【WEB新年会】50年はあっという間
弟子:師匠、大学時代の友達5人とWEB飲み会をしたんですけど、すごく楽しかったです。男ばかりのまもなく50歳。いくつか話した内容をお伝えしますね。
師匠:どんな話をしたのか聞かせてくれ。
〇休日何してる?
弟子:最近の状況を語り合いました。その中で、休日は何をしているのか、という話題になりました。「1カ月に100キロ以上走っている」とか、「サウナに通っている」とか、みんなそれぞれ趣味を楽しんでいるようでした。その中で、「そういえば、小学生や高齢者とは会っているが、若い人とは最近会ってないから、バイトでもして若い人と会話しようかな」という話をしていました。確かに、私の職場には20代や30代の若い人がいて、そういう感覚はありませんでしたが、世代間の交流の重要性について考えさせられました。
師匠:休日の過ごし方も興味深いが、「若い人と会っていない」という話は気になるな。変化を求める気持ちを感じているのではないか?
弟子:確かにそうですね。若い人と接することで、新しい考え方や刺激を得られるのでは、と考えているようでした。私も仕事以外での交流を何か考えたいですね。
悪魔の代弁者:いやいや、バイトしてまで若い人と話そうなんて、どうなんだ?単に年齢のギャップを埋めるだけなら、そんなに無理をしなくてもいい気がするけどな。そもそも、若い人だって50歳前の人と話したいとは限らないだろう。
弟子:それは一理ありますね。でも、年齢に関係なく話ができる場を作るのは大切だと思うんです。特に仕事だけでは接点がない人たちと交流できる場があると、視野が広がりますと思います。
師匠:その通りだ。世代間の交流は、相互に学び合う機会を生む。若い人たちは経験豊富な世代から知識や知恵を得られるし、逆に年長者も若い世代の新しい感性に触れられる。それが成長につながる。
悪魔の代弁者:でも、実際には世代間で価値観が違いすぎて、衝突することもあるだろう?
師匠:確かに衝突はあるだろう。「変な人」と言われるかもしれないし、話を聞いてくれないかもしれないしな。それもまた学びだ。互いに歩み寄ることで、新しい関係性を築くことができる。重要なのは、相手を尊重し、耳を傾ける姿勢だな。
弟子:そうですね。私も職場の若い人たちともっと話をしてみます。日常の中で意識的に世代を超えた交流をしていきたいです。
師匠:その積極性、君自身の成長にもつながるだろう。
悪魔の代弁者:そんなに気負わずに、自然体でいるほうが相手も話しやすいだろうな。
大師匠:良いではないか。人との交流は、世代を超えた智慧の交換だ。若い者たちに学ぶことで新たな風を感じ、君自身も柔軟に変わることができる。だが、一つ覚えておきなさい。出会いは目的ではなく、きっかけにすぎぬ。その出会いの中で、何を学び、どう活かすかが肝心だ。焦らず、自然体でな。無理に求める必要はない。縁が繋がるときには、自然と道が開けるものだ。
〇50年はあっという間
弟子:大学時代の話も出て、次は秋頃に、今回参加していなかった友達も誘って大学で集まろう、という話になりました。
師匠:ほう、それはいいことだ。昔の仲間と再び会えるというのは、貴重な機会だな。
悪魔の代弁者:それって、ただの懐古主義なんじゃないの?昔話ばっかりして。
弟子:懐かしむという面は確かにありますね。でも、それだけじゃないんです。大学に入ってみんなと出会って30年。もう50歳。飲み会では、「50年なんてあっという間だよな」って話が出て、「そう考えると徳川時代260年も長いといわれているけど、意外と短かったのかもね」なんて話題で盛り上がりました。
師匠:「50年なんてあっという間」か……。確かに、振り返ればそう思うこともあるだろう。だが、その一瞬一瞬には、君たちが積み重ねてきた時間と努力がある。それを懐かしむのは自然なことだし、それを通して次に進む力も湧くものだ。
悪魔の代弁者:過去を振り返るだけで終わっちゃ意味がないんじゃないか?「徳川時代が短かったのでは」の感想に、何か活かせるものあるの?
弟子:活かせるのか?ですか。時間の流れを感じ、今の自分が何をしたいのか考えるきっかけになるかも…。それに、みんなで大笑いしながら話していると、なんだかまた新しいことをやろうという気持ちになるんですよ。
師匠:笑い合える仲間というのは大切な財産だ。その場での会話が未来にどうつながるかは、君たち次第だろう。次回の集まりでは、ただ懐かしむだけではなく、新しい挑戦のアイデアを共有する場にするのも面白いかもしれないな。
悪魔の代弁者:新しい挑戦?どうせ「また飲もう」で終わるんじゃないのか?
弟子:確かに飲み会の場では具体的な話にはならないこともありますが、そこから気持ちを共有することに価値があるんです。挑戦はその気持ちの延長線上に生まれると思います。
悪魔の代弁者:ま、そう思うなら、それでいいさ。
大師匠:皆の者の意見に耳を傾けているのは良いことだ。成長の土台となろう。過去を振り返ることは、自分の歴史を知り、未来を語ることは、自分の行き先を考えるのにいいと思う。その両方から、現在を生きるのも、いいのではないか。仲間と語り合う時間はかけがえのないものだ。人生を楽しくさせてくれるな。あっという間に時間は過ぎていくからな。
〇笑いあう会話
弟子:それに、何の話題が忘れましたが、大笑いしましたね。腹がよじれるほど笑うのって、本当に久しぶりでしたね。
師匠:笑うというのはいいことだ。それだけ気の置けない仲間がいるのは幸せだな。笑いとは、つながりを作るために必要なものだしな。
人類の深化における笑いの目的の一つは社会的な絆を築くことだ。あなたが誰かと一緒に笑うと、どちらも味方同士のように感じる。笑いはつながりをつくるのに最適なツールなのだ。
悪魔の代弁者:「何の話題か覚えていない」って、ただ騒いでただけなんじゃないの?それで何か得られるものがあるの?
弟子:「楽しかった」っていう感情がすごく大事だと思っています。その雰囲気が大事なんです。みんながそう思えるだけで十分だと思います。
師匠:それはいいことだ。楽しさは人を前向きにする。新しいことに挑戦しようという気持ちは、年齢を重ねても忘れてはならない。気持ちを大切にしない。
悪魔の代弁者:まあ、楽しいならそれでいいのかもな。
師匠:その楽しさを日常に活かしていけば、また新しい発見があるだろう。引き続き、仲間との時間を大切にしなさい。
〇友情とは
大師匠:弟子よ、楽しさという感情は人間が前へ進むための燃料のようなものだ。「何を得られるか」と合理的に考えることも大事だが、ただその場を楽しむこと自体が、心を満たし、次の行動へのエネルギーを育むこともある。次の行動や学びにつなげることができれば、ただの『楽しかった』が、君自身の成長や新しい可能性を引き出す原動力となるだろう。今回のWEB飲み会も、そのように君の未来の糧として活かすのだよ。
マリサ・G・フランコは、『FRIENDSHIP』の中で「友情は大事だ、人とのつながり度合いが大事だ」としておる。この本には、人間関係の話を多くの研究から述べている。これも一度、読んでみたらどうだ。
科学者は、うつに影響する106の要素のうち、最強のうつ予防策となるのは、信頼できる友達を持つことだと発見しました。孤独が人の命に与える影響は、1日15本の喫煙に匹敵します。
ある研究によると、幸せな人と不幸せな人の最大の違いは、その人がいかに魅力的かとか信心深いかではなく、人生でどれだけいいことが起きたかでもないことが明らかになりました。人とのつながり度合いだったのです。
大師匠:そして、これからも、定期的な会話をする場を大事にしろよ。
〇弟子のWEB飲み会の感想
弟子:今回のWEB飲み会は、楽しい時間でした。大学時代の友達と久しぶりに話をして、懐かしい気持ちになりましたし、腹を抱えて笑うなんてここ数年なかったので、とてもいい気分転換になりました。
実際に会って話したい気持ちもありますが、離れている中で、こうしてWEBで繋がれる方法も素晴らしいですね。遅くまで飲んでも、電車の時間を気にしなくていいし。距離の壁を越えて、会話ができるのは、とても貴重な体験でした。
今回参加できなかった仲間も誘い、リアルに集まりたいと思っています。そのときは、懐かしむだけでなく、これからのことを話した話もあったけど、楽しく昔の話をして笑いあえるだけでいいかなって、思っています。