絶望

 絵を描いてると絶望する。
 初めて絶望が心に沁みたのは幼稚園生の頃。
 記憶力は無い方だがこればかりはよく覚えてる。幼稚園生の頃にたまごっちが流行り、姉弟でたまごっちを買って貰った。とても楽しく、キャラクターを絵に書くこともしばしば。姉とたまごっちを描いている時、ふと姉の絵を見た時に衝撃を受けた。
 「こいつ自分より上手いじゃん」って…。
 心底悔しかった。自分の下手さを呪ったのを覚えてる。
 幼稚園生の頃に漏れず小、中、高、専と絶望を繰り返した。
 憎い。

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