MTGのサークル内大会に出ちゃった30歳独身男性の話
唐突なんですが、家庭事情も相まって以前ほど行動ができなくなりまして、サバゲーとかそっちのけでついつい気になっていたMTG(マジック・ザ・ギャザリング)にハマってしまいました。
元々は禍時工房とかいうカスタム屋をやってる方のお誘いで触れてみたのですが、カードゲーム趣味への抵抗感は皆無だったのですんなりとこの世界に入ることができました。
でもね、筆者には1つの不安点がありましてて……。
「カードゲームやってる友達いねぇ!」
いや何人か友達はいたんですけど遊戯王かポケカをタッチしてるみたいで、MTGを、しかも同じフォーマットをやってる友達はそんなに居ませんでした。
そこでマジックをする経験値を得るべく、筆者は単身東京都立川へと向かうことに。
なんでもMTG立川という、さまざまなフォーマット(使えるカードに制限がある)でマジックをプレイできるサークルがあるらしい!
しかも今回は自分が最初に組んでみたフォーマットである、「パイオニア」の大会が開かれるらしい。
果たして初心者がどれくらい戦えるのか、乗り込んでみたのでここに記録をしてみることとする。
MTG初心者挑戦①デッキ選び
数少ないカードゲーム友達(ちょっと知ってる程度)がいたので相談してみたんだが
友人「かろさんパイオニアでマジックを初めたらしいけど、環境知ってるの?」
という、耳にワームが入るくらい痛い言葉が最初に飛んできた。いや、全然知らないしどういうデッキが強いのかもわからんので、情報らしいものは特になかった。
友人「そういうことならヨ、ラクドス(黒赤)ミッドレンジは強いぞ」
というのでデフォルトのデッキを調べて値段を見たところ、次世代電動ガンが2本買えてしまう値段だった。いや初心者にはハードルが高ぇ!
友人「そういうなら、そのラクドスに強いらしいデッキを持ち込んだら勝てるんじゃねーか?1番多いかもだし」
という鶴の一声で、現環境でトップのデッキに噛み付くことができそうなデッキを持ち込むことにした。
それが
『グルール機体』である。
カード集め
上記なわけでグルール機体というアーキタイプを選択し、とりあえず持っててパイオニアで使えそうな赤緑のカードをかき集めてみた。
しかしデッキ名である「機体」のカードはそこそこのレアらしく、当然のように1枚も持ってないので買い足す必要が出てきたのだ。予算ギリギリなのに。
友人「おま、なんで"グルール機体"なのに"活力の温泉"とか"野生の律動"が入ってんだよ!」
おれ「馬鹿野郎!スカイソブリンが温泉に浸かって速攻付けて殴ってきたらカッコイイだろうが!」
友人「お湯がなくなるんだよ!というか宇宙戦艦ヤマトを沖縄の海底に戻そうとするんじゃない!それがしたいなら"無謀な嵐探し"を買ってこい!」
こういう感じのやり取りが何度かあって、決して多くはないカードゲーム予算の中で1つのデッキを絞り出すことに成功した。
友人「まあ機体も入れたし、必要パーツは揃ってるし、だいぶマシにはなったな……妙なのもいるけどさ……"ティムールの激闘"って何?」
俺「それは"エンバレスの宝剣"の代わり。+1修正はないがだいたい書いてることは一緒だったし、フィニッシュにバットリとして使いたい」
友人「まぁいいかぁ……。あとは実戦で覚えていくしかねぇな」
紆余曲折があったものの、無事にデッキは完成し当日を迎えることになった。しかし、"活力の温泉"は機体が錆びるということで仕方なく不採用となった。
MTG初心者の挑戦②いざいざパイオニア大会
MGT立川には、流石に自分と同時期にマジックを初めたような初心者は滅多にいない。しかし緩やかでフワリとした雰囲気があるし、カードゲーム独特のギスギスした感じは皆無だった。
そんな空気の中始まった大会初戦の相手は、"ディミーアローグ"だった。
俺「ラクドスはどこに行ったんだよ!」
という心の声は誰にも届かない。なんなら隣の席でラクドスが戦っている。相性が良いって言われてたのはそっちのデッキだ!
ローグ戦 ○××
1試合目は殴って勝てたものの、2戦目、3戦目と相手の切削(デッキの切り崩し)によって頻繁にデッキの土砂崩れが発生し、クリーチャーが住みやすい土地がなくなって敗北。
カードを落とす度に土地が落ち、ドローで土地不足だと出せないカードを引く。したいことをされてしまった感が凄い……。
イゼットフェニックス ××-
相性は最悪、オマケに対戦相手はイゼットフェニックスのプロフェッショナルだったこともあり、軽くデコピンで塵にされてしまった。
コントロール相手との相性は特に最悪なのがグルール。重量のあるクリーチャーを出しても軽めに打ち消されてしまううえ、相手はドロー手段があるので息切れが発生しない。
大会の後に青対策のサイド用カードちゃんと買いに行きましたー
白単人間 ××-
人間という種族のデッキで、色とクリーチャータイプを揃えて攻めてくるデッキだった。
俺自身も人間という種族に当たるのでわかるが、軽いコストのクリーチャーを強化して並べて数で攻めてくる。
軽量なクリーチャーが多いのでサイズで勝つしかなかったが、速さで負けて3敗目……。
後がなくなったぞぉ!
最終戦 瞬足デッキ? ○○-
全敗で迎えた最終戦、アーキタイプがなんだったのかしっかり確認して居なかったが、青が含まれた多色で攻めてくるデッキなのはわかった。
多色ってことは苦手な打ち消しが混ざっている可能性が高く、出せる時にカードを出してビートダウンするしかない。
最終戦は1戦目の1勝並にデッキが最速で回り、嵐探しやエシカの戦車を出してぶん殴って勝つが上手く機能した。
急げ急げと言わんばかり。相手が準備をする前に場を制圧し、ビートダウンできて2連勝。最後の最後にようやく1勝ができた。
MTG初心者の挑戦③ 大会結果……1勝3敗!
蓋を開けてみれば思ったように動けなかった試合が多く、結果はボロ負けに終わってしまった。
しかし目標の1勝には手が届いたので、対人戦の経験を積むという目標は達成できたと思いたい。
次回までにマリガンを覚えるべし
今回の大会で最大の収穫と言えば、このゲームはマリガンがとてつもなく重要と知ったことである。
初手は7枚だが、グルールみたいな殴りに行くデッキで、1ターン目から3ターン目までの動きが見えないような手札ならやめた方がいい。
最良の初期手札が5枚なら、その5枚を探しに行くという考え方をしないと思ったようにゲームが進まない。
もちろん手札は多い方が良いんだが、その牌でアガれないのにドラを持ってるのと一緒ということになる。
なんてなんて。
兎にも角にも、次の対戦が楽しみである。
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