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SIGMA ZOOM MASTER 35-70mm F3.5-4.5 lens disassembly 分解・清掃
はじめに
今回は、オールドレンズ(SIGMA ZOOM MASTER 35-70mm F3.5-4.5 PENTAX Kマウントレンズ)の分解・清掃についてお伝えしたいと思います
参考:SIGMA ZOOM MASTER ズームレンズ
参考:Sigma Zoom Master AF MC 35-70mm F3.5-4.5 Lens Reviews
参考:Archive for the ‘Sigma AF Zoom Master 35-70mm f/3.5-4.5’ Category
参考:Repair: Zoom-Nikkor 35-70mm f/3.3-4.5 AF (N)
参考:「KYOSERA LENS AF 35-70mm f3.3-4.5」分解・清掃
参考:JENAZOOM SUPER AF 35-70mm f:3.5-4.5
前玉
フォーカスリングを0.5mの位置までまわす
ゴム製のオープナーなどを用いてレンズ最前の3mmの境目のところを反時計回りにまわす
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後玉
精密ドライバー(#00)で黒ネジ3本をはずす
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中玉
精密ドライバー(#00)で黒ネジ3本をはずす
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2. ズームリングを35mmの位置までまわす
3. ゴム製のオープナーを円錐形の中玉カバーに押し付けながら反時計回りにゆるむまで何度もまわす
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3. レンズ吸盤などを用いて中玉レンズ群を取り外す、この際、レンズの天地(上下)、スペーサーの天地(上下)がひっくり返らないよう気を配ること
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4. レンズ清掃後、中玉レンズ群を戻す際にレンズペンなどを用いて押し込むと指紋がつかず正位置にレンズを戻せるとおもいます
絞り不具合修理
不具合症状としては、絞り羽根の戻りが悪く絞り開放(F3.5-4.5)であれば正常露出で撮影できるものの、絞りをF8、F11と絞っていくと露出オーバーの写真となってしまう
不具合分析としては、絞り羽根の戻りが悪いため 絞りをF8、F11と設定しているにも関わらずカメラ内部の絞りは絞り開放(F3.5-4.5)のままとなっており、そのため絞りこんで撮影した写真が露出オーバーになっていると思われる
フォーカスリングを無限∞の位置までまわす
ズームリングを70mmの位置までまわす
内部の金属接点が折れないようにするため、絞りリングをF3.5の位置までまわす
精密ドライバー(#00)で銀ネジ3本をはずす
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5. マウント部分を真上にはずす、この際、カメラ内部の絞りクリックボール および スプリング が飛んでいかないよう気を配る
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6. 磁気のあるドライバー または ピンセットなどを用いてC型ワッシャー および ズーム軸棒 を抜き取る、この際、カメラ内部には ズームギア があることに気を配る
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7. 精密ドライバー(#00)で黒ネジ小2本 および 黒ネジ長め3本をはずす
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8. 基盤接点をうまく穴に通しながら絞りリング機構を真上に外し、スペーサー2枚、ズームギア を回収する なお ズームギアの上下(天地)を覚えておくこと
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9. 絞り機構を裏返し、安全ピン極小を用いて 巻きバネ を自作しうまい具合に組み込む
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10. スペーサーがずれないようマスキングテープで位置取りをし絞り機構を元に戻す、この際、ズームギア、ズーム軸棒は元の位置に戻しておくとよい
基盤接点はピンセットなどを用いて穴を通すとよい
絞り機構とレンズ本体側のメカニカル機構が連結動作し、絞りが機能していることを確認すること
ズーム軸棒もマイナスドライバーなどで回転させ、ズーム機構が機能していることを確認すること
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11. あとは元の順番に組み上げる
おわりに
いかがでしたでしょうか?
今回の記事が、みなさまのカメラライフの参考になれば幸いです
2024/12/22 ぞの