vol.3 僕と音楽のただならぬ関係 後篇(2022年2月16日~)

お疲れ様です。
今回書く内容は個人的にはとても重いものになります。
そこからいかにして今に至るのか、を書いていこうと思います。
シラフじゃ書けないので水割りをしこたま仕込みました。

心の折れる音がした日

ここにきて具体的な日付なのは、この日に告げられたことが私の仕事上のキャリアのターニング・ポイントになったからです。
一言で言うと、”会社や事業所の将来を思っての行動が、同僚たちにはそう捉えられていなかった”ということ。
何より、信頼していたかつての上司(今や取締役ですが)に直接「お前がそんな奴だとは思ってなかったよ。」と言われたこと。
…そりゃ仲良しな職場を演じてればいいならそうしたよ。でも仕事ってそうじゃない。会社には方針がある。現状が違うのであれば嫌われてでもそこに向かっていなきゃいけない。リーダーとして、その覚悟を以て当たっていたつもりだった。
直属の上司だって腹を割って話し合いたかった。意見をぶつけて、よりよい方向に向かっていく。きっとそれは自分だけの理想だったのかもしれない。

リーダーなりたかった そのあげく迷子

the pillows 「Limp tomorrow」(Al.HORN AGAIN)より

そういわれて、謝って、襟を正していこう、そう当時の自分は思った。
だけど、うまく頭が回らない。身体が動かない。
例えるならそう、ガス欠になったバイクがそれに近い。

ガチでガス欠になる直前。
アクセルをまわしても回転が上がらない感覚がそれに似ていた。

その5日後に見たコレクターズの名古屋クアトロ公演は少し景色が違っていたのを覚えている。
3/4の渋谷duoのさわおとまりのイベントもそうだった。ラストのhelter skelterは特に記憶に残っている。
3/13のコレクターズ武道館も同じくだ。現実とのギャップを埋めるように音楽に傾倒していた。
それから時を経るたびに、問題も起こり、僕は孤立していった。
いっそ嫌われつくした方がチームがまとまるんじゃないかと、わざと嫌われてみたりもした。
(この癖は今も抜けてない。本当は仲良くしたいんだよ)
そうしているうちに直属の上司は本格的に僕を干した。まあそれはそう。自分の思うようにならない従業員をよくは思わないよね。
この辺りで休職も頭をよぎった。
それでも、立場上僕は職務を全うした。
業務に必要な情報が与えられなくても、いくら傷ついたって、そんなものは関係ない、負けたくない、そんな思いだった。
(あとは家庭の諸事情もあって、親に心配をかけさせたくないのもあった)
そんな最中、2022年12月18日のRETURN TO THIRD MOVEMENT vol.4 長野JUNKBOX アンコールのBOON BOON ROCKで僕はハッとさせられた。

傷はいつか癒えるものさ だから傷ついたって平気だって
そんな訳ないだろ

the pillows 「BOON BOON ROCK」Al.REBROADCASTより 

なんて形容すればよいか分からないが
とても救われたんだ。
ちなみにこの日はフォロワーさんと初邂逅して言葉を交わした日でもある。
それもとても嬉しかったんだ。

その翌日だった。人事異動の内示があった。
子会社出向、役職なし。
実質的な降格だ。
それでも僕は安堵していた。
環境は変わる。今よりは変わる。
それまで、なんとか全うしよう。
そして後任者のために残せるものは残そう。
僕はそうやって順調なキャリア最後の時を過ごした。
後悔は多い。もっとうまくやれたはずだ。
最後は送別の機会すら与えられなかった。
逃げるように勤務を終えた。屈辱の日々が終わった。

支えてくれる二つの言葉。

引っ越し準備を進める最中、コレクターズのクアトロマンスリー初回でのこと。
2曲目にやったのが僕の好きな”ツイスター”というナンバーだ。

どうにもならない事など どうでもいい事さ

THE COLLECTORS 「ツイスター」Al.東京虫BUGSより

ずっと後悔して夢にも見てきた事。もうどうにもならない事。
そんなことはどうでもいいと、加藤ひさし氏は歌い飛ばしてくれた。
前述したが、さわお氏は"傷ついたって平気なんてそんなわけないだろ"、と歌ってくれた。
この二つの歌詞はいまだに僕の心の支えになっている。

さらなる出会いへ

異動して山梨勤務となった。
仕事面では以前のような管理業務は一切なく、現場作業がメインとなった。
仕事的には後退したが、原点回帰したそれはそれで楽しいものがあり、今後は管理職より現場でのプロフェッショナルを目指すのも一興かと思うようになった。
山梨に来た事で、東京遠征しやすくなったのもライブ鑑賞の機会増につながっている。これはよかったことの一つだ。
だが、そのさなかに僕は10年近く所属した会社のバイカークラブと決別することになる。
辛いことは続くなあ、と思ったところでツイッター上である書き込みを見つける。
それは閉鎖される三鷹の跨線橋を観に行こうぜというものだった。
僕は反射的にリプライを送っていた。
これが僕はバスターズたちと遊ぶきっかけになった出来事だ。
仲間たちは本当によく接してくれて、一つ僕を支える柱ができた。
これは本当にありがたく、ある意味では仕事よりも大事にしなきゃいけないものだと思えた。

画像は関係ないけどガス欠後の深夜。
途中でガソリンをくれた紳士がいて無事にスタンドにたどり着けた。
この時出会ったバスターズは彼のような存在。
僕も誰かを助けられるような存在になりたいなと思っている。

そしてこれから

こうしてつながりができたことで、僕自身も前に進んでいこうというエネルギーを得られた。
自主的に資格を取りに行こうなんて少し前なら思えなかったぐらい。
そんなエネルギーを与えてくれた仲間たちは言葉通り掛け替えのないものだと思うし、大事にしたい。
まだまだ人と向き合う勇気は少ないけれど、少しずつ取り戻していきたい。
もっと楽しい時間を過ごしていきたいんだ。
だから、これからもよろしくお願いしたい。

Michi

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