【パイオニア】グルールビークルズ奮闘記①【BLB~DSK】
かろりんです。
M:TG初心者と呼ばれていた頃からグルール機体(以下グルールビークルズ)を使い倒してますが、間違いなく通用する相手が減ってきたこの環境にあっても店舗大会で使い続けています。
本記事は最近のグルールビークルズをどう改良したか、どんなカードを採用し、不採用にしてきたのか。備忘録も兼ねて書き記していきたいと思います。
最近のグルール機体
2024年の8月末、ウィザーズに愛された女ことアマリアが絶滅。
切り裂き魔という後輩の泥を被ってソリンが禁止になったせいで、ラクドス吸血鬼も滅びました。
半年間アマリアの禁止を願って寒川神社に祈り続けていた努力が実りました。
さてその結果、環境変化において何が想定されるのか。
そうです。この2デッキ支配に色んな理由で長く苦しめられてきた、サクリファイスやパルヘリオンたちが、地獄の底から蘇るのです。(墓地利用的な意味で)
死んだらダメージくらうのに死ぬことを前提に組まれていたサクリファイスなんて、特に絶滅危惧種だったでしょう。そして吸血鬼の滅亡は、ラクドスミッドレンジの復活を意味します。
でもあっちも進化していた
ダスクモーン発売後、ライフを半分にするとかいうオリカみたいなことが書いてある「止められぬ斬鬼」が台頭。ラクドスよりも黒単デーモンで大暴れしています。
かつてラクドスキラーと言われたグルール機体。この新勢力に対しても有利と言えるのでしょうか?
それどころかみんな進化している
ブルームバロウが出てすぐは、心火の英雄や亭主の才能などを得たグルールアグロが出現。機体のことは忘れ去られていました。
しかも新カードの台頭でかつて有利だったマッチより不利マッチの方が圧倒的に増えてしまい、「ブン回りでも勝てません」みたいなデッキが次々に出現。
あとアマリアのライフゲイン対策にゲイン封じが多かったこともあって、天使が行き場を失ってましたが、ガードが下がったことにより復権。それどころか、セレズニアカンパニーなる新デッキが誕生していました。
従来のグルールは天使がマジで無理なので、「コイツらが復活するならアマリアが居ても良かった」と神に拝んでおきながら、結局神に唾を吐き捨てるなど狼藉を働いている現状です。
それでも有利デッキは存在する!
確かに不利なマッチが増え、有利マッチが減っていることは立ち位置を悪くしていました。従来型では勝てないかもしれない。というか、もう機体じゃない方が良いのかもしれない。
だからと言ってこのデッキのカードパワーが死んだわけではなく、構築次第では有利に戦えるデッキも必ず出てきます。だから望みを捨ててはいません。
というわけでまずは店舗大会3-0を目指し、新時代のグルビー(略)を作って行きましょう。
本グルール機体の新採用・不採用カード
私がパイオニアに参入した頃、グルビー(略)は「王者ラクドスミッドレンジに対するキラーデッキ」みたいに言われてました。
現状採用しているカードたちは確かにラクドスに刺さります。エシカの戦車を出したら相手は泣きますし、ドロスをアクロス戦争したら相手は泣いてました。
エシカとアクロス戦争は有利盤面を作ることやバケモノ対策に効果的なので、抜いてはいけないと思ってます。
※この発言には「エシカの戦車が好き」という個人的な趣味が8割ほど含まれます。
(新)屑鉄撃ち
このデッキ、飛行戦力を止めるカード何も入ってねーじゃん!
何も、ってことはないんですがスピリットやフェニックスに簡単にクロック刻まれてるうちに気付きました。
除去以外でも止められるカードが欲しい。
そこで白羽の矢が立ったのが、「屑鉄打ち」というカードです。こいつ緑ダブシンですが、3マナ4/4でなぜか到達まで持ってます。
贈呈すると置物まで破壊できるオマケ付きです。
殴っても強い、守っても強い。相手にドローを許しますが、置物破壊で試合が決まる可能性を考えたら安いもんです。
(新)逸失への恐怖
マルドゥパルヘリオンとか色んなデッキで採用されているらしい2マナのこのカードも採用です。
「2マナ域が弱いから、マナクリが焼かれたら何もしてこない」が若干解消された。(気がする)
ルーティングできるので、引いちゃったマナクリを違うカードにできるだけでも仕事します。
墓地を使うデッキではないので、後半墓地が溜まってたら昂揚で2回攻撃できるように。エシカが2回殴って2回コピー誘発したら、そこには不思議と小さな銀河が!
3枚採用してるコプターも、この昂揚達成を手伝ってくれます。
デッキ単位で相性抜群なのでは?って気がします。決して何かに強いカードではないですが、土地を引けなくて負けたみたいな試合は減りそう。
あと地味にタフ3です。これが良かった時もあるかも?
弱いところと言えば、強制効果なので捨てたくないのに捨てさせられるシーンがある事でしょうか。
(新)叫ぶ宿敵
速攻持ち。こいつがダメージを食らうとどこかにその打点を押し付けることができて、このダメージを1度でも受けるとその試合中は二度とゲインできなくなります。
こいつをブロックしてもそうなるし、こいつがブロックしてもそうなります。恐ろしい。
ゲイン命みたいなデッキには刺さりそな一方、こいつ自身に火力を飛ばして相手プレイヤーにダメージを飛ばすこともできます。死んだ時効果ではないので、追放除去でも関係ありません。
コンバット後、チャンドラの敗北とかをこいつにぶつけてリリースなし爆片破とかいう技も可能です。
(不採用)ハラナとアレイナ
カードとしてはバケモノ級の強さだし、嵐探しと並んでバケモノを生成するのは強い。だからこそ悩みましたが、除去されやすいのに4マナなのが許容できず不採用です。
逆転の一手になるかってところでカウンターや除去が飛んでくることばかりだったので、また今度検討しましょうね。
(不採用)ヴォルダーレンの興奮探し
クリーチャーにもなれる火力呪文でした。4キルが連発する強いカードでした。
(不採用)恋煩いの野獣
殴り続けられれば強いカードなんですがね、今回は屑鉄撃ちに席を譲ってもらいました。
1/1人間は思ったより生きるし、コプターも動かせるし、5/5は脅威ですが同じことを屑鉄撃ちがやってくれそうな気がする。
あと興奮探しが不採用になったのも理由の一つです。つまり興奮探しを入れるようならまた検討します。
(不採用)争闘//壮大
2マナでやっていいことを超えていた1枚。コイツのバットリで勝った試合も多く、メインから入れることで3回謀議した帳簿裂きやドロスまで2マナで死んだ。
やったことはないですが、ハラアレに付けると載せられるカウンターが6になって+修正が永遠に誰かに引き継がれます。
+4/2修正&トランプル付与はブロック相手の除去としても機能。見るからに強いんですが、今回は枠の都合で不採用としました。
そして完成したデッキリスト
そして完成したデッキリストが上の画像のやつです。
プッシュがなければかなりの圧をかけられるインティ&コプター、従来の機体ビートがメインとなりますが、2マナでやれることが多くなりました。
3マナ枠や4マナ枠はゴリゴリに削ったのでデッキパワーがどうなったか不安ですが、しっかり従来の強いカードは採用しているのでそこまで心配しなくても良いかもしれません。
なおこのサイドボードは改造後のものです。カンパニーや才能型の新イゼフェニに全く歯が立たなかったので、全体火力と墓掘りの檻を追加してみました。(その後当たってないから効くのかどうかは不明)
さてこのリストをアリーナで組めたので紙とアリーナの両方で回した結果、どんな戦績を残したのでしょうか。
SINグルール機体の戦績
早速紙で回してみたかったんですが、アリーナで組めそうだったのでとりあえず試運転してみました。
イゼフェニにも勝てたんですが、お相手2マリでエルフを焼いてから後発引かれず勝ちみたいな試合だったので勝ったきはしてません。
イゼフェニに対して屑鉄撃ちが良い感じにストッパーとして機能しました。4/4は偉い。
ラクドス相手にはやはり有利かもしれません。思考囲いでピックされず、引きが良かったけど。
一気に3連敗。
イゼフェニは帳簿割きを全抜きした才能型がもう基本なんでしょうか?
もうダブルアクションしても良いんでしょうか?って感じですが、それ以上にプロフト&才能が大暴れ。
いとも容易く錠前破りが10/12警戒の最強クリーチャーになっていく様を、手札で無力となった砕骨と共に見ていることしかできませんでした。
肉が減って弱そうに見えたのも束の間、帳簿割きの方がマシだったと思えるほどもっと凄くなるんだからもう。
紙でも回してみた
アリーナの結果、新たな力を手に入れたフェニックスにはカモにされてしまったものの、ラクドスとかには相変わらず有利に戦えています。
では、実際に紙で回してみたらどうなるのでしょう。
1戦目、ロータスコントロールは挫けなければ有利マッチです。
しかも毎日のように戦ってる仲間で、練習の成果があって思うように引けてないところをしっかり詰めれて勝ちました。
2枚くらい殴り役を用意して、手札から無理にカードを使わない。二の矢・三の矢を待機させれば除去は怖くありません。エルフを捨てる手段もいくつかあることだし。
2戦目は同じグルール使いの同志とグルールミラー。
ただし強烈なカードが多いストンピィっぽい動きをしてくるデッキでした。
強いクリーチャー複数でマウントを取ってくるデッキには、やはりアクロス戦争が刺さります。そして除去が薄い相手に、インティコプタープランはひたすら強力です。
3戦目はこれまた挫けなければ良い勝負ができそうなマッチアップでしたが、ここで挫けて負けました。
エニグマも土地が伸びやすくなり、早いターンでやばい呪文を連射するデッキに超絶パワーアップ。
グルールはこの速さに追いつけるデッキではあるものの、マリガンしても嵐探しは現れず。攻め手がないままで無念の0-2。
自然に帰れで全てのエンチャントを破壊しましたが、その後バンバン後続が出てきて草でした。
1枚1枚があまりに強すぎるんよ……。
今回のまとめ
総評として、グルール機体はまだ現在のデッキ相手でも戦えるだけのデッキパワーがありそうです。
黒単とかとの試合数が少ないのでそこまでデータが取れてませんが、ラクドス(吸血鬼含む)や緑単とか、アクロス戦争で勝てるマッチアップかもしれない。
インティコプター、昆陽、3ターン目エシカビート……なんか色々あるよってだけで勝たせてくれそうですよね。
まだまだこのリストで試運転してから日は浅いので、ちょっとずつ回してまた記録を取ってみたいと思います。
かろりん