名探偵コナン番外編 服部参上
ロスアンジェルス 江戸川探偵事務所
いつもは赤井秀一が持ってくるFBIの未解決事件ファイル、通称Xファイルを調べているコナンと灰原だが、一旦ファイル内のすべての事件を解決したため次に彼がファイルを持ってくるまで暇になった。
そのため今日は珍しくふたりでのんびり過ごしている。
ソファーで足を組み雑誌を読んでいる灰原。
隣に座ってるコナンがなぜか灰原をじ~っと見つめている。
「なによー。気が散るじゃない!」
「おめー、よーく見るとけっこうと可愛くねえか?」
「何よそれ」
目を三角にする灰原。
そこへ事務所のドアを勢いよく開けて服部と和葉が入ってくる。
「よーコナン。事務所開設おめでとさん。今灰原嬢ちゃんとごっつええ感じになっとったやないかい。見てたでー」
(やれやれうるせえのが来やがったぜ)
「こんちゃ~す! コナン君哀ちゃん久しぶりー。和葉やで。覚えとるー?」
「うん、和葉姉ちゃん久しぶりー」
「なんやコナン君。ここで哀ちゃんとふたりで暮らしてんねんて?」
「うん、僕親の転勤で灰原と一緒にロスアンジェルスの小学校に転校することになったんだ。お父さんが灰原の両親と知り合いだから一緒に住んだらいいって」
(よくそう嘘がポンポン出るわね)
「なんやコナン君も隅におけんなあ。まるで夫婦やんけ。こんな可愛いふたりが一緒に暮らしてるなんて! きゃ~萌えまくりやわ~♪」
白け顔になるコナンと灰原。
「きゃ~哀ちゃんむっちゃ可愛いわ~♪ 私和葉やで。覚えとる?」
「ええ、たしか服部さんの恋人よね」
「やだ~哀ちゃんにはそう見えるん?」
「ええ、これ以上ないほどお似合いのカップルに見えるわ。お付き合いしてるんでしょ?」
「もう哀ちゃんたらドラマの観すぎやで。……でもな。うちらまだつき合うてへんのや……」
そう言ってうつ向く和葉。
「そう……服部さん! 女の子にこんな顔させちゃダメよ。ちゃんと告白しないと私、許さないから!」
「お、おう! 考えとくわ」
「……おおきにな哀ちゃん」
コナンにそっと耳打ちする服部。
「おまえが工藤新一の弟で毒薬を飲んで小そうなっとるっちゅうことは和葉は知ってんねんぞ。せやけど灰原の嬢ちゃんは念のため、もう暫く秘密にするっちゅうことでええな」
「ああわりーな服部」
「それとおまえ、灰原嬢ちゃんとチューしたそうやないか?」
「え! なんで知ってだよ」
「大阪府警の情報網なめたらアカンで。てかもう全国ニュースになってみんな知っとるで。昼のワイドショーで上沼恵美子が言うとったわ」
「マジかよ。なんでバレたんだ?」
「堪忍。今のは全部法螺や。鎌かけ鎌かけ」
「てめ~!」
「しかし中々やるのォコナン。ホンマに隅におけんやっちゃ」
「そう言うおめ~こそ和葉ちゃんとどこまで行ったんだよ」
「ん? まあーぼちぼちやな」
「あんた、さっきからコナン君と何話しとんねん」
「何、男同士の秘密の会話や」
「なんややらしいな~」
「ところで服部。今日はなんか用があってここに来たんじゃねえのか?」
「おおすっかり忘れとったわ。今日ここに和葉と来たのはな。ドジャースタジアムで行われる大谷翔平選手の試合を観に来たんや。えらいチケット獲るのに苦労したわ。ま結局鈴木財閥に頼んだんやけどな。せやけど一緒に行くゆうとった工藤と蘭さんが急用で来られんようになってしもうてな。せっかくやからコナンと灰原嬢ちゃん誘ったれ~ちゅうことや。ロスの観光案内兼ねてな。どや、行きたいやろ」
「うん、行く行く~♪」
大喜びするコナン。
「……服部さん。悪いこと言わないから彼を誘うのは遠慮した方が身のためよ。120%事件に巻き込まれるから」
「せ、せやな💦 ドジャースタジアム爆破事件なんてなったらシャレにならんわ」
「おいおい……」
※名探偵コナンのパロディです
ヘッダーは2004アニメ大賞の画像です
こちらがみすてぃさんの元になった記事です↓