【お祭りレポート】お会式に行ってきました🏮～東京/大田区
東京/大田区池上では10月に「お会式」という日蓮宗 宗祖の日蓮上人のご命日（10/13日）に向けた大行事が毎年行われています。今回は今年10/12日に行ってきた様子をお祭りレポートしました。
◆お会式について
まずはお会式とは何かから入らないといけないので池上本門寺の引用文をご覧ください。
「会式（えしき）」とは、各宗宗祖の命日に行われる法要行事全般を指す言葉でしたが、殊に池上本門寺のお会式は江戸時代より盛大な法要行事であったため、「お会式（おえしき）」というと日蓮聖人のご命日を指す言葉として広まりました。その為、俳句でも「お会式」は秋の季語として定着しています。
全国各地の日蓮宗寺院では、日蓮聖人がお亡くなりになられた１０月１３日を中心にそれぞれお会式行事が営まれますが、日蓮聖人が御入滅された霊跡である池上本門寺のお会式がもっとも盛大に行われます。
まず、１０月１１日の第一座法要に続き、１２日午前１０時から「宗祖御更衣法要」が営まれ、聖人の御衣を夏物から冬物の御衣にあらためます。午後２時からの「宗祖報恩御逮夜法要」には全国から集まった大勢の参詣者や団参で大堂が埋め尽くされます。
また１２日午後６時頃より、池上徳持会館から本門寺までの約２キロにわたって百数十講中、総勢約三千人もの万灯練行列（まんどうねりぎょうれつ）が池上の町を練り歩き、深夜にいたるまで賑やかな一日となります。
そして、１３日午前７時からの、「特別説法・臨滅度時法要」では聖人入滅時に六老僧日昭聖人が打たれた臨滅度時の鐘にならい、貫首の手により静かにそして厳かに臨滅度時の鐘が打ち鳴らされます。
◆お会式に向けた準備と地元の雰囲気
池上地域の一大イベントとして定着しているため、主催する池上本門寺と参加する各地の団体（講中あるいは結社、睦などと言います）をはじめ、地元商店会、東急、警察などで入念な準備が行われます。台風・コロナを経て昨年は縮小開催でしたから今年は5年ぶりのフルスペック開催です。地元の皆さんは早くから開催に関する話題で持ち切りになり、私も地元といいながら引っ越してきて4年目で約20年ぶりに観ることになりますから楽しみでしょうがありませんでした。
また、お会式開催日は10/11～13日と決まっていて土日祝日は関係ありません。特に12日夜、池上駅周辺にまで広がり各講中の皆さんが万灯と纏いを振りながら街を練り歩く万灯(練)行列がワンナイトの一大イベントといえると思います。
最寄り駅となる東急池上線 池上駅では恐らく年間でも数えるほどしか開かない臨時出口が設置されます。10/12日帰宅時にちょうど開門されてました。
◆10月12日の様子
お会式は10月11日から始まりますが、12日は1日だけ屋台の展開するエリアは拡大し、池上の街を万灯が練り歩く万灯行列が行われます。バス、車の規制範囲が広がり、車両規制で車の通らない道路に屋台が次々と軒を並べていきます。
・池上駅前〜池上通り
・池上本門寺へ向かうまで
12日の参道は超混雑でとても通ることはできないと思い一旦離れることにしました。下は前日11日の池上本門寺までの写真です。
・本門寺境内〜本殿
一旦離れた後、21時45分ごろ本門寺境内に戻ってきました。境内では池上の街を練り歩いてきた講中の皆さんが順番に纏振りを披露し万灯が続きます。
モデルはアントニオ猪木さん
・(帰路)大坊坂を降りる〜多宝塔（国重要文化財）
本殿を出て帰路のため大坊坂を下りると、途中右手に多宝塔が見えます。お会式で御開帳されてました。尚、1年のうち10/12日と13日午前しか中を拝謁できません。
今晩は煌々として明るく独特の雰囲気がします
こちらは少し落ち着いた賑わいでした
◆1年に一度、だからこそこれからも続いていく
コロナを経て久し振りに通常開催となった今年のお会式でした。普段は静かな門前町に1年に一度だけこれ程多くの人々がやって来る。10月後半も池上界隈のお寺で小さなお会式が続きます。来年以降も無事に開催されていくといいなぁ。
アクセスマップ
最寄り池上駅は東急池上線にあり五反田、蒲田に次ぐ乗降客数です。駅前から池上通りをわたると本門寺前商店街から本門寺へと続いていきます。