【R4予備試験刑法】を刑法の総学習時間180時間の者が解くとどの程度書けるのか
早稲田司法試験研究会の初回の活動でR4年度の予備試験刑法を解いた。
タイトルの件についてはファイルもしくは写真を参照して欲しいが、一言でいうと散々である。
過去問に初めて触れた人が、論証集カンニングなしで、どの程度書けるのかご覧あれ。
ちなみに問題文はご自身で参照されたい。
【刑法180時間の内容について】
・アガルート総合講義300、1周目
・ストゥディア刑法総論、1周
・重要問題習得講座、2周
・アガルート総合講義論証集、2〜4周程度
・基本刑法Ⅰ・Ⅱ、辞書的な使用
・短答過去問、1周程度(たぶん)
【反省点】
・間接正犯の理解
間接正犯に限った話ではなく、基礎的な知識の理解が足りていない部分が目立った。事後強盗罪の要件とかね。
・修正された構成要件の条文の摘示の仕方
修正する条文、修正される条文の順に検討すること。例えば、窃盗罪の共同正犯(60条、235条)。書き方については、重問を起案していないこともあり初心者丸出しである。ナンバリングしろ。
・規範を提示すること
覚えられてないんだよねーこれが。そもそも規範を提示する気持ち、マインドがなかった。
・犯罪論体系を意識して順に検討すること
客観から主観。構成要件該当性、違法性、責任、(処罰阻却事由)、罪数。
・犯罪は重い順に検討すること
単独正犯(間接正犯)>共同正犯>教唆>幇助である。教唆を先に書いて、あ、共同正犯検討すべきだった、、、となっている。
・必要な分だけ書くこと
勉強した論点や知っている知識が使えそうだなとなるとついつい、すべてひけらかしてしまう。しかし、答案に求められていることは「問いに答える」ということであるから、その限度で記述すればよいし、それで足りる。
・時間管理
これについてはおいおいで良いかなという感じ
・言葉遣いに気を配ること
構成要件該当性を検討する際に「責めを負うのか」と書いている。この表現自体は犯罪自体が成立するかという場面では適切だと思われる。
・一番最後に一番大事な、条文の要件をすべて検討すること
重問解いているときからなんとなく察してはいたけど、論点とか自分の知っている知識を思いついちゃうとついつい条文の要件をスキップしてしまう。
これは、いけない(ネットリ)。
【感想】
・予備試験短答に合格された方が複数名いたため、どれくらい書けるのかレベル感を知れた。もちろん予備試験の難易度も(簡単な年だったようですが)。
・200時間程度勉強すると答案の形にはなる。中身はこれだが。
・伸び代しかない!!!
・楽しかった!!!
【今後の学習方針】
・各論の知識を固める。
授業と並行して、論証集を進める。
刑法各論においては論証の前に、構成要件を覚えることが大切のように思うので、条文から出発した学習を心がける。
・予備試験の過去問に取り組む。
早稲田司法試験研究会のペースに合わせて進める。添削を受ける。