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【道東旅行⑤】タンチョウについて学び、美しい夜景を見た(2024/09/03)

 もともと3泊4日予定だった夏の道東旅行が、台風の影響により結果的に8泊9日になってしまった話の第5弾です。(今回はちょっと長い約3,400字!)

 ↓過去回シリーズはこちらから


■5日目(8月17日)

・釧路市こども遊学館

 ホテルをチェックアウトした後は、次のホテルへ荷物を預けてから活動することにしました。どちらかのホテルに連泊したかったですが、欠航が決まってから予約した分なのでそれぞれの日しか空きがなく、止むを得ず別々のホテル。チェックアウトしたホテルから次のホテルまで徒歩10分くらいの距離でした。

 荷物を預けたあと、この日はノープランでしたが、釧路駅周辺で歩いて行ける範囲で回ろうということになりました。まず、お金的にも厳しいですし疲れていたので、この日はあまり動き回りたくなく、たまたま近くに「釧路市こども遊学館」という施設があったので行ってみることにしました。

 平成17年に竣工した施設のようで、釧路駅付近ではとても新しく感じる建物でした。中も綺麗で、基本は子どもたちが室内で遊べるような遊具などがたくさんある施設で、対象年齢的には小学校中学年くらいまでのイメージですが、小5の長男も小3次男と一緒になって夢中で遊んでました(笑)。

 親としては座って待つことができ、子供たちは勝手に遊んでくれていたので、この時間は少し休憩できました(笑)。

・ラーメン銀水

 お昼が近づき、子供もお腹を空かせてきたため、歩いて近くのラーメン屋に行きました。釧路出身で自称釧路オタクのおだわらさんがオススメされていたラーメン屋さんです。

 昭和10年創業のようですが、店内の雰囲気も、オペレーションも、「昔ながらの」という表現がぴったりのお店でした。私たちが着いたときは、店内は満席でしたが、待っている客は他に居なかったので少し待って入ることにしました。
 客席も20席足らず?くらいのこじんまりとした小規模な経営のお店でして、その立地も、ふらっと立ち寄った人であれば気付けないような場所なのですが、SNS等の口コミのせいか、私たちが入店したあとには行列ができ始めました。(かくいう私も、おだわらさんに教えてもらったから知ったのであって、自力ではこのお店の情報にたどり着かなかったと思いますw)


路地裏にひっそりと構えられていたお店
細めの麵でした


・「タンチョウ・レスキュー講演会」へ


 この日、たまたまSNSで見かけた釧路市内での無料の講演会が近くで行われると知り、時間や場所的にもちょうど参加できそうで、「当日の飛び込み参加も可」とのことでした。
 テーマは「タンチョウ・レスキューの現場から」というもので、正直、私自身は深く興味があるテーマではなかったものの、小5長男がこの旅行中に見かけたタンチョウに激しく興味をいだいていたこともあり、長男に行ってみたいかと聞いてみました。

 長男は行ってみたいというので、(大きな声じゃ言えないですが、無料ですし、飽きたら途中退室でもすればいいかなと思い)連れて行くことにしました。この講演会は2時間の予定になっており、普段は大人の話を「長すぎる」と言って途中でシャットダウンしてしまうことが多い長男が、きちんと聴いていられるか少し不安でした。(ちなみに次男は最初から興味無さそうでしたので、夫に見ててもらい、別行動することにしました。)

 私としては、講師が獣医師の方であり、普段の生活で獣医師のお話が聴ける機会はなかなかないと思いましたので、貴重な機会と考えました。


 





 そして講演会が始まり、私の不安は杞憂に終わりました。

 長男は私が驚くほどの集中力を持って講師の方の話を聴いており、事前に買い与えていたルーズリーフにスライドの内容など事細かに書き写しておりました。普段の長男は、興味のない話は本当に全く聞いていなくて、すぐ近くから話していても「え?もう一回言って?」って感じのリアクションが多いのですが、興味のある話に対する集中力は凄くて、一度聴いただけでも割と事細かに記憶しているんですよね。。

 そして、肝心の講演会の内容ですが、動画やデータのグラフ化の画像などを多用されていて、子どもでも大人でも大変分かりやすい内容でした。何より、講師であった獣医師の飯間裕子氏のタンチョウに対する愛情がひしひしと伝わってくる内容でした。

 飯間氏は、釧路市動物園でツル担当の獣医師として働かれている方です。園内のツルだけでなく、公道などでケガをしたタンチョウの保護活動なども行われています。

 それまで、タンチョウに全く興味が無かった(というか、どれくらい生息しているかなどの知識も全く無かった)私が、この講演会で学んだことは主に下記の通り。


・戦前に一度は絶滅したと思われていたタンチョウは、戦後 間もない時期に少数が目撃され、物資も不足していた中で、地域住民が自分たちの少ない食料を分け与えたりしながら手厚く保護してきた

・地域住民の手厚い保護の甲斐があり、今では個体数の増加が逆に問題になりつつある。

・タンチョウの保護を目的として環境省が設置している給餌場があるが、そこまで行かずとも近隣の牧場などで家畜のえさが食べられるということをタンチョウが気付いてしまい、勝手に食べられて困っている酪農家がいる。

・タンチョウが道路を横断して車と接触する事故が増えている。タンチョウはハトやカラスなどの鳥と違い、車が近づいてきても飛んで逃げることはない。身体が大きいため、飛ぶためにある程度エネルギーが必要であり、長距離移動の手段として以外は、そう簡単に飛ばない。

・タンチョウのケガの手当の際に使用する補助器具(折れた足の固定材、胴体を支えるものなど)は、市販されていないため、100円ショップなどの資材を使って獣医師自らが手作りしている。

 飯間氏がケガしているタンチョウを保護したり、ケガの処置をしている動画などを見ていて、まるでリアル・プロジェクトXを見ている気分でした。いつからこの道を志されたのか分かりませんが、飯間氏のタンチョウに対する熱い想いが伝わってきた講演内容でした。飯間氏は、この講演会に限らず、過去にいろんな場所や媒体で、このような啓蒙活動を続けてこられているようです。

 講演会終了後は、「売上の一部がタンチョウの保護に使われる」というステッカーが売られていました。それを聞いた長男は、タンチョウの保護に使われるならと、わずかなお小遣いからそのステッカーを買っていました。

・宿泊場所:噂のドーミーイン!!

 この日の宿泊場所は、講演会の会場からすぐ近くのドーミーインでした。noteの相互フォローの方の間でも一部話題になっていたので、一度泊まってみたいと思いましたが、今回の延泊期間に偶然にも一泊分空いていましたので、予約しました。

 結論から言うと、釧路観光するには、めちゃくちゃ良い立地でした。釧路は、釧路駅前より、幣舞橋(ぬさまいばし)という橋の付近のほうが飲食店が多く並んでいて活気があるのですが、この橋の目の前に立地しており、景色も良かったです。


ドーミーイン釧路の部屋からの眺め


 この日の夕食は、ホテルを出て幣舞橋付近の飲食店で食べることにしました。偶然にも、「釧路ヒアガーデン」の開催初日で、場所もホテルから近かったので、オープニングセレモニーなどを眺めましたが、とにかく寒くて外で飲もうなどと言う気分にはなれませんでした^^;


このときの釧路の気温、19℃。


 釧路川とヒアガーデンの会場を眺められる居酒屋で食事をしました。後から考えると、おそらく釧路の一等地(?)のような場所でしたので、価格も相応でした。価格に少し震えながら食事しました^^;(あまりお金落とせない客のくせに入店してしまって申し訳ございませんでした(汗))

 食事の後は、付近を少し散策しました。とても雰囲気が良かったです。釧路のドーミーインは、この景色の近くなので、飲んだり食事した後にこのような美しい景色を眺めた後でも すぐに部屋まで戻れるので良いですね~。

ライトアップされた幣舞橋
ムーディーですな。(死語)


 ちょっと長くなりましたので、ドーミーインの良さは割愛するにして(めっちゃ良かったです)、とにかくこの晩はテンションが上がりました~。次に釧路に行く機会があれば、絶対にまたドーミーインに泊まりたいですね!

 つづく

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