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謎の女子高生 第一章

洋介君とは毎日のように遊びくれていた日々の中で今だに思い出すだけで、身の毛もよだつ、本当に現実だったのかさえ疑う事があった。

以前何人かに、この事を言った事があるが、まず誰も信じない出来事だったので、当時、僕も洋介君も周りに話したが誰も信じてくれなかったのでそのうち話さなくなり、心に封印していた。 

あれは夢ではない。何日も続いた出来事であるし、温もり、食べた味、全て鮮明に覚えている。そしてそれを洋介君も同じく体験している。

それはいつもの学校帰りの事だった。

洋介君と、必ずいつも行く駄菓子屋に寄り、今日は何を買って遊びに行くかお菓子を選んでいたら、突然近くにいた女子高生が「僕たちお菓子買ってあげようか?」

何の疑いも不信感ももたない不用心な僕たちには、その言葉は何よりも素敵な言葉で…

「いいの!?」 

と、2人揃ってお菓子の選んだ小さなカゴをお姉さんに差し出した…

なんとも、素直すぎるおバカな2人である。

誘拐とか、変な事件の匂いはしないと瞬時に見極めたのか、はたまた可愛い女子高生にやられたのか、ただただ素直に差し出した。

そして、女子高生は「このお菓子、うちすぐそこだから、私の家で食べなよ!」

えーと、普通ならありえない。行かない。

行くのよ。おバカな2人は。

ホイホイついて行ったさ。

確かに、駄菓子屋から歩いて2〜3分の所にある一軒家だった。

ちょうど、同級生の家の近くだったし、なんの躊躇いもなく、ここかという感じで僕達はそのお宅にお邪魔したのだった。 

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