもより1時間早いバスです。
ちょっと心配でしたが、最寄り駅までの
タクシー代金4000円はきついです。
バス停にはまだ誰もいません
「そんなに混んでないかも」とほっとしていたら
以前もご一緒させてただいたことがあるご婦人が見えて
話しかけてくださいました。
バスが来ました。「よかった~、そんなに混んでない」
降りた来てくださった運転手さんにいつものようにご挨拶
「おはようございます、駅までお願いします」
ところが、無言。
何も言わず、なんだか手荒に乗せてくださいました。
何か嫌なことでもあったのでしょうか、お気の毒です。でも、この時間でもそれほど込み合わないことがわかり、私は大満足でした。
駅に着き、余裕でロマンスカーに乗り、ちょっとした旅気分で小田原へ向かいました。
小田原の駅からが大変でした。
11:07発のJRに乗り換え
次の駅から11:10発のバスに乗る
ギリギリチャレンジをする!
予定でした。
しかしやっぱり無謀でした。小田原駅で案内をお願いしようと
改札窓口へ行っても駅員さんは外国人の方の対応中です。
しばらく待って順番が来た時には11:05です、間に合いませんでした。
次の電車は11:27発です。待ち合わせ時間は11:30だというのに。
大ピンチ!!
「どうしよう」頭をフル回転させました。
「ん~、タクシーしかない!」
(けさ、駅までバスで行ってよかった~)
駅員さんに事情をお話したら
「タクシーで行きますか、取り消しますからちょっとお待ちください」と
到着駅に連絡した後でしたのに快く応じてくださり、タクシー乗り場を教えてくださいました。本当にありがとうございました。感謝です。
さあ、そうは言ったものの、かなりの重量がある電動車いすです。
タクシーは乗れるのだろうか?
新たな問題です。
「どうしよう、やっぱり遅れても電車とバスで行った方が良かったかなあ」
弱気になって、頭が動きません。
困った、でも行かねばならぬ!
タクシー乗り場がありました。
並んでいたタクシーは全てセダンタイプ。
ジャパンタクシーは見当たりません。
「ダメ元だー!」とタクシーに近づいて
「すみません乗れますか?」
と聞いてみた
「この車椅子電動ですけど畳めるので」
「あ、大丈夫ですよ」
あっさりと運転手さんが降りてきてくださいました
「あの、重たいので畳むのにちょっといろいろ大変なんですけど、大丈夫でしょうか」
「もし、トランクに入らなかったら座席にでも乗せて頂いて」
などと一生懸命説明しました。
すると運転手さんは
「大丈夫、大丈夫、とにかく先に乗ってください」と乗り込むのを手伝ってくださり電動車椅子をたたみ始めました。
背中のバッグを外し、バッテリーを外し、クッションを外し、後の転倒防止用のキャスターをたたみ、手際よくトランクへ「けっこう重たいな」といいながら乗せてくださいました。感謝です。というより驚愕です。
こんなにスムーズに、いやな顔もせず電動車いすを乗せて頂けるとは!
ほんとに驚きました。
そして、少しだけ遅れましたが目的地に到着できました。
降りる時もちゃんと広げて、バッテリーを取り付けつつ
バッグを背中にかけて、私が降りるのも手伝ってくださいました。
「ほんとに、ありがとうございました」
「いいえ、お気を付けて」
ほんとに親切で、やさいしい運転手さんでした。
領収書にはケイエム大箱根自動車(株)と書かれていました。
電動車いすでも、普通のタクシーに乗れてまた世界が広がりそうな
車椅子おばあちゃんでした。
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