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【粉々に嚙み砕いて解説】QC検定2級 基本統計量【勉強苦手な人向け】

今回ですがQC検定の手法編の最も基本的な計算問題である
基本統計量について勉強が苦手な人向けに解説をします



問題
以下のデータから最大値、最小値、範囲、平均値、メディアン、平方和、普遍分散、標準偏差、変動係数〔%〕を求めよ。

データ: 6.4  7.3  6.0  6.6  6.8  6.8  6.9  6.9  7.0  6.3


  1. まずは11個のデータを小さい順番に縦に整理してください。

6.0
6.3
6.4
6.6
6.8
6.8
6.9
6.9
7.0
7.3


2 . データを見て最小値、最大値、メディアンを答えます。

最小値(1番上の数値):6.0
最大値(1番下の数値):7.3
メディアン(中央の数値):6.8+6.8÷2=6.8
[データが奇数個なら素直に真ん中の数値でよいが今回は偶数個なので上からも下からも5番目の数値の平均を出します。]


3 . 次に並べた数字の下に合計値、平均値を書いてください。
     合計値:(6.0+6.3+6.4+6.6+6.8+6.8+6.9+6.9+7.0+7.3=67)
     平均値:(67÷10=6.7) 合計値をデータ数10で割りました。

6.0
6.3
6.4
6.6
6.8
6.8
6.9
6.9
7.0
7.3

67
6.7

4. 次に並べた数字の横に平均値を書いて引き算してください。
    計算で出た数値が偏差です。

6.0-6.7=-0.7
6.3-6.7=-0.4
6.4-6.7=-0.3
6.6-6.7=-0.1
6.8-6.7=0.1
6.8-6.7=0.1
6.9-6.7=0.2
6.9-6.7=0.2
7.0-6.7=0.3
7.3-6.7=0.6

67
6.7


4. 計算で出した偏差を2乗してさらに右に書いてそれを足して下さい。
    計算で出た数値が偏和です。
    (0.49+0.16+0.09+0.01+0.01+0.01+0.04+0.04+0.09+0.36=1.3)

6.0-6.7=-0.7→0.49
6.3-6.7=-0.4→0.16
6.4-6.7=-0.3→0.09
6.6-6.7=-0.1→0.01
6.8-6.7=0.1→0.01
6.8-6.7=0.1→0.01
6.9-6.7=0.2→0.04
6.9-6.7=0.2→0.04
7.0-6.7=0.3→0.09
7.3-6.7=0.6→0.36

67                1.3
6.7


5. 計算で出した偏和をデータ数から1引いた数値で割る。
[使う数値:1.3(偏和) データ数:(10)]

1.3÷(10-1)=0.14

この計算で出たのが普遍分散0.14です。


6. 計算で出した普遍分散をルート(√)してください。
[使う数値:0.14(普遍分散)]

√0.14=0.38

この計算で出たのが標準偏差0.38です。


7. 計算で出した標準偏差を平均値で割ってください。
[使う数値:標準偏差(0.38)    平均値(6.7)]

0.38÷6.7=0.0567

この計算で出たのが変動係数0.38です。
問題で〔%〕で聞かれたら100倍してください。

0.0567×100=56.7%


どうだったでしょうか?
これが勉強が苦手な僕が行った基本統計量の計算方法です。
この記事を読んでくださった皆さんの力になれれば幸いです。
次回は正規分布の解き方を解説させていただきます。


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