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LXPとは?LMSとの違いやメリットも!

こんばんは!Revot編集部です!

「LXP」は学習者の好みに合わせて、学習コンテンツを提供できるプラットフォームです。従来型のLMS(学習管理システム)よりもパーソナライズした教育が可能で、学習者の主体性を引き出し、学習を継続させる効果が望めます。

LXPはeラーニングの進化系と言えます。今後、eラーニングをすでに導入している企業を中心に、LXPの考え方や手法が徐々に広まっていくことでしょう。

そこで今回の記事では、LXPについて以下を詳しく解説していきます!

1. LXPとは

LXPとは、ラーニングエクスペリエンスプラットフォーム(Learning Experience Platform)の略で、日本語にすると学習体験プラットフォームという意味です。

LXPの大きな特徴は学習者の好みや関心に合わせて、学習環境をデザインできることです。

例えばAmazonやNetflixでは、使用履歴などから、利用者にとって興味があると思われるものが自動的にポップアップされます。LXPも似たような仕組みと考えてよいでしょう。

LXPはeラーニングで聞き馴染みのあるLMS(Learning Management System)よりもコンテンツの自由度が高く、自社で使用している情報コンテンツだけでなく、SNSやインターネット検索サイトと統合することが可能です。
そのため、学習者の満足度向上にもつながりやすく、意見の収集やオリジナルの学習環境構築も可能となっています。


1-1. 従来型のLMSとLXPの違い

従来型のLMSとLXPの違いはこのようになっています。
利用目的や重点、学習形態を把握することで両者の違いを明確に理解できるかと思いますので1度目を通してみてください!

【従来型LMS】
目的
・企業や講師が学習者に学んでほしい情報を管理する
重点
・学習管理
主導権
・管理者
研修フロー
・体系化された学習体系に従う
学習形態
・新任研修やキャリアアップ教育等、学習すべきコンテンツが割り当てられる
学習リソース
・システム内に登録済みのコンテンツを利用

【LXP】
目的
・学習者が自ら学ぶべきコンテンツを見付けられる環境を整える
重点
・学習体験
主導権
・学習者
研修フロー
・経験しながら学習を積む
学習形態
・必要時に学習、将来に備えて学習などキュレーションによるレコメンド
学習リソース
・社内外のコンテンツを利用

大きな違いは、LMSは管理者の「意図」に、LXPは学習者の「体験」に重きを置いていることです。

また、従来型のLMSが基本的に「社内システム」という位置づけであるのに対し、LXPは外部コンテンツにもアクセスできます。

LXPでは基本的に管理者ではなく学習者自身が学ぶ内容を選定して、学習環境を整えて行くのです。
そうすることで一人一人に最適な学習環境が用意されていきます。

アメリカなどの先進国ではLMSからLXPへのシフトが進んでいます。
背景には、企業が強制的に従業員に学習させるだけでなく、彼らが自主的・能動的に学ぶ環境を整えたいという意向があります。

LXPとLMSのどちらが良くて、どちらが不良というわけではありませんが、教育市場のトレンドを考えるとLXPの需要は高まると予想されます。


2. LXPが可能になった背景

LXPが学習プラットフォームとして利用できるようになった背景を考えましょう。以下の点を解説します。

・DXの普及
・モバイルユーザーの増加
・情報コンテンツの増加

2-1.DXの普及

DXとは、デジタルトランスフォーメーションの略で、
「IT技術を使って人々の生活を良いものに変革していくこと」
と定義できます。

実際、IT技術を「手段」として利用することにより、私たちの生活は大きく変化してきました。例えば、スマートフォンを使ったキャッシュレス決済や自宅で買い物ができる大手通販サイトなどがあります。

人事業界においては人と組織のパフォーマンスを最大化するため、人事とIT技術を組み合わせたHR techが登場しました。
煩雑な労務管理や給与計算などの業務が効率化されるとともに、データ活用が促進され、戦略人事推進の強力な後押しとなっています。

LXPもHR techの一つです。具体的には、HR techのうちの教育の分野、すなわちEdTech(education×technology)に分類されます。
ユーザーである学習者に効率的かつ効果的な学習環境を提供することを目指しています。

このように既存の産業構造や競争原理が破壊・再定義され、新たに形成される、デジタルとリアルが融合したビジネス領域をクロステック(xTech)ともいいます。
LXPの利用が可能になった背景には、まずDXの普及があると言えます。


2-2.モバイルユーザーの増加

過去5年間のデータを比較すると、インターネットの使用率が劇的に増加しており、スマートフォンを介しての動画サイトの閲覧数も増えています。

今やインターネットとスマートフォンの普及によって、モバイルユーザーはどこからでも必要なコンテンツにアクセスできます。

LXPはモバイル端末からもアクセス可能なので、学習者は場所を選ばす学習を行えます。今後、5Gの普及に伴ってeラーニングの土壌がさらに広がり、LXPの導入数も増えていくことでしょう。


2-3.情報コンテンツの増加

近年、情報コンテンツへのアクセス数は飛躍的に増加しており、ネットユーザーは多種多様なコンテンツから情報を収集できます。
米国のコンピューターソフトウェア企業であるDomoによると、1分間に約449万回の検索がGoogleで行われ、450万の動画がYouTubeで再生されています。
他にも、TwitterやInstagramなどのSNSにも膨大なアクセスが集中しています。
これらのコンテンツでは、気に入った情報を他者とシェアすることができ、ユーザーは口コミや友人からの紹介によって自分の関心に合った情報を収集できます。

同じく、LXPユーザーはソーシャルメディアや外部コンテンツにアクセスして、他者と意見交換しながら学ぶことができます。アクセスできる情報コンテンツが多様であるほど、LXPの可能性は広がります。
アクセスできるユニークな情報コンテンツが増えたこともLXPが利用可能になった背景の一つです。


3. LXPを導入するメリット

LXPの具体的なメリットはどのようなものでしょうか。

・「経験から学ぶ」機会を提供できる
・パーソナライズした教育が可能
・他のコンテンツと統合することで幅広い学習体験が可能


3-1.「経験から学ぶ」機会を提供できる

以前の記事でも紹介したLMSも効果性の高いシステムですが、なぜLXPの注目度が高まっているのでしょうか。

背景には、人の成長の70%は「経験」と関係するという「7・2・1の法則」があります。端的にいうと、企業側が時間をかけて研修コンテンツを制作するよりも、学習者の「経験」と学習を紐づける方が効果的ということです。

LXPでは、学習者が自分で学ぶべき内容を選び、能動的に学習します。
従業員や学習者のために最適化されたプラットフォームを使いこなすことで、業務上、学習上の課題から端を発した実践的な内容を学習することができるのです。

すなわち学習者は「言われたから」ではなく、「必要性を感じる体験」を通じて自ら学ぶことになります。
オーダーをこなす形ではなく自分で問題を解決する体験は、学ぶ動機につながり、理解も深まることでしょう。


3-2.パーソナライズした教育

LXPでは、パーソナライズさせた教育プログラムの提供が可能になります。

従来型のLMSの場合、企業側が科目や教材を選んで提供するため、どうしても学習者のニーズや意欲とのミスマッチが発生していました。

具体的には、「学習者の知識レベルと合っていない」「学習の目的が理解できない」「学んだことを応用する環境がない」などがあるでしょう。

「みんな一緒に」という精神は団結力を高める面もありますが、成長やキャリア形成のスピードは人それぞれです。画一的な教育企画は、マイナス要素になる可能性もあるでしょう。

この点、LXPでは、学習者のポジションや業務内容、関心度合いに合わせた教育を提供できます。

例えば、「キャリアアップするには何を学ぶべきか?」「特定のスキルを習得する近道は?」など、自分で学習の内容や目的を設定することができます。

また、学習履歴からプラットフォームに応じて管理者が最適な学習コンテンツを推薦してくれるので、それに沿って学習を進めることもできます。

LXPによるパーソナライズされた教育は、多様なキャリア形成に対応することができ、組織全体の能力の底上げにつながるでしょう。


3-2.他のシステムとの統合によって新しい学習形態を提供できる

LXPを他のシステムと統合させることによって、今までにない学習プラットフォームを提供できます。

例えば、LXPとLRS(Learning Record Store)を統合させることが可能です。また、LXPをAI(人工知能)と組み合わせることで、学習プロセスをより効率的なものにすることも可能です。


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今回の記事はいかがでしたでしょうか?
LXPやLMSなどは一例に過ぎず、教育業界にも今後どんどん新しい情報が出てくると思います。
EdTechに関連する情報発信などを今後も行っていきますので、ご興味がありましたらフォローお願い致します!



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