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時代の奔流のほとりにて

SNS などで生成 AI をキーワードにして検索すると「生成 AI サービスを全然使っていないなんて、時代に置いて行かれるよ」といった感じのポストにしばしば出くわす。なんだったら、さらに一歩踏み込んで「ChatGPT しか使っていないなんて、大丈夫?」ぐらいの煽り文句も珍しくない。アテンションを得るためなのだろうとは言え、こういう脅迫的な物言いはちょっとなー。

もっとも、私も生成 AI サービスを使っている。なんだかんだ言って、新しいものに触れるのは楽しいもんね。といっても、ChatGPT4o や Suno AI で遊んでいるぐらいなんだけれど。

ChatGPT は個人的にはちょっと便利な相談役という感じで、「ねえねえ、こういうのって分かる?」とか「こういうの書いてみたんだけど、ちょいとコメントが欲しいな」とか「これって英語だとどう書く?」「私が書いたこの英文、自然かなあ?」ぐらいの相談に乗ってもらう用途で細々と使っている感じ。あとは時々「こんな感じのイラスト描いてみて」と DALL-E に絵を描かせてみるとか。有料プランに加入しているものの、元を取っているかどうかはあやしい。でもまあ、有用なツールを課金して使っているというよりは、最新のおもちゃで遊んでいるという感覚なので、それで全然良い。

Suno AI のほうは、時々突発的に「なんか曲を作りたい」という気分になったときに、なんか適当な歌詞をつらつらと書いては「こんな雰囲気の曲でよろしう!」と曲の生成をお願いしては「おお、なかなか良いじゃん」「ああ惜しいなあ」「うはは、そう来たかー」などと楽しんでいる。意外と好みの曲が出来たりして、そういう曲たちは少しだけオンラインツールで編集(トリミングしたりイコライザをかけたりするぐらい)したものを iTunes のライブラリに入れて聴いている。

こういうのは、時代にキャッチアップしている状態というのとは、ちょっと違うよね、きっと。

技術が進歩して便利になるのはありがたいことだし、SF が現実化していくかのような様を見るのは楽しい。時代に置いて行かれないように、とまでは思わないけれども、新しい技術によるサービスを「新しいおもちゃだー」と遊んだり「便利になったなあ」と思いながら付き合っていく、ぐらいではありたい。たとえばほぼキャッシュレスな時代になったとして、そんな中にあってさえ「キャッシュレス決済なんもわからん!」とかだと困るもんね。そういう極端にさえ陥らなければ、生成 AI の急激な発展の流れも、傍目でのほほんと見ていて大きな害はないと思うんだけど、どうでしょうね?

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