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当時はかなり無謀な冒険だった『ワーキングホリデーでオーストラリアに行くぞ!』 の話 9

好き嫌いもなくなる、さ。

レストランで働き始めて、同じワーキングホリデーできていた人たちと親しくなり、オージーの友達も増え、日本人以外の友達も増え、国が定めていた正当な時給も支払われ、(なんと幸せなこと)なんだかんだ理由をつけては、週末飲茶に集まり、海岸でBBQ(バーベキュー)をし、ワイワイと集まって、楽しい毎日を過ごした。

レストランで働くようになって、まともな食事(賄い)がついていたし、嫌いに近かったマヨネーズ、お刺身もほとんど日本で口にしなかったものも、段々食べられるようになり(それが賄いにいつもあったから)やはり一人暮らしというのは、好き嫌いもなくなる。

若者の集まりだからね・・・・色々あるのよ

もちろんまだ浮気じゃなかったけど、あるシェフがコリアンの彼女がいたのに、ワーホリの日本人の子(当時一番仲が良かった)に好意を持ち、それがバレて・・・
ある日、極度の恨み、怒りのエネルギーを感じる場面に足を踏み入れてしまった。
コリアンの子が「神に念じてあんたを地獄に落としてやる!!!」と大声で日本人の子に罵倒している。
ものすごい怒りは収まらず、取っ組み合いの喧嘩になる前にコリアンの子を誰かが連れ出しのかな?
わざわざワーキングホリデーできて、そんなことに巻き込まれるのは最悪でくだらない。
私はそんなのいらないと思った。

また、オージーの女の子で、頻繁に彼氏が変わる子がいて、数えてみたら1ヶ月に1回『彼氏!?』が変わっていて、ある時は月に2名(ダブル?!)・・・だったりした。
こんなことはいつの時代も変わらないのだろうけど、当時AIDSが流行っていたので、当然ある日、彼女が深刻な顔で「もしかしたら・・・」と。
まずは検査、検査!!
結局結果は大丈夫でだったけど。それから少しは懲りて、一人のボーイフレンドとかなり長い間付き合っていたけど(彼女にとっては)でもそのボーイフレンドは、かなり年上の、レセプションの女性に好意を持ち、付き合うようになった。

他にも色々あったけれど。なんせみんな20代前半。
恋や友情や遊びに、目一杯な年齢の集まりだった。

そんな私も、結局は運命の出会いではなかったけれど、巡り合うべきして巡り合い、この先の人生が変わる出会いをしてしまった一人になってしまったのでした。


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