幸せの余韻☕
「あぁ、幸せやなぁ…」
秋も深まり肌寒くなってきた
その晩、
猫を膝に乗せた私は
我知らず呟いていた。
幸せだ。
毎日
好きなことがやれて、
好きな所に行けて、
好きな人に会えて、
好きな物を食べられて、
父と暮らせて、
膝の上に猫がいて…
この上何を望む?
誰とも比較しない
自分の今を生きていれば、
幸せは常に私と共にある。
そうして
私は知っている。
私の今の幸せは、
今の中にしか無いということを。
明日はもう、明日の私で、
明日の私を取り巻く環境は
もう今日とは違う。
けれども、
今は今を楽しむだけ。
やりたいことは山ほどある。
死ぬまでに終わらせられないくらい。
会いたい人がいる。
心を掻き立てる物がある。
私は幸せだ。
2024年秋、間違いなく
私は幸せだった。
いつかそれを懐かしく思い出せるよう、
ここに記しておこう。