インソールへの想い
インソールでどこが大切か?
土踏まずをサポートする、立方骨をサポートする、ヒールカップをサポートする、たくさんのインソールがあり、色々な考え方があります。
どれが良いとか、どれが悪いとか、私は一切ありません。
要はどれがその人にとって最適かが重要です。
Fit Insoleの基本的な考え方。
足の機能が発揮しやすい足元を整える。
インソールで矯正することよりも、足の機能を発揮することが出来れば自然と良い方向に進んでいく。
医療系の考え方のでは、動きを矯正して症状を改善する。
もちろん私もこの考えで育ってきました。
でもベアフットに出会い、No Shoes を製作するようになって、考え方も変化してきました。
今は「どう人間本来の機能を使うか。」ということを考えています。
不自然な動きを出さず、動きを可能な限り制限することなく、どう能動的に歩けるか。
Fit Insoleの設計をみていきましょう。
まず重要視しているのは横アーチ。
足の中央部をにある横アーチは足部の背骨です。
人間の体も背骨がないとシャキッとしない。
背骨があるおかげで、頭部が支えられて、手足が機能する。
後足部と前足部を繋ぐ、足の外側と内側を繋ぐ、それが横アーチです。
ここが整わないと、足のスムーズな動きや体重移動は難しいです。
また足趾を機能させるにも、横アーチは大変重要です。
まずは足部に一本の幹を作りましょう。
足に幹を通すことで、周りに葉が実り、花が咲きます。
幹がないと花は咲きません。
次に注目するのは足の外側。
足の外側にもアーチがあります。
小さく、低いですが重要です。
外側のアーチの役割は外側にこれ以上体重がのっていかないように体を支えること。
外側に体重がかかりすぎると足部が硬くなります。
こうなると、滑らかな動きが出にくく、クッション機能が発揮されません。
衝撃が吸収されにくいため、足首、膝、腰などに影響が出ることもあります。
外側アーチのもう1つの機能は、小趾を機能させることです。
よく小趾が丸まっていたり、地面についていない人は、外側のアーチが機能していないことが原因の場合が多いです。
外側アーチのが機能しないのは、外側に体重をかけすぎているからでしょうか?
実はそうでもないのです。
扁平足で体重が内側にかかりすぎていると、外側の筋肉も内に引っ張られて機能しないこともあります。
外側アーチを整える上で重要なのは、しっかりと外側アーチが機能する位置に体重がかかるように調整することです。
そして、最後が土踏まずのサポート。
土踏まずで気をつけるのは、動きを制限しすぎないこと。
土踏まずをきっちりと合わせすぎると、バネの作用が効かなくなってしまうので、少しサポートするぐらいがちょうど良いです。
その土踏まずのサポートで重要なのは、土踏まずのどこをサポートするのか。
手前、中央部、付け根の手前とどの部分をサポートすれば、機能が発揮されるのか?
歩く時にどこから接地して、最後は足先がどちらの方向を向いているのか。
土踏まずを上げすぎてしまうと、動きが制限されたり、クッション性やバネがなくなり能動的に歩くことができません。
だから、上げすぎずサポートする。
考え方的にはこういった感じです。
ここから、左右差や靴との相性をみながら調整しています。
足の動きを制限するのでなく、足が正しく動かしやすい環境を作る。
そういった考えでオーダーメイドインソールを製作しています。
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