①借金は自分に対する信用価値である
借金って、無い方が良いって思っていました。返すのが大変だから。初めての借金は学生時代に借りた奨学金でしたが、早く返済したいと思いつつも目の前の生活に精一杯で、社会人10年目に一括返済するまでは細々と返済し続けてました。
次の借金は住宅ローンでした。年収を基準にした最大限まで借りました。かなり大きな額の借金でしたが、ある事を知って気持ちに余裕が出来ました。それは団体信用保険への加入です。団体信用保険とはごく簡単に言うと、万が一自分が死亡した時にはローン残債は全て帳消しになる保険のようです。妻子がいた私には、このローンは生命保険に見えました。月々の返済10数万円は家賃+生命保険料かと思うとお得に思えました。しかも、年々マンションの資産価値が上がっていくので、ローン返済が楽しくなりました。
そんな経験もあり、次の借金は投資用不動産のローンです。なんと今回はがん団信付きで、将来自身にがんの診断があると、その時点でのローン残債の半額が帳消しになるとのこと。日本人の2人に1人がなるかもしれないガンだし、万が一その診断を受けても前向きに向き合える気にもなります。加えて、投資用不動産のローンは、自分の代わりに賃借人が返済してくれるようなもの。と言うのも例えば、毎月のローン返済が7万円、その他物件管理費などが2万円だとする。そして家賃収入が9万円だとしたら毎月0円の手出しで、がん保険の効果を享受出来る。そうゆうことも踏まえると、借金してでも不動産投資をしない理由が無いと考えました。
これはきっと、「私には借金が出来るほどの信用がある」と融資機関に判断頂けたからこその特権だと感じました。例えば、40歳以下で年収500万円くらいだと、8倍くらいまで融資枠があるようです。でも同じように年収500万円で50代だとそんなに借りれません。理由は、70歳くらいまで返済が続く事を前提にすると、若い人の方が明らかに返済能力があると判断されるから。
一般的に、貯金は歳を取るにつれて増える人もいるかと思います。しかしながら、借金出来る金額、言い換えると「借金を返せるという客観的な信用」は歳を取るほど減ってしまうのが普通のようです。年が若いうちに最大限借金をする方がお得だよと、10年前の自分に教えてあげたかったです。