花すみれ日記　2/25

令和 6 / 2 / 25　(日曜日)
　天気　曇時々雪　　気温　1 ~ 7℃　

午前4時には、外に霜が降りていました。いつものように、そっと起きて、朝食の準備。静にそつと音を立てずに。忍びの術です。泥棒ではありません。私は、最近忍びの術なるものを取得しようとしています。
　何故なら、がさつな性格と老眼で、兎に角、物を置くとき音を出してしまいます。
　遥か昔、焼肉屋でアルバイトをしていた時、新人の若い娘が、音を立てないで仕事をこなすのです。
　驚きました。私には、とても真似は出来ません。
　その事を最近、思い出しました。
　彼女の母上は、本業の私の上司でした。エネルギッシュで、貫禄もあり(私より年下)　ある意味恐い上司でした。
　ひょんな事から、バイトの新人さんが、彼女の娘さんと分かりました。
　彼女の娘さんとは思えないほど、奥ゆかしく、静な振る舞いなのです。
　何でも、彼女の住んでいる所には、彼女と同じ姓の人が居ないと言う事でした。彼女の祖母と言う人が、大層なお人のようで、私の上司も家に帰ると、借りて来た猫のようにしているとの噂を聞きました。だから、会社でストレスを解消していると、有ること無いことを言われていました。
　でも、私は、彼女の所作から、これは由緒正しい血筋で、家柄が高貴なのではと思ったのです。
　それは、彼女の所作から感じました。彼女の祖母が、彼女を育てたのでしょう。上司は、忙しく残業もしていましたから。
　そこで、私も音を出さない訓練をしょうと思いたったのです。
　忍者の気分で、事(仕事)を行う。
それが、私の任務です。(カッコイイ！)
これは、大変な集中力がいります。
　でも頑張ります。いつか私も美しい所作が出来るようになり、嫁さんから尊敬されるようになりたいのです。
　腰の曲がったおばあちゃんの忍びになるかしら？
いやいや、まだまだ、ふむふむ、
何とか、背筋を伸ばしファイト✊‼️

─　今日の句　─

モンブラン掬ふてふわり如月や

ポチポチとリモコンの鳴る二月尽

満杯の駐車場や春隣り

店先に雛のお菓子の並びをり

─　林　花埜　─