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Snow Man 5大ドームツアーRAYS札幌11月10日

A.ステージ構成

ステージは、メインステージ、センターステージ、バックステージで構成され、メインステージとセンターステージの間には直線の花道があり、センターステージの左右には客席に向かう直線状の横道があり、その左右両端からそれぞれバックステージにむけて円弧状の道がありました。バックステージからセンターステージにむけては、一人のりのトロッコが走るためのレールもありました。

メインステージは回転や昇降等のギミックを抑えたシンプルな構成で、中央に半裁した円柱状の大きな台ステージがあり、下手上手それぞれに、大小さまざまな直方体状の台ステージが階層をもって複数配されていました。

台ステージの側周面や側面には画像を表示できるようになっていて、大きな台ステージの上方後方に配された大きなモニターや左右モニターとともに、様々な映像を演出できるようになっていました。ライブが始まる前は、左右の台ステージの画像はお城のような感じでしたが、ライブ中は万華鏡のように変化し、様々な風景や色彩を見せていきました。音楽とともに照明や映像を同期させて展開する方法はこれからも主流になっていくような気がします。


B.オープニング

ヨルダンペトラ遺跡、ベトナムハロン湾、オーストラリアウルル、アメリカ西海岸ルート66、高野山比叡山延暦寺等のイメージを思い起こさせるような背景映像とともにメンバーたちがひとりずつ登場

手には託されたRAYSの塊

そして、最後にラウール

私にはTGCの続きに見えました。あの時も二人の少女たちに導かれて、ラウールはラウール自身のAIを生成しましたが、今回は、カードゲームを一緒に楽しんでいた未来の国のアリスに導かれ、RAYSの塊を手にしたラウールは、異空間への入り口の蓋を開け、その未知の世界に降りていくことになりました。

その映像と繋がるように、メインステージ中央上部から垂下する紐にぶら下がりゆっくり降りてくるラウール。去年のドームと違うのは、ドーム全体を見渡して感動した姿を見せるというよりは、すでに使命をもった冒険者になりきっており、豊かな表情で、観客たちを挑発的に見下ろす感じがとても印象的でした。


時代や国を超え、時間と空間を超え、RAYSの塊をもった9人が集結し、世界各地へ挑戦と冒険の旅にでます。


衣装は、深い赤を基調したもので、首回りや肩には同色のファー、ぴったりとした下半身はタイトなシルエットがカッコよかったです。金色の光る素材が肩や腰あたりに瞬いていたような記憶があり、スタンドの上方の席からもその輝きは感じられるのではないかと思いました。


1. EMPIRE

メインステージでダンス

一曲目に、アルバムリード曲。ダンスも何度も見て立ち位置も記憶していたので、ずっとラウールを追うことができました。9人とも衣装が本当に豪華、かつ、踊りやすそうで、とてもかっこよかったです。水と炎の演出もありました。


2. Dangerholic

ムービングステージでメインステージからバックステージに移動したような記憶があるのですが、曖昧です。ここでも炎の演出ありました。最初から飛ばしてくれるのであがります!


3. Nine Snow Flash

いつもの紹介ラップ

ライブが始まった!と、あらためて実感するシーンですが、ラップのラウール、やはり声が低く男性的になっていました。でも、ラウールの一言は、両手を顔のあたりにかざして、「食べちゃうぞ」なので、ほんとそのギャップにやられました。


4.ブラザービート

バックステージで始まり、メインステージに移動したような記憶があるのですが、曖昧です。ラウール、とても楽しそうに踊っていました。少し歌声がかすれ気味でしたが、この曲は生歌なんだなと嬉しくなりました。


5. BREAK OUT

メインステージ

私にとってこの曲は、シングル曲の一つという位置付けだけではないので、元気に歌って踊るラウールを見て、とにかく感動。映画館でも少なくとも60回以上聴いた曲ですからね。深紅の衣装もタイトなシルエットも、BREA OUTの曲調や歌詞にぴったり。レモンイエローのキュンとした淡い思い出とは違い、血も涙も汗も流した生命そのものや仲間の大切さを感じた曲。威吹荒那もラウールも、この曲のパフォーマンスの中で実際に見ることができて本当に幸せでした。


C.映像

オープニングの映像をダイジェストにしたものでした。ここで塊から光線の矢となった9本のRAYSが世界各地を巡っていきます。欧州から始まり、インド、アジアという感じでした。


衣装は、白を基調とし、さし色を黒とした気品のあるデザイン

ラウールは、長身を活かした白の長めのコートスタイルで、裾にスリットが入っているためか、ターンをする度にその裾が花びらのように広がり、とても美しかったです。


6. LOVE TRIGGER

メインステージです。今回は、バラード曲が少ないため、このパートでも優雅なダンスを見ることができます。


7. リンディーララ

メインステージです。カーテンのような白い布が垂下される演出がありました。激しくはないですが、この曲もきちんと振り付けがあり、姿勢が本当に良くなったラウールが長いコートの裾を舞わせながら踊る姿は本当に美しかったです。リフレインがある覚えやすい曲調なので、「あ、アルバム曲が来た!」とすぐに分かり、新しい世界観に浸れる良いアクセントになっています。


8. endless night

アルバムと同じ繋がりなので、すごく自然に耳に入ってきます。

メインステージの左右に配された台ステージを使い、ソロの順番にメンバーに照明があたるので、「どこどこ?」と探すのがちょっと大変

ラウールは上手側の中段。ベルサイユ宮殿や貴族の館を彷彿させるようなインテリア、ソファーのあるお部屋です。歌っているときは立ち姿ですが、後半はソファーにかっこよく座っています。アリーナやスタンド前方の方は、表情をくるくると変え、写真撮影をしているようなラウールをよく見ることができるのではないかと思います。


9. 星のうた 渡辺翔太,向井康二

すごく自然な演出です。メインステージから花道を歩いていき、センターステージの後は、上手側に曲がります。ふたりともしっかり生歌で、声量のある高音がドームに響いていました。最後は、横道の上手側先端で気球に乗るという演出があるのですが、最初、二人のためだけの演出かと思い、とってもびっくりしました。すべり芸をふんだんにいれたサプライズもあり、とても楽しかったです。


「康二君たちの気球の演出すごい」と思っていたら、次々に気球がステージ奥の上手側から登場し、「なんだ9人分があるのか」って思うところまでが、星のうたユニットの楽しく微笑ましいオチとなっています。


気球は、スタンド席上段のお客様のためのものですね。8人は4つの気球に二人ずつ乗って仲良く楽しそうですが、ラウールは一人で一つの気球。高さはかなりあるので、バランスをとるために試行錯誤していました。最初は気球のカゴの上端に片足をかけて、長い脚をアピールしていましたが、とにかく、不安定。脚も下ろし、だんだんと腰が後ろに引けて、釣り紐をしっかりと握ってがんばっていました。ラウールの気球は、ちょうどセンターで止まりますから、スタンドセンター上段の方は、しっかりとラウールの姿と笑顔を見ることができるのではないかと思います。


衣装は、この前の衣装のコートを脱いだ感じだと思います。

ラウールは、胸もとが少し開いたリボンつきのクラシカルな白シャツに、黒のカマーバンド、比較的ゆったりとした白のパンツでした。去年のペールブルーの衣装より、生地が柔らかくてなめらかなので、ゆったりしているけど、身体の線はよく見えます。


10. Snow World

この曲は、いつ聴いても楽しいですね。このパートはハンドマイクですし、セリフもあるので、生歌かなと思います。ペンライトを曲にあわせてふることに至福を感じて、意外と記憶が毎回飛びます。


11. ドレス&タキシード

開演30分前から、3度ほどペンライトの練習がありますから、なんとか本番ではできるようになります。イントロが聞こえたら、練習の時のように、左右のモニターを見るようにすると、5,4、3、2、1と数字がでますから、わかりやすいと思います。たぶん、あべちゃんが、モニター見てねと教えてくれたような気がします。

ラウールの一言は、「俺の股下に入ってみる?」でした。一瞬、クソコラが頭の中に浮かびました!


12. スタートライン

ここは記憶に全くなく、気球に乗っているラウールを心配していたのか、単に楽しく見ていたのか、どちらかだったと思います。上手奥からでてきた気球は、スタンドの円弧にそって高い位置をゆっくり動き、一度止まったあと、下手奥にむかって回っていきます。


13. HELLO HELLO

最初に康二くんたちの気球がメインステージに到着し、イントロのところは、いつもの康二くんの「ヘロヘロや」が入ります。まさに気球を降りたところなので、足ががくがくしてヘロヘロであるのはぴったり。ラウールは、最初のソロのところでちょうど気球を降りるタイミングがくるので、途中から「ここで歌うのはむずい」みたいな一言になりましたが、出だしの「きっと」のところは歌えました。声量もあって、音程もぴったり、歌声も落ち着き、上手になったなあと、たった一言ですが、とても感心して聴き惚れました。この曲のイントロを聴くと、無条件に三年前のハニーレモンソーダの夏になります。


14.君は僕のもの

HELLO HELLOの最後の立ち位置から、歌い始めの下手側左の立ち位置に移動するために、ラウールは、わりとバタバタして移動していました。なんだか、とても可愛かったです。

この曲も、元気に歌って踊るラウールを見るだけで、なぜか泣けてきます。


D.MC

初日の夜は、9人とスタッフで食事に行ったとのことです。ラウールは、「久しぶりに自分より脚の長いやつ見た」と蟹に感動。約20人分の高級海鮮のお食事代はラウールの提案で男気ジャンケン。ふっかさんとラウールが最後に残り、決戦でふっかさんに!

台ステージの側面の画像には、酔ってふざけるふっかさんの写真とともに、お会計の伝票を見て、魂が抜けてしまったふっかさんの絶妙の表情が現れ、会場全体が大爆笑。特別仕様のステージセット写真にスタッフさんたちの感謝の気持ちが伝わりました。阿部ちゃんが、「ひれ酒も飲んだ」みたいな発言をしたとき、ラウールが「ひれ酒って何?」と質問。誰も答えてくれなかったのですが、フグを食べに行ってもひれ酒は飲まないラウールは少しお子様でえらい子だと勝手にうれしくなってしまいました。

途中から、めめ、ラウール、さっくん、しょっぴーが着替えで抜けます。戻ってくると、めめ、ラウール、しょっぴーは基本的には白シャツにデニムなのですが、さっくんだけが、派手な色のアウターを着ていて、ボクをいじってという表情のさっくんがとても可愛かったです。

この4人の時は、お風呂キャンセル界隈の話題になり、めめがラウールが毎日お風呂に入っているかチェックしているというくだりになり、「目黒くん、エッチ」というラウールが奇妙に可愛らしかったです。

あとは、ラウールがパンツを後ろ前にはいていたという話になり、MCの半分近くがパンツの話でとても平和でした。ひーくんは黒、舘様のパンツは大きいのではなく、長いそうです!

衣装は、白シャツに細身のネクタイ、薄いブルーのデニムでしたが、ラウールの白シャツにはしっかりと肩パットが入っていました。キラキラ光る装飾もついている感じでした。


15. KISSIN’MY LIPS

はっちゃけた楽しいMCのあと、ステージの世界に一瞬にして引き込むには、少し怪しげな雰囲気を醸し出すこのキッシンのイントロに勝るものはないような気がします。椅子のシルエット画像はあるのですが、歌唱は、稲妻のような装飾のあるスタンドマイクを使って立ったままです。ナチュラルなダンスが素敵でした。


16. Grandeur

暗転した短い時間にヘッドマイクを装着したような気がします。メインステージで歌い始め、花道を移動しながらセンターステージに到着します。Grandeurなので、もっと踊っている姿を見たいなという気持ちもありましたが、センターステージでの大サビ直前のラウールのヒットがすばらしくて、感動しました。センターステージなので、正面からだけでなく、横から、そして後ろからも、ラウールのヒットがを見られることになりますが、どこからでも、衝撃を受ける、魂が入ったものだと思います。私には、ドーム全体に広がる波動が見えました!


17. Crazy F-R-E-S-H Beat

センターステージだったと思います。途中でダンスブレイクが追加されていて、とてもかっこよかったです。親しんだ既存曲にダンスブレイクを追加するというのも、これから恒例になりそうな気がしました。

私は、今のラウールで、HELLO HELLOのフルのダンスが見たいとも同時に思いました。


18. One

センターステージからメインステージに移動しながら歌唱をしていたと思います。Youtubeなどで聴きすぎたのか、ライブの歌唱より、音源やテレビ歌唱の音が耳に残っており、実際の歌声を思い出す作業をずっとしています。


19. ナイトスケープ  深澤辰哉,宮舘涼太,阿部亮平

メインステージで、台ステージ後方上方のモニターや側周面の画面表示すべてを使って、夕方の街が表現されていました。楽曲にあったすごく素敵な世界観になっていました。舘様の生歌が本当に印象的でした。


20. Hot Flow 佐久間大介,目黒蓮

バックステージ上にバスタブが用意されます。MVの世界観がとても丁寧に再現されていました。バックステージの四辺端部からは連続した噴水が上がる仕様になっているので、お風呂の歌にはぴったり。衣装も白いので、照明があたるととてもキラキラと輝いて見えました。


E.映像

中東やインドのイメージの風景を、光となったRAYSが光線の如く渡っていきます。3匹の象の上にのった像使いのシルエットが印象的でした。


衣装は、白シャツとデニムの上に上着を着ます。ラウールは、スパコールがたくさん施されたキラキラしたノーカラーのショート丈のジャケット。華やかさがラウールにぴったりでした。


21.DA BOMB

イントロが聞こえるだけで、気持があがります。

滝沢歌舞伎を起源とする楽曲ですが、シングルCDに収録できて本当に良かったです。

ラウールは、歌舞伎の時と同様にあまり大きな動きはしないのですが、肩から上を使って、本当に表情豊かに低音ラップをしていました。ライブだとアップになってモニターに抜かれることが分かっているからでしょうか。とにかく、髪もかき上げ、眉毛も総動員して、雄弁な表情でした。


22.Wha cha cha

今回のアルバム新曲の中では一番好きな楽曲ですが、ダンスも良かったです。

頭の上で作るチャクラの手付きがモチーフになっていました。DA BOMBと近いペルシアのイメージのダンスと楽曲なので、ラウールにとても似合います。リズムにあわせた手の動きがとってもセクシー。一度、ラウールにはガチでアラジンみたいな恰好もしてほしいなあとふと思いました。


23.Party! Party! Party!

この曲もイントロで上がりますね!

なんといっても、ラウールの立ち位置が本当に目の前でした。スパンコールでキラキラと光る衣装を纏ったラウールのダンスをまじかに見ることができて本当に狂喜、うわごとのように「ラウ、ラウ、ラウ」と叫んでいました。私は「自分を見てもらいたい」というタイプのファンではなく、とにかく「芸や姿を見たい」タイプのファンなので、音楽に集中して踊っているラウールを直視することができて、本当に幸せでした。「ラウールのダンスが世界で一番好き」と思っている一人のファンが、しっかりと踊る姿を見ることができたことをラウールに伝えたくて、終わったあとに一生懸命、感謝をこめて白のペンライトを振りました。多くの人がラウールのことを大切に思い、踊り、歌い、歩き、演技、トークをし、そして笑う姿を心待ちにしている、何よりも楽しみにしていることが、ラウールに伝わったら本当に幸せです。


24.POWEEEER

バックステージだったと思います。この曲は、ラップと4つ打ちリズムが中心ですが、その中でオアシスのようにでてくる、Let’s get crasy babyのところのメロディーが本当に綺麗で、美しい曲調があると記憶に残りやすいし、ダンスも映えますね!


25.君の彼氏になりたい

ここで、トロッコに乗って二手に分かれてメインステージに向います。ラウールがメインステージにつくと素早くトロッコを降りて消えていったので、ああ、次はGLITCHだとテンションがあがりました。

ラウールの一言は、「ちゅーして」だったと思います。


26.GLITCH  岩本照,ラウール

メインステージの上手の台ステージで踊り始めます。

衣装は、カーキのジャンバー風のアウターにデニム。MVとは変えてきました。

MVは、あの人数のバックダンサーがいるからこそ成立する世界なので、二人のみでダンスをするために衣装のイメージは変更

でも、一番変わっていたのは、衣装ではなく、ダンスでした。少しヒップホップも入った身体の動かし方になっていて、ラウールが得意とする、うねるようなリズム取りも見受けられました。同じ楽曲、振付なのに、全く違う世界観になっていました。今、テレビで映画のトップガンマーベリックを見ていたのですが、まさに、ライブの二人には、アメリカンなバディの雰囲気がありましたね。

ラウールのユニットのステージ構成が好きなのは、台ステージの中央に立って踊るときは、メインの大きなモニターにもダンスの映像をそのまま流してくれる点です。生のラウールと、映像で大きく映されたラウールをほぼ同時に見ることができます。ライブ中は、肉眼、双眼鏡、モニター、どれを見るべきかひたすら悩むものですが、この曲にはその心配がありません。シンプルに正面の二人のダンスを見ていればよいのです。ひーくんとラウールには、中途半端なイメージ映像など必要ありません。とにかく、二人のダンスをはっきりと見せてくれたらそれで100点だと思っています。モニター映像のほうは、2人の輪郭線を強調する線が時々同期されていて、とてもお洒落でしたよ。


F. 映像

現代を示す西暦の数字から一気に平安時代を示す数字にさかのぼります。

源氏物語のような姫がでてきて、何か憂うような、願うような表情から最後はしっかり正面を見据えます。

一気に日本的な映像が作りこまれていました。


衣装は、赤を基調とした和風のもの。ラウールの衣装は、前をしめたロングコートのようなデザインですが、裾には長めのスリットが入っていて、まるで舞って落ちていく扇、あるいは羽根つきの羽根のような艶やかさでした。


27.タペストリー

少しリズムを遅くし、和楽器もいれた編成に変えた編曲となっていました。大河ドラマの主題曲みたいな編曲で、歌唱も非常に堂々とゆったりとした歌い方を採用していました。

最後のパートは和の世界観にもっていきたかったのでしょうね。乱れ髪のラウールはますます妖艶でした。


28.W

こちらも、時代劇や活劇に使われる曲のように和音階的な編曲になっていました。リズムも編曲も音源とは違うものに変更して、和の世界観を出すということは本当に珍しいこと。この最後のパートにかけるスノーマンの思いを感じて、本当に心がきゅっとなりました。


29.Cry Out

映像も編曲も日本的な世界で作りこんできたので、最後はアルバムのラスト曲だろうなと思っていましたが、その曲は使用されませんでした。メンバーも悔しくて残念だっただろうなと、私まで胸がしめつけられました。
ラウールは、イントロとともにコートを脱いで、脇が大きく開いた黒のタンクトップ姿になり、これまたセクシー。メンバーの近くにいっては、煽りながら踊り、また、次のメンバーの輪の近くに行って一緒に踊ったりしていました。決めのダンスはとても丁寧で、元祖Cry Outのイメージでした。

そして、最後は花道を走っていき、センターステージで激しいダンス。腰につけていた布飾りをとって、ステージ下に投げ捨てていました。

私の席からは、センターステージにいるラウールにむけてあてられたスポット照明が、まるで、天使の階段のようにラウールに降り、その姿を照らしているように見えました。天啓のような一筋の光を受けて世界に憑依して踊るラウール。ラストに相応しい荘厳な風景を見ることができました。


30.Dear

ひーくんの、僕たちからサプライズがありますという一言によって、新曲が紹介されました。センターステージからメインステージへ移動しながらの歌唱。歌詞の内容は、ここに立っていられるのはファンが応援して守ってくれたからというファンへの感謝を伝えるものでした。ラウールは感極まった表情をしたり、とても優しい表情をしたり、心を込めて歌っていました。後半のソロでは、ものすごく綺麗に声がでていて、キーもあっているのだろうと思いますが、伸びやかなラウールの歌声が聴けて、本当に嬉しかったです。少しビブラートをいれたトーンは今でもそのままの音で私の耳に残っています。

最後は、メインステージの上段にあがり、一列になって一礼。それぞれの挨拶はありませんが、ゆっくりとカメラがメンバーを抜いてくれます。列のセンターに立つラウールが抜かれるのは最後。感極まり、喜びに満ちた素晴らしい表情をしていました。


G. アンコール

衣装は、ツアーグッズのパーカー、ヘアバンドをつけていました。たくさんの汗をかいた本編を終え、着替えをしたメンバーは本当にキラキラと輝いていました。そして、驚いたのはしょっぴーのお肌。アンコールだから実質ノーメイクだと思いますが、実際に見ると本当に美しくて、驚愕してしまいました。


31.オレンジKiss

トロッコで登場して、ラウールはにこにこで楽しそうでした。


32.We’ll go together

バックステージあたりでとまったトロッコで歌い始めますが、途中から降りてセンターステージに移動。しょっぴーがメインの曲ということもあり、みんなしょっぴーを盛り上げようと集まり、最後は上着を脱がしたりして、アピールしていました。メンバー全員楽しそうでした。


33. KANPAI Year!!

ここで初めて、カラーボールがでてきます。ラウールは相変わらず、癖が強い投げ方で、ラクビーのキックのように足でスタンドに蹴り入れようとしますが、想像どおり、ポンコツ。スタッフがステージ下に落ちたボールを拾い、ラウールに投げ返してくれますが、また、それをラウールがスタッフに投げ返して、なぜかキャッチボール。本当に大型犬の子供みたいな可愛らしさでした。

最後はメインステージに戻って、9人、横並びで手をつなぎ、「俺たちがスノーマン!」

とても良い風景でした。

ハート型の落下物、銀テもこの曲だったと思います。本編にいれずにアンコールに入れることによって、本編はひたすらライブの世界観に浸り、アンコールはお祭り気分になれるので、私はこの順番はとても良いなと思いました。

今回は、セットの豪華さで威圧するというより、ドーム5万人のお客様すべてを楽しませるというコンセプトがあったような気がします。既存曲と新曲のバランスもお客様の多様性を考えたらちょうどよかったような気がします。MCも宣伝だけでなく、食事のエピソードやメンバー間のやり取り等もあり、嬉しかった。
ラウールは、背伸びして大人の雰囲気を出すことも、末っ子だからとずっと可愛いだけでいることもなく、本当に自然に今の自分を表現していたような気がします。2024年は、6月、7月、8月と楽しいことばかりではなく、想定をしていなかったような苦労、辛さ、悔しさ、孤独、無力感も感じたかもしれませんが、それを自分の力で、そして、仲間との信頼や協力で乗り越えてきた経験は、発光するオーラの強さとなり、安定した落ち着きや自信の源としてラウールの中に着実に蓄積されているように感じました。

この公演は、まだ札幌の2日目。これからも、ドームツアーは秋から冬にかけて続きますから、最後にはどんな進化を遂げるのか、本当に楽しみです。

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