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日記18-寝る部屋が戻った話

真人間です。実家の話をします。

うちの実家は4部屋ある。家を建てたときは、一番大きい部屋が母と私の部屋で、残りが父と祖父の部屋だった。私が中2くらいのとき、自分の部屋が欲しいと大反抗して、母と父、私、祖父に部屋割りが変わった。
そのあと祖父が他界し、一番広い部屋に父、私は変わらず、祖父の部屋に母が移った。その後、私は上京した。

最近、父が他界して実家に戻る機会が増えた。人手として夫が同行してくれ、最初は「ほぼ会ったことのない故人(私の父)の部屋を使うのは気まずいのでは」ということで私の部屋に簡易ベッドを増やしてやや狭いところで2人で寝ていた。
数か月後、別件で夫婦で戻ると、一番大きな部屋に私のベッドが移動しており、夫婦で寝られるようにしてくれていた。私の中2以降の部屋は空き室になっていた。

中学生の自分は、自分が青春時代を過ごした「自分の部屋」にベッドもテーブルも無いのを想像できただろうか。幼稚園から小学生まで母とベッドを並べて寝ていた自分は、この部屋で新しい家族とベッドを並べて寝る未来を想像できただろうか。感慨深いというか、なんというか、すごく不思議な気持ちだ。「この部屋に戻ってきた」と思った。

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