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プロになれなくても(2024/06/11)

 小学生の息子がミニバスをやっています。小2から始めて3年経ちました。

 息子はどちらかというと、もともとは引っ込み思案なほうだったと思います。長子あるあるですが、もっと小さいころは、自分の子どもに無限の可能性を感じていて、2~4歳くらいから何か習い事させて秀でたものを伸ばしたい!と思っていました。

 というわけで、未就学児の頃にはスイミングスクールに行ってみたり、テニススクールに通わせてみたりしました。(テニスは親側の趣味だったりするので・・・。)いずれも、親の意思で申し込んだものです。

 しかし、いずれもしっくりこなくて早々に退会しました。テニススクールに至っては、当時4歳だったのですが、指導者との相性が良くなかったようで、スクールまで連れて行ってもコートの中には入らないと断固として拒否し、ギャン泣きして「もう絶対に行きたくない」という状態になってしまいました。これは親としてもトラウマとなってしまい、反省材料となりました。

 それ以降、「本人から【やる】と言わない限りは、親の意思で習い事はやらせないようにしよう」と思ってしばらく習い事はしていませんでした。基本的には「自分の知らない人の輪」に飛び込んでいくのは苦手みたいで、完全にアウェーの習い事には参加したくないという気持ちだったと思います。

 その後、たまたま近所の友達に誘われてミニバスの体験会に参加しました。近所の小学校で活動していることもあり、知っている子も何人か所属していました。そこで本人が「やりたい」ということで、気軽に入部し、現在に至ります。

 息子は、バスケの楽しさにハマり、観るほうも練習するほうも一生懸命やっています。チームの練習時間以外にも、近所の一般開放の体育館を利用して自主的に練習しに行っています。(ただし、集合住宅住まいなので、スラムダンクの沢北の少年時代みたいに自宅敷地で毎日練習する…みたいなことはできません。)

 週に3~4回ほど行われているチームの練習にもほぼ欠かさず参加しているので、この3年で体力は付きましたし、もちろんミニバスのスキルも上がりました。それこそ、一瞬、親側も「あわよくばプロを目指せるのでは」と、血迷いましたが、まぁそこは(本人の可能性を否定するわけではないですが)私もいろいろミニバス界の外の世界が見えてきて、現実的には難しいでしょうと思っています。

 それぞれのご家庭(および本人)の方針があるでしょうから、スポーツやりつつ他の習い事や塾にも通っているお子さんもいらっしゃいますし、ミニバス一本で頑張っていらっしゃるお子さんもいます。我が家は現在はミニバス中心の生活になってしまっていますが、「バスケ一本だけ頑張ったところで、どうせバスケで食べていけるわけではないのだから他のことも並行して努力すべき」という考え方があることも承知していますし、若干そのような不安も持つときもあります。

 しかし、ミニバス歴3年となった息子を見ていて、ここ最近、ミニバスのスキル以外の部分での成長を大きく感じています。下級生に(プレー上の)指示を出したり、プレー以外での下働き(準備・後片付け・オフィシャルなど)を積極的に行ったり、また、ミニバス繋がりで他のチームの子に自分から話しかけて交流を持とうとするところなど、実に大きく変わったなと思います。

 練習や試合に行くときの荷物の準備など、以前であればこちらからうるさく言わないとやらなかったのが、最近は自ら進んで用意をしています。(5年生だから当たり前と言われればそうなのですが、以前できてなかったことが出来るようになるのは嬉しいものです。。)

 話がうまくまとまっていませんが、「バスケだけ一生懸命やっていても、プロになれないなら無駄。」ということはなく、「バスケを一生懸命やっているからバスケ以外でも身に付いたものがある。」と思ったという話です。中学校に進学すると、なかなか今みたいな練習量でやり続けるのは難しいでしょうから、(※うちのチームのOBの話だと、中学部活はミニバス時代より練習時間は圧倒的に減るらしい)今は、バスケが好きだと思えるなら一生懸命がんばってほしいものです。

 

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ななうみ
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