端島(通称：軍艦島）を舞台にしたドラマの感想(2024/10/27)
注：本稿はドラマの感想の記事でありネタバレを多少含んでおります。
「軍艦島」をご存知ですか？「軍艦島」は通称で、正式には「端島（はしま）」と言います。
海の上にコンクリートで固められた小さな島が浮かび、その中には朽ちた鉄筋コンクリートの集合住宅が所狭しと建ち並んでいる・・・そんな画像を見たことがある人は多いと思います。
私は、その名前と外観だけは以前からぼんやり知っていたのですが、数年前に「軍艦島」の上陸ツアーに参加した人のブログをたまたま見たことがきっかけで、少し興味を持っていました。知識としては、Wikipediaをサラッと読んだ程度のことしか知らないのですが、ChatGPTさんに「軍艦島を200字以内で説明して」とお願いしてみました。
軍艦島（端島）は、日本の長崎県に位置する無人島で、20世紀初頭から1960年代にかけて炭鉱として栄えました。その独特な外観から「軍艦島」と呼ばれ、高密度の住宅やインフラが建設され、最盛期には5,000人以上が生活していました。しかし、エネルギー政策の転換により1974年に閉山し、無人島となりました。現在は観光地として開放され、産業遺産として世界遺産にも登録されています。
きちんと調べられていないのですが、現在では「上陸」まで出来るツアーに申し込んでも、実際に上陸できるのは難しいという話を聞いたことがあります。波や天候等の気象条件で安全の確保が難しいようで、予約が取れても運が良くないと上陸まで出来ない印象です。
きちんと調べもしないで諦めている姿勢が垣間見えますが（汗）、そんな私に朗報が舞い込んできました。
私は基本的にドラマをほとんど見ないのですが、たまたまCMで端島を舞台にしたドラマが放送開始するらしいと知りました。
現在は無人島である端島は廃墟化していますが、これが現役で使用されていたころの様子はどうだったのだろうか…というのは非常に興味深いものがありました。
本日、初回の放送を見逃し配信で視聴しました！
このドラマのナレーションで知ったのですが、日本初の鉄筋コンクリートの集合住宅は、東京でもなく大阪でもなく、この端島だったそうです。TBSの日曜劇場が製作費をかけている本格的ドラマ（？）ということは何となく知ってはいたので、本作もその辺の映像技術は期待できるだろう！と思いましたが、実際に視聴して、再現映像も違和感なく感じられました。当時の時代考証もされているであろう島の内部の建物の様子も興味深く見ることができました。
私は廃墟マニアでなければ炭鉱マニアでもないのですが、数年前のある時期から、廃墟と炭鉱に少し興味を持っています。怖いモノは嫌いなので、肝試し的なことがしたいわけではなく、「廃墟」というのは、ある意味 遺構的な存在感があったりするので、その点の興味ですね。また、かつての炭鉱のまちは、「かつての一時期に栄えていた→閉山後は人がいなくなって、栄えていたころの建物もそのまま残されたまま」という傾向がある場合が多く、そういった歴史の経緯が垣間見えるのも興味深いです。
ちなみに学生時代に歴史の勉強はほとんどしていなかったので、知識はほとんどないです。
自分の住んでいるところは新興住宅街のようなところなので、古い建物が残っている場所がほとんどないですし、使われなくなった建物の跡地はさっさと次の建物が建ってしまうような場所なので、ある意味「廃墟」が新鮮なのかもしれません。
今年の夏に訪れた「土合駅」は、炭鉱でも廃墟でもないですが、そういった「遺構」的な雰囲気は存分に醸し出しています。
話が逸れました。
一言で言うと、ドラマの感想は「すばらしい！！」です。もともと端島に興味があったからかもしれないですが、非常に興味深く見ることが出来ました。
炭鉱夫が差別的な扱いを受けていたという歴史的背景もどこかで目にしていたのですが、その辺の描写もドラマでされていました。端島で生まれ育ち、九州本土の大学に行った主人公が、そこで自分たちの故郷である島や父親の仕事である炭鉱夫を侮辱され、生まれて初めて「外からは自分たちはそのように見られている」ことを知るシーンがあり、私も涙してしまいました。
軍艦島に興味をお持ちの方に、是非お勧めしたいと思ったドラマでした！第2回以降も視聴したいと思います！
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