NEXT Pirates は誰だ?
Mリーグのオフシーズンに入ってからしばらく経ちましたね。例年通りだと来月までには契約を更新する選手、終了する選手の発表がチーム側からあり、後日ドラフト会議を実施するという流れになるはずです。
来期のドラフトについて、既にチーム編成変更することが確定しているU-NEXT Pirates(以下、パイレーツ)に選ばれる可能性がある選手について、はこれまでも考察しています。
↓これとかですね。
私の見立て(というか世間の見立て)だと渋川さんINが濃厚であり、二番手で鈴木優さん、仲林さんはまだ早いかなという印象ですが…
あれ?…あるのか?
先日の日本シリーズの解説で小林さんが仲林さんのことを「協会最強という噂もある」とまで評していました。はたして仲林さんが選出されることがあるのか?倍ツモ条件くらいの確率だと思っているのですが、条件をあらためて整理してみたいと思います。
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おさらい
Mリーガーに選ばれるために必要だと思う要素
これまでのドラフト実績から、私はMリーガーに選ばれるために必要な要素は「雀力」「人気」「将来性」の3つの要素だと思っています。
・「雀力」
いわずもがな麻雀の強さであり、大きなタイトルを獲得しているか、業界内評価が高いことが重要。ただし、運が絡む麻雀においてこれをどこまで必要とするかはチームによって異なります。雀力が高いはずなのに指名されていない選手はいっぱいいますし、雀力が微妙なのに選ばれた選手もいます。
・「人気」
知名度があること、ファンがいること。指標としては曖昧ですが、数値で見るならTwitter登録者数とか、YOUTUBEチャンネルの登録者数になると思います。連盟だけですが麻雀格闘倶楽部内での人気投票順位もこれに関わってくるかもしれませんね。風林火山オーディションは例外ですが、それ以外の選出では今や雀力よりも人気の方が必須といえるもしれないです。
・「将来性」
「旬」とか「脂が乗っている」とも言い換えられるかもしれません。直近でタイトルを獲得していたり、人気が急上昇していたり、今後飛躍する見込み=スターになり得る見込みがあるかどうか。そういう意味で20代~30代のプロが選ばれやすい傾向にもあると思います。
Mリーガーの選出において、この「将来性」は結構大事だと思っています。逆に麻雀が強いと言われているのに一向に指名されない選手は、タイトルを獲得したのが数年前になってしまっていたり、かつ40代以上で成熟してしまっているプロが多いように思います。
これらに各チームのカラーをプラスして考えます。チームカラーというよりも選出する団体の傾向と言ってしまった方が早いかもしれません。赤坂ドリブンズとパイレーツはこれまで連盟プロを選出していないので、他の団体プロから選ぶ可能性が高いと思います。ですので連盟プロは候補からはパイレーツの次期候補からは外れています。
今期の編成変更はパイレーツだけになる可能性が高い
前回チームを変更したばかりのEX風林火山、KONAMI麻雀格闘倶楽部、セガサミーフェニックス、TEAM雷電は一年でまた編成を変えるとは考えにくいです。実際風林火山と雷伝は今の選手での続投を早々と表明しています。
そして毎年ファイナルまで進出していて成績が好調な渋谷AbemasとKADOKAWAサクラナイツもわざわざ編成を変える理由はありません。サクライナイツは沢崎さんの体調面をどう判断されるか?は一つあるかと思います。ドリブンズの変更はなくもないと思いますが、来年も敗退すればおのずと規定にかかるので、「もう一年今のメンバーで頑張ってみよう」となる可能性が高いと思います。
よって来期ドラフトがありそうなのはパイレーツだけになる可能性が高いと思います。ちなみに二年後のドラフトでは、規定にリーチがかかっている雷電、風林火山、ドリブンズと3チームもあるので編成が変わる編成が高いです。特に連盟の選手はそちらに向けて、2年後に仕上がっているように調整する方が賢明だと思います。(パイレーツは連盟の選手がいなくて、連盟で選手を固めている雷電、風林火山が選手変更の規定にかかりそうだから。)
というのがMリーグドラフトの特徴と、来期ドラフトの予想です。
ここからは具体的にパイレーツに指名される可能性について考えていきます。
渋川難波の圧倒的強さ
もはや言うまでもなく、次期パイレーツには渋川さんが選出濃厚だとどこからも言われています。先日近代麻雀で実施された「プロ100人が選んだ次期Mリーガーアンケート」でも2位と3倍以上の差をつけてぶっちぎりのトップでした。なぜ渋川さんの選出が濃厚なのか、あらためて状況整理してみましょう。
必要な要素と照らしてみると
・第20期 雀王
→雀力を示すうえで申し分ないタイトルであり、これによってグランドスラムも達成。「旬」であることにも掛かる。堀さんも雀王を獲った年に指名されている。一方で雀王と獲ったのに指名されていないプロも多数(金プロ、矢島プロなど)。
・魂天
→ゲームアプリ「雀魂」内での称号。「Mリーグと雀魂配信は観ているがプロ団体のリーグ戦まで観ない」というライト層は結構多いと思うので、はっきり言って雀王や最高位戦を獲るよりも魂天の方が強さとして分かりやすいという層も結構多いように思う。渋川さんは雀王と魂天の合わせ技によって、渋川さんが強いと認識できる視聴者の範囲が広い。
・YOUTUBE登録者数3万人超え
→固定のファンが明確にいることと、団体の活動以外でも活躍できる場があることを示すことができている。
・Mリーグ公式実況
→唯一無二の強み。選手として試合をしてないにも関わらず、「Mリーグを観ている人で渋川さんを知らない人はいない」というのは強い。また、解説自体も定評があり、解説が上手いことはチームが企画する楽屋配信などでも重宝される。そしてパイレーツは楽屋配信や検討配信をよく行っているチームでもある。あとそもそも麻雀が強くないと解説は出来ないので、解説が上手いこと自体、強さの証明にもなっている。そしてMリーグ全選手と交流があり、Mリーグの感じをよくわかっている点でもなじみやすいように思う。
というように、これだけの要素が備わっているプロは他にはいません。その上、パイレーツのチームカラーとの相性もいいです。もともとパイレーツは天鳳名人戦で活躍しているプロの中から選出していた経緯がありますが、渋川さんは天鳳十段をきっかけに有名になったプロでもあります。(天鳳名人戦では-1000pt以下の成績を叩き出して出禁になっていますが。)最近では雀魂をメインとしたファンイベントを行うことが多いので、魂天であることも強みになり得ると思います。(同じくパイレーツの朝倉さんも魂天ですね。)
また、パイレ―ツのイベントにも実況として参加した経験あります。これだけ見ると渋川さんよりも合致している人はいないようにも考えられます。
ここまでが最近の次期Mリーガーに関する記事のテンプレです。
鈴木優の可能性
渋川さんの次に候補になりそうと言われているのが鈴木優さんです。鈴木優さんは最高位であり、雀王の渋川さんと同等に強く、旬であると言えると思います。
鈴木さんが渋川さんに勝る点
なんといってもルックスと明るさ、感じの良さでしょう。長身でシュっとしていて、滝沢さんや本田さんに通じる見栄えの良さがあります。また、放送対局で見かけるときにはきはきとした話し方で感じが良く、このあたりは松本さんに通じるような「社会人に必要な要素が備わっている感じ」がします。
現状では人気も知名度も渋川さんの方が上ですが、渋川さんには申し訳ないですが、Mリーガーになった後の人気の伸びしろがあるのは鈴木優さんの方ではないかと思ってしまいます。
また、現行パイレーツは最高位戦の選手が3人いるので、コミュニケーション面でのやりやすさも渋川さんよりもあるかもしれないですね。
とはいえ
人気や人柄の点に重きを置くなら鈴木さんが優先的に選出される可能性もありそうですが、総合判断では渋川さんの方がやはり有力でしょう。
仲林圭の可能性
仲林さんが渋川さん、鈴木さんに次いで三番手となっている大きな理由は獲得タイトルの種類。仲林さんは發王位を獲得していますが、欲を言えばやはり団体リーグの冠である雀王が欲しいところです。
もちろん、發王位で物足りないわけではないのですが、目下、現雀王の渋川さんも獲得できる状態で仲林さんを優先する理由が難しいのではないかと思います。
来期に念願の雀王を獲得したり、或いはマスターズ、BIG1、最強戦などで結果が出ていると選出される可能性がぐっと上がるので、やはり来年以降という見方が強いです。
一方で、渋川さんや鈴木さんを差し置いてまで獲得する理由が全くないかというと、そうでもないと思っています。
仲林さんが有利な点
鈴木さんほどではないですが、Mリーガーになれた後の人気の伸びしろは仲林さんもあると思います。やはりこの点は渋川さんの弱点の一つでもあるかもしれません。
また、三番手であるがゆえに、仲林さんは指名された時に、盛り上がりがあると思います。渋川さんはこれだけ予想されているので、指名されても「ああ、既定路線だな」とおもわれてしまいがちです。
そして仲林さんは数々のビッグマウスで「〇〇より強い」といったような発言をこれまでもしてきたことで、キャラクターがはっきりしていて、ドラマが生まれやすい。これはMリーガーとして結構重要な要素だと思います。
鈴木さんよりも有利な点
鈴木さんが不利な点が実はもう一つあると思っています。それは最高位戦の上位リーガーがことごとくMリーグで結果が出ていないんですね。具体的には園田さん、村上さん、たろうさん、朝倉さん、石橋さんです。結果がともなっているのが近藤さんです。対して、協会プロはどうでしょうか?そもそも人数が2人と少ないですが、堀さんも松本さんも最近の成績がめちゃくちゃ良いんですよね。
プロ連盟が入ると最高位戦と協会は一括りに見られがちですが、Mリーグでの結果が結構違い、最高位戦のプロはMリーグで結果が伴うか怪しいという見方もできます。パイレーツ陣営にもしこのように映っているとしたら、仲林さんの方が若干有利かもしれないですね。
とはいえ
以上のような理由もあり、「仲林さんの方が二番手では?」という意見もちらほら見ました。近代麻雀のアンケートでは鈴木さんと同票数でしたし、「旬」や流れがあるのは仲林さんという意見もありました。なので、鈴木さんよりも優先して選ばれる可能性は十分あると思います。しかし、やはり総合的に考えると渋川さんが有力かと思います。
ケーススタディ
ここからはパイレーツの契約更新によるケーススタディをしてみたいと思います。現状、小林さんと瑞原さんが契約終了となる可能性は1%未満だと思います。理由は割愛します。
これまでの成績準拠で石橋さんと契約終了するか、石橋さんほどではないが成績不振である朝倉さんと契約終了するか、あるいは両方と契約終了するかのケースに分けて検討してみたいと思います。
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