クラスをまとめるときに、「どんな自分を見せるか?」を意識する
学級でも、
今の時代、どうやってまとめるか?
って、永遠のテーマの気がします。
昔だと、
先生が、圧倒的に強い立場にあって。
みんな言うことは絶対!みたいな空気で。
でも、体罰やら何やらの問題があって。
今は、子どもがメイン、保護者がメインという
風潮にも変わりつつあって。
子ども主体なのは、いいことなんだけど。
でも、多様化しすぎて、
逆に、先生が
クラスをまとめるのが、難しい感じにもなってきてます。
そんなときに、
何をもって、リーダーシップを発揮していくのか!
今日は、こんなことを話します。
今日の講義の結論
「個人に見せる自分」と「全体に見せる自分」を切り分けたり、一緒にしたり、しながらプロデュースする。
できれば、事前に「どんな集団なのか?」事前調査して、情報を集める。その結果を見て、どんな自分の姿を発信していくか決める
「リーダーシップ」と「フォロワーシップ」を使い分ける
それでは、今日の講義行きます。
「個人に見せる」自分と「全体に見せる」自分
自分も、学生時代、そうでしたが、
「先生の前でいる自分」と「友達の前でいる自分」を使い分けたりしていました。
これ、、、教師においても、大事だと思います。
よく「みんな同じ態度で」とか、「平等に接する」ことが大切と言われていますが、
そういうことでなく、「社会性」を考えて、円滑にコミュニケーションしていくことが、何よりも大切です!!
学級にも、いろいろな子どもがいます。
家庭の事情や、本人の気持ちの問題、優秀が故に悩んでいたりとか。
そんなみんなの様子を観察して、予測して。そして先生は、個人個人に対して、「この子には、こんなキャラで関わろう。」「この子には、〜な感じの距離感で関わろう」というふうに、戦略を立てて、臨むことが何より大切!!
これが、間違っててもいいんです。また次の日、来週と、修正していくんです。向こうも、先生の様子を見て、自分なりに調整していきますから。そのお互いの調整具合を見て、互いの関係ってできていきます。
先生も、心の中で「〜〜な子がいるから、本当は、〜な感じのキャラがいいけれど、、、今は、みんなが見ているし、みんなに示すことや教えたいこと。守ってほしいことがあるから、〜〜なことを言おう。」と
常に、「みんなの前」であることも意識して、
そして「個人」に対しても、後でこっそり声をかける。
この大胆さと繊細さを両方持つことで、
「ひとり一人」と「先生」の関係をしっかりと作る!!
それができていると、
全体の前で、話すことも、
「今は、みんなの先生として話しているんだー」と、その子もわかってくれるようになってきます。
反対に、「全体に見せる自分」というのは、
今度は、個人でなく、
集団として集まったときに、
「この子たちは、〜なキャラになるな」とか「〜なところが足りてないな。」とか、いろいろ見せると思います。
それを分析して、
「この集団には、〜なってほしいから、〜な先生として行動します。」と
言葉や態度で示していく!!
これが、「全体に見せる自分」の時のプロデュースの仕方と思います。
こういうふうにして、しっかりと先生は、
「全体」と「個人」を意識して、関わっていくことで、クラスをまとめていこうと心がけることが大切と思います。
次に、、、
事前戦略
さっきいった、「この子は〜な感じの子どもだな」と、
自分なりに分析すること。
これ、、、実際に
担任をもって初めて4月から、分析を開始するのと。
あらかじめ、ある程度の情報を持っているのと。
どっちが有利か、聞くまでもありません。
だから引き継ぎも大切と思うのですが、、、
引き継ぎだけだと、前の先生と自分のキャラや関わり方も違うので、
役に立つこと、そうでないことあると思います。
でも、とにかく情報を先に集めることで、
自分なりの心の準備や、対応の仕方、作戦を練ることが
できます。
もっとできる先生は!
担任を持ちながら!
すでに、他のクラスを見ています!!
そうして、自分の目で!
「来年、あの学年を持つとしたら、、、」と
子どもの状況を見ています。
そうすると、自分の目で見ているので、
情報として、何よりも信憑性があって、自分に合った情報なので、
戦略としても、正しい戦略の練り方になります。
いずれにしても、
事前に情報を得て、事前に戦略を練ることで、、対応のスピードも効果も桁違いになるので、この辺は大事にしましょう。短期間でクラスをまとめることにつながります。
最後に
「リーダーシップ」と「フォロワーシップ」を意識する
リーダーシップは言うまでもありません。
フォロワーシップという言葉は、私が最近聞きました。とある研修で聞いたのですが。
リーダーではなく、そのまわりにいる人たちが、どれだけ周りに働きかけて、みんなをまとめようとするか。(合ってるかな、、意味。不安です、笑)
現代では、学級だけでなく、職員室や職員でも、このフォロワーシップが大切と言ってました。
とにかく、
この定義のもと、話しますと。
この「フォロワーシップ」を上手に使うことは、これからの時代、ものすごく必須です!!
だって、子どもが、ものすごく多様化しているんです。本当に!!!
そんな中で、先生1人が、全員に対して、全て器用に対応できると思いますか!?
不可能です。というか、、、いつか絶対に無理がきます。
先生だって、人間です。キャパオーバーの時は、もうキャパオーバーで機能しません。
でも、それでも毎日続くのです!!
自分1人だけの力で、全てをまとめようとしない!!
子どもだから、と過小評価するのでなく、
しっかりと子どもにも、クラスをまとめることを任せる!!
ほったらかしにするのでなく!!
普段の人間関係を、先生が観察して、
その上で、
Aさんは、Bさんに働きかけるように、先生が事前に、Aさんに仕込んでおく。
Aさんばかりが世話役だと、おかしい。だから〜な時は、みんなどうする!?と全員に問いかけたり。
このように、先生が、
全体と個人に声をかけながら、
誰が誰に、どんなふうに声をかけるかということを意識させる。
子どもたち、自らで、自分の今いるチームを意識させる。メタ認知させる。
そして、対策を一緒に考える。
こうして、先生となる役を先生だけが、担うのではない。
フォローしてくれる人をどんどん、先生が育成していく!!
だって、
先生は、所詮1年で変わる。でも
学級は、そのままずっと変わらないメンバーであることもある。
しかも、
子どもの方が、先生よりも、幼稚園やもっと小さい時から知っていて、
先生よりも対応が上手な時も多いです!!
彼らの、その力に、しっかりと信頼して頼るということを、忘れてはいけません。
今日、お伝えしたことが、いろいろなチームづくりで役立つことを願っています。
以上、今日の講義終了。