Mリーグ通算成績
GW中にMリーグに関するデータの取り扱いについて話題になりました。Mリーグの詳細データは「Mリーグ成績速報(非公式)」さんが有志で集計しているに過ぎず、「公式プロリーグ」であるにも関わらず、選手の詳細なデータを公式が持っていないという体たらくです。公式ガイドブックにも非公式さんのデータを使用しており、もはや非公式なのか公式なのかもよくわからない状況です。その上、正式に賃金は支払われていない模様。公式が忙しいのであれば、有料で委託するのも一つの手であるように思います。(確かに全員のサイン入りガイドブックはお金以上の価値がありますが…。)
そういった経緯から非公式さんがいつ心が折れてしまってデータ公開を辞めてしまうかもわからないため、私が持っている通算成績データだけでも公開しておきます。といってもこれも私が集計したものではなく、辺六筒さんと非公式さんのデータをもとに編集し直したデータです。
どこか違う場面で使用して頂いて構いませんし、むしろこのデータをもとにして考察や議論を深めてください。
①レギュラーシーズン通算成績
②ポストシーズン通算成績
③レギュラー/ポストシーズン通算成績
④レギュラー/ポストシーズン通算 pt傾斜あり
レギュレーションへの影響度を考慮し、セミファイナルのptを2倍、ファイナルのptを4倍したトータルpt。
どの値が選手の「強さ」の指標になるか?
たびたび議論になる話題です。大前提として統計的に十分な対局数では全然ないです。その中でざっくりと強さを示す指標となりそうなのは、私は③または④だと思います。
MVPが絡んでくる①レギュラーシーズンを指標に考える人もいるかと思いますが、これはあくまで「レギュラーシーズンを突破する力」です。8チーム中6位以内に残る力であり、トップを取ることよりもラスを引かないことの重きが大きく、2着を多くとっていても安定します。②ポストシーズンはどちらかというと「勝ち切る力、優勝しきる力」といえると思います。こちらはトップを取って勝ち切ることが重要であるので、これらは性質が全く異なると考えます。
Mリーグはチームの優勝が目標であるので、選手の強さとは「Mリーグでチームを優勝に導く力」であるため、必要なのはもちろん①と②の両方の力であると言えると思います。
多井さんが「ポストシーズンは条件戦が絡むので選手の実力はレギュラーシーズンの成績で判断するべき」とよく言っていますが、私はこれは間違っていると思います。①レギュラーシーズンでも後半は条件戦になりますし、②ポストシーズンでも平らに打つ場面はあります。そもそもトップを目指すか2着以上を目指すか、ラスを回避するか、どちらのシーズンでも状況によって変わるため、どちらかの成績だけで強さの指標とするのは非合理的であると考えます。
それよりもむしろレギュラーシーズンのチームごとの有利不利の差の方が私は気になります。
チーム状況が悪いことが多い・敗退が多いチームであるほど、ボーダー付近になるとリスクを負った打ち方(それこそリスクを追わないといけない条件戦)をしないといけない場面が多くなります。
チーム状況が比較的良い、通過が多いチームであるほど、後半はリスクを取らず、2着良しとできる場面が多くなるので、成績も安定します。
③と④どちらが適当か?というと、試行回数が多いほど④になっていくと思います。しかし現在の対局数だとポストシーズンの成績の寄与度が大きすぎますし、チームによって②の対局数がさらに少なかったりしますので、流石に③の方が適切かなと思います。
まとめ
こんなことをまとめなくてもいいように、公式にはデータ集計と開示、保存を是非お願いしたいです。ビジネスにならないとなかなか動かさないようなのであれば、牌譜のようにAbemaプレミアム限定公開にしたら少しは登録者も増えるのではないですかね?
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