トレランシューズのハイカーへ
登山、ハイキング、ロングハイカーの皆様にも多くのオーダーメイドインソールを製作してきました。
最近のハイカーの皆さんの足元はしっかりとした登山靴よりも、トレイルランニング用のシューズを流用されている方が多いです。
トレイルランニングシューズもとても進化しています。
グリップはもちろんですが、走る上では反発とクッション性がトレンドとなっています。
このスペックは走る上では重要ですが、歩く時にはオーバースペックな気がしています。
走る時は、前に進む力が強いので反発が前方向に向き、グングンと進んでいきます。
しかし歩く場合は、前に進む力が走る時ほど大きくないので、反発が上に逃げている感覚があります。
トレイルランニングシューズののクッション性は大幅に向上しています。
クッション性を出すためにシューズのソールは分厚くなりました。
ソールが分厚くなった分、地面との距離は遠くなり、足に入る刺激は少なくなります。
これは疲労の軽減効果がありますが、一方で足へ入ってくる情報が減り、バランスをとりづらくなります。
また、歩いているとクッションがたわむ分、足趾を踏ん張ってバランスを取る必要があります。
この現象は、荷物が重くなると顕著になる傾向に感じています。
足裏への疲労は減るが、違う疲労は増えている。
でも、重い登山靴は履きたくない、自由なあの感じで歩きたいというハイカーは多いはずです。
一度トレランシューズを履いてしまうとなかなか戻れませんものね。
そんなハイカーにオススメなのが、「硬くて薄いインソール」
多くのトレイルランニングシューズのインソールは柔らかいです。
それは走るシューズだから仕方がないかもしれません。
しかし歩く場合には、靴のソールもインソールも柔らかいと、安定感が出ないのは想像できると思います。
クッション性と反発で上に跳ねてしまう、左右にブレてしまう。
そこでインソールを硬くしてあげると安定感が大幅にアップします。
靴と足の間にしっかりとしたインソールが入ることで、地面の反発は靴のソールで適度にいなしながら、自分の力はしっかりと地面に伝えられるのです。
柔らかいものより、硬いものの方が力は伝わりますから。
歩く上では、ボヨーンとしているよりも、芯ができた方が安定感は段違いです。
これは山ではよくある、突き上げの軽減にもなります。
でも硬くて分厚すぎると、足底の動きが出にくい。
そこで厚みを薄くすると、とてもバランスが良くなり、足あたりもいいのです。
地面との距離も近くなり、足裏に刺激も感じやすくなります。
長時間歩いていると、浮腫んで靴がタイトになりますから、薄いインソールならばちょっと安心です。
トレイルランニングシューズで歩くことを楽しんでいる皆さん。
是非「硬くて、薄いインソール」をお試し下さい。
1本芯を入れれば、格段に歩きやすくなりますよ。
相談お待ちしています。
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