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第7回LoH(アイビスSD)活動振り返り

ご挨拶

こんにちは。
今回、アイビスSDのLoHで62位という好成績を残すことができました。
春天では大好きなアミクリ(網タイツクリークのことです!最高!!)で結果が残せず悔しい思いをしたので、前回LoHが終わってから2か月かけて準備をしようと決めていました。

子供の世話でまとまった文章を書く時間をとるのも難しいのですが、一生に一度チャンスだから!と妻を説得して子守をおしつけ筆を執ることにしました。
多くの人に支えられての96傑ですので少しでも恩返しになったらいいなと思いつつ、また今回のLoHを終え、次のマイルCSのLoHに向け頑張ろう!と思われている方の参考になれば嬉しいです。この2か月間の軌跡を、記録しておこうと思います。長いので、お急ぎの方は目次から必要な記事をご覧いただければ。
コース解説、有用スキル(トプロ、バルカなど)の説明などは文字数を減らすため割愛しました。ほかの説明の上手な解説者やサイト運営者にお任せする気でおりますが、もしご不明な点があれば遠慮なくどうぞ。追記します。

なお、xでは私、わかっている雰囲気でポストすることもありますが、どちらかというと解析の細かいことはよく理解していないトレーナーです。新しいレギュレーションのたびにウマ娘スクールで勉強して、どうにかプレイしている有様です。自分なりに頑張って仮説と検証を進めていますが、解析の細かい話は出てこないので、期待はしないでください(予防線)。


因子研究(5月)〜新シナリオ前まで:脚質検討①(逃げ中心)

振り返れば今回のLoHでは直近で2回のタキオンがあるという、非常に稀なLoHでした。
しかし、当時は当然タキオンはこの1回だと想定しており、LoHの編成を決めてタキオンで有益な因子を掘るために千直の検討に着手しました。

引用ポストはイナリワンをアッピルしてますが、伝えたかったことは追い比べの重要性。5月下旬の段階で隊列を維持し追い比べし続けることが大切だと理解します。

そんなことを考えている中で思い出したのが、マイルLoHで1位を取られたげんがーさんにインタビューされたジンさんの記事。

隊列を維持するために必要なことは足並みをそろえること。この時は新シナリオ実装前で取れるスキルが少なく、先行以下は逆噴射をよくしていました。以上より、隊列を維持できるのは逃げだと考え、逃げ3を選択。因子を掘ることにしました。

レポートを投入したオペ。当時ガチ鬱の槍さんが青3短距離3のトプロを爆誕させていたこともあり、完成度の高い因子に仕上げられました。
なお、残りのレポは祖に仕込んでいるマミクリに3枚投入しています。自分がLoHに全力だったことがよくわかるかと😇

新シナリオ前に試走個体を3人用意して千直の仕様の理解に努めました。

この時点でモブに負ける試合も確認。

追い比べがどのくらいまで離れていて出るかも自分で検証しました。3レーン跨ぎ。しかし競り合いはさらにレーンが狭いことをトプランの発動可否で検証を進め、2レーン跨ぎで発生することを確認。
これが事前にわかっていたので、逃げがレースで敗北したときに、何が原因で敗北していたのかをよく理解できたと思います。疑問に思うことは放置せず解消することが大切ですね。

逃げ編成は弱かったのか?

LoH本戦始まって直後、逃げが厳しい、という話が出回りました。ここでいう「弱い」とは(96傑に入れないほど)失点をしやすい、として話を進めます。事前に検討して把握していた負けパターンは下記の通り。

①枠番の都合で、追い比べ、競り合いから外れてしまって沈む
②隊列が崩れて、追い比べ、競り合いから外れてしまって沈む
③自分より序盤強い逃げが対面に来て、かつ枠番が遠く、位置取り争いが出ない
④まとまった逃げ3の隣接する枠番に先行が2以上来てる


①:ボールで解決しますが、外枠ボールでは10-20%ほどの確率で解決しません(枠番7, 8, 12など)。
②:これは自分の個体を死ぬ気で調整する&逃げSを取ることでリスクが減らせる。自分の場合は序盤の加速の不発から隊列が崩壊するのを避けるため、金加速ではなく、白加速を多く搭載する方針を取りました。
③:これは②とのトレードオフ。対面に出てくる先手盤石マーチャンを許容するか否かという問題。自分は許容する方針を取りました。そもそも逃げの絶対数が少なく、マーチャンは固有の発動率も低く脅威に感じていませんでした。これが原因の欠損は全体とおして30ptでした。

一番話したいのは④。これ、UFーUEくらいの先行に自分の試走用の逃げが負けるレースがあり、逃げに対する自信がなくなっていました。
しかし、よくよく考えると、この状況って内枠ボールを使えば、対面の先行が4, 5番に来るときだけなのです。その確率14/504≒3%ほど。それが、練習で、例えば逃げ3人(5,6,7番など、どこでもいいので)並んだだけの状況で見ていると(ざっくり)30%ほどでこの状況になる。だから、リスクを過大に評価している可能性を感じていました。
一方、上記①ー④を除いた時の逃げの安定感はピカイチだったと思います。対面やモブの脚質、分布に影響されることなく安定して得点をたたき出す逃げ3は、やはりLoH本線向けの編成だと認識しました。

最終的にはブロンズ帯で外枠ボールを使いながら判断することにしました。また①だけでなく④のリスクもあることから、逃げでの外枠ボールはない、と考えました。②のリスクはある程度低減できる個体・編成が完成し、強い先行が練習で出回ってきてから検討しようと考え、ここから、逃げ以外の脚質づくりに着手します。

この判断をしたのが新シナリオが始まる直前。UAFで千直用の個体を作り、練習を繰り返していました。

新シナリオ実装~コース仕様変更~因子研究(7月)まで:脚質検討②(追込中心)

6月下旬のぱかライブでのアップデートでインパクトの大きかった情報は2つ。ひとつはタキオン。逃げともうひとつ編成を準備しようと思っていた自分にとってはラッキーでした。

タキオン期間を中心に親の因子周回と本育成&検証期間を次のように設定しました。

もうひとつの情報はコースの仕様変更。

画像はU tools様より


この情報を見たとき、まず真っ先に坂周りの継承固有発動を確認しました。

また、6月上旬の時点から追込3を検討されている方が相互の方にいらっしゃいました。嫁スイープ、嫁キング、ザパールです。不安定ながら、高い順位で終盤入りしたときの火力がすごく、追込編成に可能性を感じていました。

そこで、当時から話題に上がっていたPDM解除を後方脚質で搭載したとき、どのような挙動になるのかを検証したくなりました。この秋カワカミをUAFで仕上げて、新シナリオ実装後、すぐに試します。

結果、快なる剛力(固有)が発動すると中盤で1-3位など高い順位を安定して維持するようになりました。0sにトップギア、2sにDDBを積むことで、PDM解除が序中盤の順位を上げることに貢献することはこの検証で自信を持つことができました。

PDM周りのスキル選択は今後にあまり活きないと思うので割愛します。ご興味あれば質問ください。その場合、追記します。

先行vs 追込でどうやって追込を選択したのか

まず、当時出ていたTier表や、配信者、ウマ娘ラボの記事を踏まえても、本番が先行一色になるだろうとは考えていました。
読者のほとんどが先行軸だと思いますので、追込軸で編成の利点、欠点を上げてみます。

利点①:最速発動確定加速である迫る影→トプロバルカもあり、3人とも終盤入り5位が守れればほぼ1-2-3確定する
利点②:追い比べ相手が多いので、(先行と比較すると)沈みにくい
利点③:終盤6位以下で入っても、加速の出方次第では捲れるチャンスがある

欠点①:最序盤に追い比べ参加できないと、しんがりを守り続ける
→開幕PDM解除スキル2つ積むことでこの理由での損失はなかった
欠点②:(追い比べ外れていなくても、強敵と対面すると)終盤5位までに入れないリスクは先行と比べると高い

利点②について、追込は先行よりも追い比べ対象にとれる可能性のある相手が多いです。

先行も追込も、PDM解除スキルで序盤前に行くことが前提ならば、自分の先行、対面(先行)、追い比べに参加できたモブと追い比べします。追込の良いところはモブとの追い比べできるチャンスが先行よりも多いことです。

一例をあげます。序中盤に発動位置ランダムスキルがうまく発動しないと、追込は順位を下げます。この時7位以下にいる場合、モブが誰か一人以上は6位以上になります。追い比べの条件の一つに(追い比べ対象の順位が)順位率50%(LoHで6位)以上というものがあるため、追込はモブを対象に追い比べをすることができます。故に、先行と比較すると沈みにくい

これ以外にも色々なケースがあるかと思いますが、先行の強い個体をレンタルしたときと、PDM解除スキルのある追込を走らせたとき、沈む回数は追込の方が少なかったため、追込を選択しました。

あと利点③も大きいですね。スプリントターボを最速であてると、迫る影もあり終盤6位入りから捲れるレースもそれなりにありました。

利点①について、レースを見ていた限りでは火力過多な側面もあったかもしれません。LoH本戦だけを意識するならトプロバルカを中盤発動する固有(赤キタ、秋カワカミなど)にする択もあったと思います。しかし、私は対人大会に追込個体を流用したかったのでこの選択は取りませんでした。その方針で結果を出された方もいたので、有効だったのではないかと思います。

LoH本戦の逃げ/追込の戦績と個体解説

順番が前後しますが、先に結果をお話したほうが分かりやすかったので、こちらにまとめます。

使用チケット枚数。( )内は欠損pt
   逃げ  追込
Day1 3(10)  0
Day2 3(80)  0
Day3 3(20)  2(40)
Day4 3(10)  3(50)
Day5 4(40)  4(100)
Day6 3(90)  2(10)

欠損要因(逃げ 95戦, 合計△250 pt)
① 隣接枠番(4, 5)に対面の先行がいた(40+70=△100 pt)
② 追い比べから外れた(30+30+10+10=△80 pt)
③ ①、②以外の状況で先行嫁カレンに普通に力負け(10+10=△20pt)
④ 対面マーチャンにハナ取られて位置取り争い不発(△20pt)
⑤ 内枠ボール使い忘れた(△30 pt)

欠損要因(追込 55戦, 合計△200 pt)
① 隣接枠番の対面と追い比べ続けてしまい力負けした(30+10=△40pt)
② 追い比べから外れた(20+20+10+10+20+10+20+30+20=△160pt)

以上のように、1レースあたりのpt損失は逃げの方が少ない結果となりました。逃げの欠損要因①は、不幸にも2回、しかも強敵対面で引かされました。唯一、1着を相手に許した試合はこんな感じです。(これを最後から2つ目のチケットで引かされる、運のなさよ・・・)

しかしご覧頂くとわかるのですが、追い比べから外れて失点した回数は逃げの方が追込よりも少なかったです。追い比べから外れることによる失点を抑えるという点では、逃げ3が優れていたと私は思います。

逃げ3の個体と戦績の解説/逃げSから逃げるな

(ブロンズの戦績が逃げ10戦、追込15戦混じっています)

序盤の加速金スキルの不発を嫌い、加速はすべて白スキルとし、白スキルの数で戦おうとしました。そのため、頑張ってぐるマミを祖に仕込みました。見事に誰も継承しませんでしたけど!
編成はすべてパワー2です。一番の理由はスプリントターボが欲しかったからですが、スタミナ不安も比較的解消されて良かったです。なお、脚色十分は逃げで期待してはいけないでしょう。脚が溜まっておらず、表示が出ないこともそこそこありました。一方、基礎パワー値を盛ることによる加速への恩恵はあります。白スキル1個にも満たないですが、逃げは加速が少ないので盛る価値はあったと思います。

最も欠損したのはカレンチャン。ザパールの進化スキルが強いことや、序盤加速が進化スキルでライトオに負けていることなどの理由もありますが、一番効いていたのは逃げSを取れていないことだと思います。逃げSの貢献については私が知る限りしっかり解析されているわけではないですが、競り合いの発生確率に効いているのではないかと思っています。結果からもわかるようにカレンチャンが失点の原因になるレースが多かったです。96傑を目指すのであれば逃げSは絶対に妥協してはいけない。

追込3の個体と戦績の解説/後方脚質での嫁カレン採用について

追い込みの欠点②(終盤5位までに入れないリスクは先行と比べると高い)をカバーするための方法をずっと考えていました。先行ほどでないにせよ、追込も安定とはいいがたい。そこに最後のピースとしてはまってきたのがカルストンライトオ(追込)でした。PDM解除のため中盤で打ちたいところに無二というスキルを持ち、かつ固有が6位から発動することで欠点②をカバーできます。今回、ライトオを引く決断をしなければ、96傑入りはなかったと思います。
代わりに編成から外したのは差しだった嫁カレン。固有の条件が5位以上ということもあり、固有を出せばほぼ1 or 2着に入るのですが、損失を防ぐという点では中盤の進化スキルもなく安定感はありませんでした。周囲が嫁カレンだらけの中、嫁カレンを抜くという選択は勇気がいりましたが、正解だったと思います。
また、嫁スイープとザパールは切れ者個体です。追込も先行も、中盤にどれだけスキルを打てるか手数が大切だと感じていました。運よく切れ者個体で仕上げることができたので、中盤に沈んでしまっても復帰する挙動をしばしば見せてくれました。

分水嶺はどこか?

いわゆるターニングポイント。

①早くから追込が先行よりも(相対的に)沈みにくいと気づけたこと
6月上旬の時点から追込3の個体と練習を回せていたことはとても幸運でした。練習個体を提供してくれた方、今はxお休みされているようですが、復帰したらぜひお礼を言いたい。

②一緒に差し/追込軸で進める仲間がサークルやdiscord, xにいたこと
これだけ環境に先行だらけの中、追込をひとりで追求していたら、どこかで先行に流れていたかもしれません。自分の考えに賛同してくれたり、逆に指摘をしてくれる存在がいたことは幸運でした。良い環境で2か月間過ごせました。

③自分の検証結果を信じれるだけ、検証を重ねたこと
LoH初日、逃げでとても強い方が逃げを諦めると言われていたことで、このまま続けてよいのかとても悩みました。まして、追込という第2の選択を握っている状態だったので。
しかし、逃げの欠損要因はある程度想定できていたこと、ブロンズ帯での(外枠ボール下での)試走結果も悪くなかったことから、慎重に進めました。
2日目に大きめの欠損をした際に逃げの続行を悩みましたが、欠損要因が想定内であったこと、大幅欠損の発生確率から考えても耐えれると思い、逃げ続行を決断しました。
今回一番の分水嶺は逃げを継続したことだと思います。追込3だけを使って150戦していたら、55戦で200欠損なので、150戦で約600欠損。私は96傑に入れていなかったです。

おわりに

5月の段階でこのLoHは絶対取ると決めて2か月間頑張りました。準備期間がとても楽しくて、もうそれだけで満足していた面もありますが、最高の結果がついてきてくれてとてもうれしいです。

ウマ娘は色々なやり方で深くやり込みができる、他にはない面白いゲームだと思います。LoHの96傑は2ヶ月の準備が1日で終わってしまうリスクもある、なかなか人にオススメできる遊び方ではありませんが、達成したときの喜びは言葉に表せないです。
96傑を目指すひとりでも多くの方の参考になって、この喜びを感じる人が一人でも増えたらいいと思いつつ、結びの言葉とさせていただきます。

長文にお付き合いいただきありがとうございました。なるべく要点を伝えるため詳細を割愛している箇所もございますので、追記の要望があればお気軽にご連絡下さい

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