恥知らずの油絵
実は中学の頃に描いた油絵が残っている。
毎年、夏休みの時に1、2週間ほど部活動で描いた油絵。エアコンがない中窓を開け放ち、立ち込める熱気と油絵の匂い汗をかきながら黙々と筆を走らせていたのを覚えてる。
グループを決め、机を並べて油絵のモチーフを積み上げる。
貝殻、舵輪、本、観葉植物、模造の果物多くのモチーフを配置して席に着き、油絵のレクチャービデオが流れる。
1、3学年に描いた油絵がふとした時に目に入り毎度今ならもっと描けるなどと思う。
昔はパースや反射光、ハイライトなんて知らずただひたすらに色を載せていく。遮二無二そんな言葉がよく似合うくらいに。知識がない中、筆を進めていたあの頃が懐かしく恨めしく思う。
恥知らず。