序ノ口の力士たち
九州場所13日目の序ノ口でアクシデント。土俵生活20年、35歳の肥後光が敗れた際、後頭部から落ち動けなくなり担架で搬送された。この肥後光、実は昨年九州場所の10日目の5番相撲澤勇戦の勝利以来負け続けている。翌日の7番相撲も不戦敗。これで30連敗となった。
肥後光に限らずベテラン序ノ口力士が増加している。今場所も
このあたりが該当する。良くも悪くもなく土俵に上がるだけ。それが仕事の力士たち。体格を見ると霧丸が171センチ・149キロ、輝の里が172センチ・190キロ、森麗が167センチ・130キロ、澤勇が167センチ・107キロ、肥後ノ龍172センチ・209キロ、肥後光170センチ・110キロ。おおむね体格は立派だがやはり小柄な力士も多い。
このうち輝の里、肥後ノ龍は三段目上位が最高位で力士として格は上である。この他潮来桜も序ノ口常連だが先場所久しぶりの勝ち越しで序二段昇格し7敗している。また165センチ60キロで奮闘の宇瑠寅もいる。 肥後光に限らず1年間で7敗を経験の力士が多い。
この中で澤勇、肥後光は最弱を争う2人。澤勇はこの1年ほぼ1勝ペース。今場所は澤勇が肥後光に勝利し1勝を勝ち取った。
肥後光について簡単にまとめると2003年の初土俵。当初より序ノ口で1~2勝ペースと一進一退だったが、新序出世力士で押し上げられた2005夏に序二段131枚目で初の勝ち越し。序二段で初の勝ち越しも珍しいが笠力、安喜ノ里といった序ノ口定位置力士と当たったのが幸運だったようだ。
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