60度
今から10年以上前、40代の時、毎年某プールの出口でかき氷を売っていた。
全10種類!ヘッダーの写真がその時のPOPです。
7月、8月の2ヶ月間、某レンタカー屋さんで白い軽トラックを借りていた。当時、2ヶ月借りて確か24,000円くらい。かなり格安のお友達価格にしてもらっていた気がする。
企業舎弟である会社の社長さんが作ってくれた鉄板製の箱を荷台に、ユニックで持ち上げて載せてもらい、畳1枚サイズ(90×180cm)のコルクボードを左右に付けてもらった。
跳ね上げ式のガルウィングみたいなイメージ
残念ながら、写真はこの1枚しか残っていない。初代は、ネイビーブルー?紺色だった。
最初に借りた軽トラはミッションだった。窓も手動(笑)エアコンもあまり効かなかった。
まず着いたら、のぼりを立てる。
プールの中にも氷屋さんが入っていたが、種類も少なく、量も少なかった。だから、今日は、出口に、おばちゃんの氷屋さん!来てるよ〜!を、まず、入って行く人たちにアピールしなくてはいけない。
中で食べて来ちゃうと買ってもらえないから…
帰りに寄ってねー!プール安全に、楽しんで来てねー!と、見送りながら。
氷以外にも、たませんこと、たまごせんべいをホットプレートで焼いたり、フランクフルトを焼いたり、最後の2年はチョコバナナクレープも売っていた。
全て200円!
ワンオペです。 重い発電機を地面に下ろして、注文が入ると、軽トラから降りて、チョーカーをひっぱって、電力始動!
で、タイヤ🛞に足を掛けて、また荷台に登って氷を作る。毎朝、氷問屋で発泡スチロールのりんご箱に、氷を3貫目、× 4〜6箱、仕入れてから向かう。
昼くらいに行って、夕方6時くらいまで、お客様はほとんどが小、中学生。と、その保護者。たまに若いカップル。
平日、暇な日で8,000円、普通で20,000円。土日や祝日の忙しい日は40,000円超え。
お客様がお客様を呼び、夕方は列が出来て、ラッシュになる。200円だから、なんだかんだで200個を作って出した計算になる。
みんな駐車場の車に戻る前に寄ってくれた。
あ!忘れていました。タイトルの
60度!!! (笑)
これ、地面のアスファルトからの照り返しで、鉄板が熱くなり、荷台の中で測った気温です。
ビックリしました。ほぼ、毎日60度! あまりの暑さに、何もしないで座っていても「フーッ フーッ」と、声が出ていました。
大した日焼け対策もせず、すっぴんで、イギリス🇬🇧製のリバティと言う生地で自分で作ったハンカチを毎日、首に巻いて😆 GパンにTシャツ姿で、半日汗だくで頑張っていました。
※リバティプリントの中でも【タナローン】と、言う細い糸で織られた綿100%のサラッとした肌触りの生地は、夏は冷んやり冷たく感じて、今で言うネッククーラーの役割をしてくれました。
何年間やったんだろう?小学生で親と来ていた子供が中学生になり友達と来てくれるようになったから5〜6年?6〜7年、続けたのかなぁ?
あれっ、なんか身長めっちゃ伸びたやん!などと会話していました。
シロップ、練乳、かけ放題!ワンオペだから、考えた。勝手に好きなだけ自分でかけてって!と
中には7色、『おばちゃん!俺、レインボー🌈にしていい?マジで!?』と… 「いいけど、最後はねずみ色になってめっちゃ甘いよ」と、言っても小中学生は、やる(笑)
「ゴミはゴミ袋ねー!」と、荷台に養生テープで貼ったゴミ袋に捨てさせて、周りを汚さないよう、私が全て持ち帰った。
プール内の氷屋さんは、たまにイチゴシロップが品切れしたんですけど、予備、ありませんか?とか、釣り銭がなくなって、両替できませんか?などと、頼ってきて助けてあげたから、仲良しだった。 従業員の方も帰りにたませんを買ってくれたり…仲良しだった。
隣りにはオッチャンのわらび餅屋さんもいた。
馴れ馴れしくて、少し苦手だった😆
懐かしい夏の想い出です。
60度なんて、今は耐えられる自信がないけど、毎日2〜4万円もの日銭が入ると思えば、やるかもなぁ(笑)ニコニコ現金払いだから ^_^
毎年、また来年ね!と、別れた子供たち。12年前から突然、おばちゃん居なくなってごめんね。
任侠道のオッサンと別れたからさ
( ̄▽ ̄;)