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私の家族に降りかかった『呪い』①

母が家を出る二年前くらいから、私の家族はそれぞれが大変な思いをしていた。
それを母は「呪い」のせいだと言う。
実際のところ本当に呪いなのかは分からないが、当時小学生だった私でも「なにかおかしい」と感じていた。

それは”とあるマンション”に引っ越しをしたことから始まっていた。

私は霊感がないほうだと思っている。
でも、もし「あれ」が本当なら私はこのマンションで初めて霊を見た。

また、同じころ父の仕事もトラブル続きで借金を背負ったし、末の弟が骨折をして入院、その見舞い帰りに父が事故にあい生死をさまよった。

単なる運が悪かったのだと思いたいが、ここまでいろいろあると母の呪い説もあながち間違っていない気もする。
とにかく本当に我が家にはいろいろ不思議なことが起こっていた。

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